第4話 大学生の特権とも言える長い夏休みが終わり、初秋の風を肌に感じながら大学部の構内を早足で歩く。 「よぉ、久しぶり、森沢」 賑わう教室にたどり着くと、俺に真っ先に声をかけてきたのは吉倉(よしくら)である。吉倉
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魔女見習いは年相応!? 第3話-7
※有償依頼の作品を紹介しておりますので、一番下をご覧下さい。 第3話-7 前日とは見違えるような快晴の下、一隻の船が揚々と青い世界を進んでいく。 二島を繋ぐ定期便は一日一往復。船体はそれなりに大きいが、千
もっと読む魔女見習いは年相応!? 第3話-6
第3話-6 かりかり。かりかり。 シャープペンがノートの上を走る音。 すぅ。すぅ。 お兄ちゃんの寝息。 もうすぐお昼になりそうだけど、お兄ちゃんはまだ寝ている。 たまに目を覚ますんだけど、また寝てしまう。多分、
もっと読む魔女見習いは年相応!? 第3話-5
第3話-5 その日は今までの誕生日の中で、一番肌寒い日だった。 直ちゃん達と遊んでいたら夕方になって、私は家に戻ってきた。だけど私は自分の家を通り過ぎて、隣の家の門をくぐっていた。 今日はお父さんもお母さんも遅い。
もっと読む魔女見習いは年相応!? 第3話-4
第3話-4 「花火大会? やるの?」 朝、キッチンの仕事を終えて雑談をしていた百果さんの言葉を捉えて、ハルカが声を上げた。 「うん、明日。知らなかった?」 「ここで?」 「ううん、前浜で」 「あ、島のお祭りってこと?」
もっと読む魔女見習いは年相応!? 第3話-3
第3話-3 中心街に向けて自転車を漕いでいると、遠くから汽笛の音が聞こえた。 《あ、あれ》 同時に、きゅうっ、と急ブレーキの音が響き、俺も慌ててブレーキペダルを握る。 ハルカの見た方向に視線を向けると、それは俺が
もっと読む魔女見習いは年相応!? 第3話-2
第3話-2 船着き場の駐車場から目抜き通りを三分ほど歩いたところに、その事務所はあった。 「大村さん」 「お、いらっしゃい」 真利奈さんが事務所に入るかどうかというタイミングで、事前に連絡が行っていたのか、大村さんと
もっと読む魔女見習いは年相応!? 第3話-1
第3話-1 波が砂浜を撫でる音が聞こえる。 一足早く水着になり、海岸に出た俺は、空いているベンチに座り、ハルカを待ちながら浮き輪を膨らませていた。 海況が良かったせいか、船は定刻の十一時より数十分早く船着き場に到着
もっと読む魔女見習いは年相応!? 第3話-0
※当話に登場する場所は特定の諸島をモチーフとしていますが、作品の都合上、現実とは大きく異なる点がございますので、あらかじめご了承ください。 ※この節にはエロはありません(R-12程度)のでご了承ください。 第3話-0 「
もっと読む魔女見習いは年相応!? 第2話 後編
第2話 後編 目を開けたら真っ暗な世界が目に入った。真っ暗だと思ったけど、よく見たらちょっとだけ明るい。でも、見慣れない。 (寝ちゃってたんだ?) 起き抜けの頭で、私はぼんやりと考えた。すると、おなかの中に残っている
もっと読む魔女見習いは年相応!? 第2話 中編
第2話 中編 どんよりとした雲が、空を覆っている。 (暑い……) 昨日か一昨日に梅雨入りのニュースを聞いた途端、このジメジメとした空気が学園を覆っていた。週末の大学部の講義が終わり、寮に戻ろうとしていた俺も、例外なく
もっと読む魔女見習いは年相応!? 第2話 前編
第2話 前編 「ふぅ……」 思ったより忙しい一日を終え、俺はベッドに倒れ込んだ。 懐かしい天井が目に入る。少し色の濃い木目は、俺が中学の頃までに見慣れきった実家の自室のものに相違ない。 今年のゴールデンウィークは、
もっと読む魔女見習いは年相応!? 第1話
第1話 泣き声が聞こえた。 立ち尽くした俺は、声のする方向を探す。出所を見定めた俺は、だだっ広い草原を歩いて進んだ。 そこには、小さい女の子がいた。女の子は、大声を上げて目元を擦っていた。 俺は目の前でしゃがむ。
もっと読む○○なあたし03 番外編3 後編
番外編3 ほんの少し後の二人(後編) 涼の気遣いに素直に従っておくべきだった。 ファミレスで涼と誓いの言葉を交わした日。あそこまでは、頑張って意識から追い出せた。でも、その翌日が、一番きつかった。 おなかの中は熱い
もっと読む○○なあたし03 番外編3 前編
番外編3 ほんの少し後の二人(前編) 結果から言うと、クリスマス・イブまで保たなかった。 ……あ、いや、婚約のことじゃなくてね。 終業式が終わり、体育館から教室に戻る途中、あたしは涼の隣にさりげなく並ぶ。 「ねえ、
もっと読む○○なあたし05 エピローグ?
エピローグ? 「へぇー、それは赤っ恥だったねー」 そう言って、目の前の流はオレンジジュースをストローで一口。 「赤っ恥だよ……」 そうつぶやいて、飲みかけのコーヒーを目の前にうなだれる涼。 「締まらないんだから」
もっと読む○○なあたし05 最終話?の5
最終話?の5 やっぱり、あたしは○○です 涼が、ゆっくりとあたしを押し倒す。 ブラの肩紐をすべらせて、涼の唇が、その縁を追いかけるようにして。 ゆっくりと。 ブラで、一番隠れて欲しいところ、見えてきて。 そこを
もっと読む○○なあたし05 最終話?の4
最終話?の4 あたし達、普通のカップルです、たぶん 何分経っただろう。 抱き合ったまま、キスしたり。頭をなでられたり。……指輪を、触ってくれたり。 朝、電車に揺られていた時には想像もつかなかったこと。 観覧車に乗
もっと読む○○なあたし05 最終話?の3
最終話?の3 ○○なあたし ※エロは4節までありませんのでご注意下さい。 「………………」 重っ苦しい雰囲気で落ち込む涼と、 「……」 苦笑いしながら涼の手を握るあたし。 まあ、心中は察するに余りある。 間違いな
もっと読む○○なあたし05 最終話?の2
最終話?の2 去年、今年、そして ※エロは4節までありませんのでご注意下さい。 「ふー、やっと座れた」 「……ょいしょっと」 乗り込んで思わず息を吐くあたしと、あたしの目の前に座る涼。 予定通り空はもう真っ暗で、バッ
もっと読む○○なあたし05 最終話?の1
最終話?の1 あたし達、普通のカップルです ※エロは4節までありませんのでご注意下さい。 「……うーん、もうちょっと空いてると思ったんだけどなあ」 「今日、あったかいしねえ。でも、来週だったらもっと酷かったんじゃない?」
もっと読む○○なあたし03 番外編2 おまけ
番外編2 騎士と閻魔のR&R(おまけ・閻魔Side) ※エロはありませんのでご注意下さい。 ぴん、ぽーん。 ドアがチャイムを鳴らして閉まり。シュゥッ、と音を立てて地下鉄がゆっくりと動き出した。 がらがらの
もっと読む○○なあたし05 最終話?の0
最終話?の0 その日は、知らないうちに ※エロは4節までありませんのでご注意下さい。 「……」 かくん、と首を揺らす涼と、 「……」 その顔をちらっと見るあたし。 ガタンゴトン…………ガタンゴトン………… 今日は
もっと読む○○なあたし03 番外編2 後編
番外編2 騎士と閻魔のR&R(後編) ※エロはありますが催眠はありませんのでご注意ください。 目を開けたら、大切な人の寝顔がそこにあった。 どうやら、僕もあの後寝入ってしまったらしい。そう思いながら時計を見
もっと読む○○なあたし03 番外編2 中編
番外編2 騎士と閻魔のR&R(中編) 「都ちゃんって、すっかり痴女になったよね」 「え?」 僕の言葉に、きょとんとする都ちゃんの顔。 あれ? 思ったのと反応が違う。 「チジョ?」 と、都ちゃんが聞き返す。
もっと読む○○なあたし03 番外編2 前編
番外編2 騎士と閻魔のR&R(前編) ぴぴぴぴ。 ぴぴぴぴ。 単調な電子音によって、僕はいつものように、眠りの世界から引きずり出される。 ぴぴぴぴ。 ぴぴぴぴ。 身体は、少し重い。 そういや、昨日
もっと読む○○なあたし04 3の7
3の7 そして深みへ……? ※エロはありませんのでご注意下さい。 「… ……… だ…………しな」 「さ…………だよ。今……ってもしょうがないけど」 …… 「まーいいじゃん、な、斎藤」 「……うん」 「ま、そうだね」
もっと読む○○なあたし04 3の6
3の6 四人で渡れば怖く…… 「仁美、大丈夫?」 と、自分のことを棚に上げるあたし。 だって、 「う……ん……」 仁美、誰がどう見てもガチガチだから。 次の週の金曜日。あたしたちは再び、流の家に集合していた。
もっと読む○○なあたし04 3のひとやすみ
3の、ひとやすみ ご主人さまはヤキモチ焼き? それでも、現実逃避できていたのは、せいぜい流の家を出て、自分の家に帰り着いた頃までだった。 自分の部屋に戻って荷物を片付けてると、思い出さなくていいこともぽつぽつと思い出
もっと読む○○なあたし04 3の5
3の5 アヤシイ・パジャマ・パーティー(後編) 「おまたせー」 そういって最後に部屋に入った流は、なにやらポーチを手にしていた。 結局、仁美はお風呂から出た後、流に催眠をかけてもらいたいって言った。 あたしの話で決
もっと読む○○なあたし04 3の4
3の4 アヤシイ・パジャマ・パーティー(中編) ※今回もエロはありませんのでご注意ください。 エロは次回からです。 カラカラ…… 折りたたみ式の扉を左に引っ張ると、そこに広がるのは、 「……相変わらず大きいなあ」
もっと読む○○なあたし04 3の3
3の3 アヤシイ・パジャマ・パーティー(前編) ※エロはありませんのでご注意ください。 「こんちはー」 という、かるーい挨拶をするあたしと、 「お……おじゃましまーす……」 と、何度も来たことあるのにやっぱりどこかお
もっと読む○○なあたし04 3の2
3の2 思わぬ相談 ※エロはありませんのでご注意ください。 「小田島さん……」 「わっ!」 突然話しかけられて、思わず大きな声を上げてしまうあたし。 「あ……ごめんなさい」 「あ、いや、気にしないで」 振り向くと、
もっと読む○○なあたし04 3の1
3の1 コワれた女の子の、とある一日 「……なんだけど、どう?」 「あー……そういえば……」 「ん?」 「桜井が同じようなこと言ってた」 「え、本当?」 「うん」 テスト終了翌日の土曜日。もうすぐ11月ということもあっ
もっと読む○○なあたし04 3の0
3の0 赤点回避運動後 「うー」 「お疲れさま」 「んー」 机に突っ伏すあたし、寄ってくる涼、いつもの笑顔の流。 10月も下旬の金曜日、今日は中間テストの二日目。……要するに最終日。 やっぱりテストは疲れるけど、テ
もっと読む○○なあたし03 番外編1
番外編1 9月下旬、火曜日。 今日も、やっぱり暑い。 「けーんくーん」 と言って、私は健くんの右腕に後ろから抱きつく。 「おわぁっ……りゅー、おはよ」 「んー、おはよー」 文化祭振り替え休日の二日目、私たちは久し
もっと読む○○なあたし02 第2話のじゅうっ!
2の、じゅうっ!(一週間後) あたしは誰のモノ? ※エロはありますが催眠はありませんのでご注意ください。 「へぇー、それは大変だったねー」 そう言って、目の前の流はぶどうジュースをストローで一口。 「まったく、あいつも
もっと読む○○なあたし02 第2話のきゅう
2のきゅう(3日目・昼~夕) 大暴走 しゃー 「……」 「……うぁ」 見つめ合って、思わず真っ赤になるあたし達。 「……すっごく、似合ってる」 「やぁ……」 あたし達がいるのは、おとといも来た洋服屋。 ホテルをチ
もっと読む○○なあたし02 第2話のはち
2のはち(3日目・朝) おふろでゆ~るゆる 「ただいま~。 やっぱりパンにした」 「あ、そ」 「今日も暑いみたい」 そういいながら涼は部屋に入ってくる。朝ご飯の調達だ。 涼の顔を見ると、さすがに汗はほとんどかいてな
もっと読む○○なあたし02 第2話のなな
2のなな(2日目・夜) 乙女の天敵? 「涼、目、相当怖かったよ」 そう言って、少し冷ました麺を一気にすするあたしと、 「あ、やっぱり……」 苦笑しつつ、納得したように頷く涼。 9月半ばの日曜日の夜は、昨日に比べると
もっと読む○○なあたし02 第2話のろく
2のろく(2日目・夕方) 忠犬ミヤコ がらがら あーさっぱりした。 催眠で寝かされた1時間後、やっぱり催眠ですっきりと起こされたあたしは、涼と一緒にホテルの部屋に戻ってきた。 日陰は涼しいと思ってはいたけど、それ
もっと読む○○なあたし02 第2話のご
2のご(2日目・昼) プレゼント ※エロはありませんのでご注意ください。 「……何で?」 そう言って、あたしは涼を疑いの眼で見る。 「いや、その」 そう涼は言いよどんだ。 9月半ばの日曜日は、やっぱり暑いけれど、空
もっと読む○○なあたし02 第2話のよん
2のよん(2日目・朝) すき? ざばあぁぁぁ……っ。 「ふぅ……」 湯船につかりながら、あたしは溜息をついた。 この部屋のお風呂場は、ユニットバスではなくて(以前家族で泊まったホテルのお風呂はユニットバスだった)、
もっと読む○○なあたし02 第2話のさん
2のさん(1日目・夜) よるのおたのしみ 「『慣らす』って、そういうことだったんかい」 そう言って、あたしはずずず、とみそ汁を一口。 「そういうこと」 そう答えて、涼はご飯を口に入れた。 9月半ばの土曜日は、やはり
もっと読む○○なあたし02 第2話のに
2のに(1日目・夕方) 「都改造計画」始動 「あー、つっかれた」 そう言って、あたしはベッドにダイブする。 「お疲れさま」 あたしの背中に向けて、涼はそう声をかけてきた。 あのあと、ロッカーから荷物を出してホテルに
もっと読む○○なあたし02 第2話のいち
2のいち(1日目・昼) 女の子なあたし 「よ」 「よ」 最初のがあたしで、次のが涼。 都内の某ターミナル駅前で、あたし達は落ち合った。 あたしと涼は、同じ県内に住んでいるけど、この駅に来るためには使う路線が違う。だ
もっと読む○○なあたし02 第2話のゼロ
※エロは「2のに」から始まりますので、お急ぎの方はそちらからご覧ください。 2のゼロ(0日目・夕方) 酷い? やさしい? 「へぇー、それは大変だったねー」 そう言って、目の前の流はグレープフルーツジュースをストローで一
もっと読む○○なあたし 第1話
「へぇー、それは大変だったねー」 そう言って、目の前の女の子はオレンジジュースをストローで一口。 「ん……」 そううなって、あたしは手元のチョコパフェにスプーンを突き刺した。 今は夏休み、しかも今日は日曜日だけど、
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