「先生からの連絡事項は以上です。………何か皆さんから、このホームルームの時間を使って、共有したいことはありますか?」 棚倉先生が問いかけると、おずおずと手を挙げる女子が何人かいる。学級委員の松倉侑李と、図書委員の青砥聖
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眞知田シュントが悪ガキ仲間のツトムとミツルにその機械を見せると、彼らはガッカリした表情を隠そうともしなかった。
僕らの発信基地 5話
2年3組の学級委員、松倉侑李には最近、気になることがいくつかあった。学校にいる時は変だとも思わないのだが、放課後、塾に行くと気がつくことがある。他校の生徒と同じ塾のクラスにいると、自分たちの学校の授業の進度が少しずつ遅
もっと読む僕らの発信基地 4話
『双シン壱号』であれこれ遊ぶようになって、シュントはこれまでに知らなかったことを、沢山、発見したり、理解するようになっている。例えば女の子のことだ。シュントは小学校の低学年の頃はクラスの女子とも割と普通に仲良く出来ていた
もっと読む僕らの発信基地 3話
水曜日の午後、サヤカの家に、親友のカナエとヒトミが遊びに来た。家の玄関、他のクラスメイトや友だちがいないところでヒトミと顔を合わせた時に、サヤカの脳裏に恥ずかしくもスリリングな、週末の思い出が蘇ってきた。2人して、急に
もっと読む僕らの発信基地 2話
次の日の日曜日、シュントはツトムの家に、画板と紐で作った、首掛けタイプの自作「操縦機台」を持っていった。昔の映画やアニメに出て来る、駅のホームで駅弁を売っている人が運んでいる首掛けの駅弁箱(「ばんじゅう」と言うらしい)
もっと読む僕らの発信基地 1話
眞知田シュントが悪ガキ仲間の葛城ツトムの家で、亡くなったジーチャンの家から持ち出してきた機械を見せると、ツトムとミツルはガッカリした表情を隠そうともしなかった。アンティークなのかガラクタなのか、良くわからない骨董品のよ
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