File1 監視カメラ①(後編) 僕はいつの間にか、呼吸が荒くなっていたのに気付いた。薫が僕の目の前で大胆にM字開脚している。 こんなに雌の色気を出している薫は初めて見た。 「どうかこの雌メイドをお使いください……」
もっと読む「短編集」
営業活動記録 File1-2
File1 監視カメラ①(中編) 薫は私を自室に向かい入れようとしてくれましたが、その前に悠様のTシャツを脱がなければなりません。家の中でコートをずっと着ている訳にもいきませんし。 先に薫を2階にある自室に向かわせ、
もっと読む営業活動記録 File1-1
File1 監視カメラ①(前編) 豪華なお部屋。高級そうなキングサイズのベッド、高級そうな革張りのソファー。 お部屋に置いてある物は全て「高級そうな」という冠言葉が付いていてもおかしくありません。 赤絨毯が敷き詰め
もっと読む連鎖 神谷千恵
神谷千恵 神谷千恵は一人、キャンパスを歩いていた。真っ黒い髪に真っ黒い目。ここ、アメリカでは珍しい色だが、そもそも多様な人種の混在しているこの国ではそのことを気にする者は少ない。しかし、飛び級で大学に入学した彼女を奇異
もっと読む澱 ~公彦の場合~
~ 公彦の場合・桜舞い散る時 ~ ある冬の日の晩、夜空には大きな丸い月が煌々と輝いていた。 雲一つなく、空気も澄み切ったこの夜、月の光は星々の光を打ち消すほどだった。 そんな強い月の下、二つの存在がにらみ合っていた
もっと読む澱 ~紗依の場合~(後編)
~ 紗依の場合(後編) ~ 「紗依~っ、ゲーセンに行かない?」 放課後、廊下を歩いていると友人の涼が声をかけてきた。 「ごっめ~ん、今日は用事があってさ~」 「またぁ~、この間もそんな事言ってたじゃ~ん」 涼は怒って
もっと読む澱 ~紗依の場合~(前編)
~ 紗依の場合(前編) ~ 「あなたは深く沈む・・・どんどん沈む・・・もう僕の声しか聞こえない・・・」 ゆったりと浮かんでいるあたしにその声が届き、水の上から沈んでいく。 水の中に沈んでいるのに息苦しくなく、むしろ心地よ
もっと読む澱 ~比売子の場合~
~ 比売子の場合 ~ 山が真っ赤に染まる秋の頃。空気が徐々に寒くなり、それに合わせてどんどん澄んでいく。 季節に関係なく街には人が溢れ、そこかしこに暮らしを漂わせている。 綺麗で長い黒髪に、ニキビ一つない肌。モデル
もっと読むジェリー・フィッシュの事件簿もしくはボヤキ 第1話
第1話 「テレパス」 こないだ俺が相手にした奴はまあ厄介な奴だった。労多くして得るモノがあんまりない。あんな仕事ばっかりだったら俺だって転職を考えるんだがな。厄介って言っても、結果から言うと大して危険な仕事じゃなかった
もっと読む澱 ~桜月姫キルシェ・ブリューテの場合~
~ 桜月姫キルシェ・ブリューテの場合 ~ 一人の男が恋をした。 相手は正義のヒロインだった。 エッチとは無縁の究極美少女。その恋は絶望的に思われた。 でも、男はあきらめなかった。 彼女を手に入れる方法を模索し始
もっと読むジェリー・フィッシュの事件簿もしくはボヤキ プロローグ
プロローグ 例えばここに、手の込んだ帆船の模型があると思ってくれ。暇な金持ちのキャビネットなんかにあるだろ?瓶の中にはいった、えらく手の込んだやつだ。こいつをめちゃめちゃにぶっ壊すのは簡単だ。床に落としてやればいいだけ
もっと読む澱 ~サリアの場合~
~ サリアの場合 ~ 「なんだ、これ?」 少年はそれを手に取りしげしげと眺めた。 少年の手にあるのは古ぼけたランタンだった。 ここはとあるアンティークショップ。いろいろと怪しげなものが所狭しと置いてある。中でも今、
もっと読む澱 ~咲耶の場合~
~ 咲耶の場合 ~ 「ここが例のオカルト研究会ね」 コンコン・・・ 木花 咲耶(このはな さくや)は目的の教室の前に立つと、その閉じられたドアをノックして中に入った。 中には少年が1人、椅子に座って本を読み耽ってい
もっと読む澱 ~美姫の場合~
~ 美姫の場合 ~ コツコツコツ・・・・。 「もう~、なんでこんなに残業が長引くのよ!!」 小倉 美姫(おぐら みき)は歩きながらそう吐き捨てた。 彼女は今年会社に入社したばかりで残業は日常茶飯事だったが、この日は
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