「さて、それじゃあまずは、君のフルネームをこの風船に書いてみて」 浩一が目の前の少女にサインペンを手渡すと、真っ赤な風船を少女の目の前に差し出す。 「う、うん……こう?」 少女はキャップを外すと、慎重な手
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放送委員は目立たない ~学園支配編~
タチバナ社による設備導入から1か月も経過する頃には、学園の音響設備が一新されたことも、それと前後して学園内でエッチな騒動が頻発するようになったことも、誰も疑問に思わなくなってきた。 といっても、別に平然と受け入れてい
もっと読む放送委員は目立たない ~学級改変編~
放送委員は目立たない ~学級改変編~ 学校への高品質音響設備導入から数日後。 先日の集団スカートめくり騒動が発端となり、ワタルの所属する2年2組のクラスでは女子同士の悪戯が一気に激化していた。それも男子、とりわけ響ワ
もっと読む放送委員は目立たない ~学級支配編~
放送委員は目立たない ~学級支配編~ ワタルの学校が、タチバナ社による高品質オーディオ設備一式のモニター対象として選ばれ、導入が決定されるまでは「お茶会」から4日とかからなかった。 スピード感を重んじるタチバナの
もっと読む放送委員は目立たない ~若奥様篭絡編~
放送委員は目立たない ~若奥様篭絡編~ 重厚なクラシック曲のオーケストラがリビングに響く中、アオイとミドリ、そしてワタルの3人はソファに腰かけ、談笑に花を咲かせる。 ウェッジウッドのカップにはアールグレイが注がれ、芳
もっと読む放送委員は目立たない ~若奥様侵略編~
放送委員は目立たない ~若奥様侵略編~ 「ふふ、忙しいところわざわざ来て頂いてありがとう、響さん。どうか自分の家だと思ってくつろいでね」 「ワタルで構いませんよ、立花社長。それにしても、まさかクラスメイトの立花さんがあの
もっと読む放送委員は目立たない ~幼馴染陥落編~
放送委員は目立たない ~幼馴染陥落編~ 「つまり、この式に先ほど求めたエックスの値を代入することで……」 リズミカルなチョークの音が教室に響く中、小泉モモカは黒板に次々と板書される数式の列をノートに書き写していた。数学
もっと読む放送委員は目立たない
放送委員は目立たない ピンポンパンポーン 『お昼の放送の時間です。本日もいいお天気で何よりですね。皆さん、今日の昼食は、利き手とは逆の手で箸を持って食べてみましょう』 放送室。 特にこれといった特徴もない、やや子供
もっと読む蛍光灯パニック!
「だからさ、ハルカの奴にびしっと言ってやったんだけど……ん、あれ?」 昼休み、クラスメイト達との雑談の途中、綾瀬アカリはふと違和感を覚えて教室の天井に目を向けた。 「どうしたのアカリ、急に上なんか見ちゃって」 「あ、い
もっと読む可愛いスパイちゃん
道行く人々が忙しそうに行き交う大通りから、少しばかり外れた路地裏の雑居ビル。その4階という、決して恵まれた立地条件とは言えない場所で、その喫茶店は営業していた。 特に目を惹く看板やネオンサインを出しているわけでもなく
もっと読むある教室の日常
昼休み。 2年1組の教室は、世間の例に漏れず生徒たちの談笑で盛り上がっていた。アイドルのゴシップの話題に花を咲かせる女子たち。TVゲームの進行具合を自慢しあう男子たち。あるいは男女関係なく、授業で分からなかった内容を
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