~きれいなお姉さんは発情中~ 「……つぅっ!」 キャベツを千切りしていた指先に、鋭い痛みが走る。 見ると、人差し指の先にぷくっと血玉ができていた。 「いたいのいたいのとんでいけ……!」 誰もが子供の頃に一度はやった
もっと読む「発情」
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時代はバーチャル。 ……そんなSFめいたお伽噺が流行り文句になった頃もあったようだけど。 まさに今がその時代と言っても過言じゃない。 仕事はどれもこれもオンライン。寧ろスピードを重視する業務でオフラインな事が既に
もっと読むGAMEs 第一話
第一話 「……でさぁ、生徒会長が超イカスんだぜ。あの黒髪ロングがサラッとこう、風になびいて……」 「あのな、自習だからつってそんだけ喋りっぱなしじゃ、また委員長に怒られんぞ」 白冬高等部・二年一組の教室は、現在自習とい
もっと読むGAMEs 第二話
第二話 放課後。 保健室では沢口亜紀が書類の山と格闘していた。 「うがあぁ~~っ! 早く全員の書類を片付けないと、秋の健康診断の結果を保健所に提出できないのですよっっ!」 白冬学園高等部の生徒数だけを考えても相当な
もっと読むGAMEs 第二話/エピローグ
第二話/エピローグ ────あれから一週間。 学園から自転車で十分の距離に亜紀のマンションはあった。 独り暮らしを始めて以来、本人と家族以外誰一人として訪れる事の無かった場所だ。 今日は何と! 亜紀姉のマンション
もっと読むGAMEs 第三話
第三話 二時間目が終わった二〇分休憩。次はミス・アンジェレッタのキッツーい英語の授業があったと思うんだが、皆リラックスしてるのは何でだろう。 一部自他共に認める系のガリ勉サマがノートとにらめっこしてるのは何時もの話だ
もっと読むGAMEs 第四話
第四話 ●一日目 「……~~~~~っ、分からん」 これまで色々と聞き込みで集めてきた各部の予算状況を整理していたのだが。 こうもバラバラと数字が並んでくると、知恵熱が出て来てしまう。 元々数学とか、生理的にアレルギ
もっと読むGAMEs 第五話
第五話 晩秋の日は短く、夜は早い。 草柳友愛は、学園女子寮の裏手隅に身を隠していた。 服装はロングシャツにジーンズ、その上に厚手のブルゾンを着込んでおり、動き易く目立ち辛い事を狙った私服になっている。 肩にはズシ
もっと読むGAMEs 承前
承前 都心近郊のベッドタウン・弥高(やたか)市は、森の町だと呼ばれている。 元々弥高市は交通の便も良い住宅地として発展してきた町だ。 だが二〇年ほど前にどっかの頭のネジが切れてしまったバカが、とんでもない事件を起こ
もっと読む妄想科学実験小説「HEAD GEAR」
※本小説の考証に使用した術語及び研究機関情報、金融術語は、全て筆者が適当に漁ってきた情報にフィクション特有の半可通的味付けを施したもので、内容の正確性は一切保証いたしかねます。全て内容はフィクションのため、実在の人物・団
もっと読む形而上の散歩者
「あ、ダメ、ちょっと……」 渡辺の大きな胸を、俺は後ろから両手で掴んだ。さらに身をよじって逃げようとする彼女を強引に抱き寄せた。 彼女はクラスでも上位レベルの美少女。俺的にはランク2位。しかも俺が大嫌いな男の彼女。
もっと読む彼と彼女のせかいせーふく2 後編のに
後編のに ※作者注:エロなし。戦闘シーンあり注意。 4ヶ月も前。 「生理が止まりました」 妹がそう申告したのが、はじまりのはじまり。 2ヶ月ほど前。 できた子供が重度の奇形だと判明したのが、はじまり。 ***
もっと読む彼と彼女のせかいせーふく2 後編のいち
後編のいち 和む。 素肌にYシャツ1枚のひんぬーの少女が隣で眠る。 そしてその少女の抱き枕と化している俺。 素晴らしい。 ぷに萌え? とか。 でも暑苦しくね? とか。 疑問系が形作る二律背反な心境。美しい国
もっと読む彼と彼女のせかいせーふく2 中編
中編 「どう、すればいいですか?」 まだ成長途中のこぶりな胸を男の腕に押し付け、上目遣いで男を見る。 頬が、上気していた。 欲情に、瞳が潤んでいる。 拒絶されたらこの世が終わってしまうかのような、表情をしていた
もっと読む彼と彼女のせかいせーふく2 前編
前編 予想外、だった。 時折、夢と現の境目がつかなくなる時がある。 薄目を開け、あけたフリをして実は寝ていた時や、美奈の笑い声をBGMに意識が遠のいていった時とか……あーあれは怪しげな注射器を身体に打ち込まれた時だ
もっと読む彼と彼女のせかいせーふく2 プロローグ
プロローグ 「ファック、ユー………」 陰鬱な気分に浸り、浸り、ひたひたと心の声が死にたいと陳情すると、彼は心ではなく彼自身の魂の欲求に従って小さな声を出した。 「ぶち殺すぞ、ゴミめら………」 貴方は天然ですか? 養殖
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