・6月30日(月) メールでのことは冗談として、明日も仕事だし食事だけって感じだったんだけど、お酒が入って少しテンションの上がった小田島は、結局したくなったみたいでホテルまで誘導された。 一生分の涙と失恋
もっと読む「催眠」
人妻人形日記 五週目⑤
・6月27日(金) 「ん……」 胸の上に何か乗っている。 それが、きゅっと柔らかいものを押しつけて僕の首に回る。 目を開けると、佳織さんがしがみついていた。パジャマ越しの胸を挟むように。 「……
もっと読む人妻人形日記 五週目④
・6月26日(木) 腕の中で佳織さんがもぞもぞと身じろぎする。 その拍子に目が覚めて、そして彼女のパジャマの中に入れっぱなしになっている手が、彼女の生乳を鷲づかみにする。 「んっ」 佳織さんが鼻
もっと読む人妻人形日記 五週目③
・6月25日(水) 僕の腕の中で愛しい人が身悶えている朝。 彼女の乳房も僕の手中で柔らかく形を変えて、心地よい感触と暖かさで楽しませてくれる。 「あっ、んん、はぁ……」 色っぽく開かれた唇。
もっと読む人妻人形日記 五週目②
・6月24日(火) 「んんっ、ふっ」 枕元の艶めかしい声で目を覚ました。 昨夜、あのまま眠ってしまった僕の隣で、佳織さんは夢を見ているらしく鼻にかかった吐息を漏らしていた。 うなされている、というよ
もっと読む人妻人形日記 五週目①
・6月23日(月) 「なんなの?」 職場の給湯室で、ジト目の小田島に迫られる。 「なんでメール無視すんの?」 長い人生の間にメールの一つや二つ空振りしたところで何が困るっていうんだ。 そして
もっと読む人妻人形日記 三週目①
・6月9日(月) 「美味しいです。こういうの久しぶりです」 「ふふっ、そう? 喜んでくれてよかった」 肉じゃがに舌鼓を打つ僕の目の前で、佳織さんが笑っている。 ここ2週間ほどのことなのに、すっかり僕の
もっと読む人妻人形日記 三週目②
・6月13日(土) 今日は出勤日だった。 午前中で現場の仕事は片付いたので、事務所に戻って報告書をまとめる。たいした業務ではないので2時にはだいたい片付いていた。 休日出勤は振替もあのるで、早く上がれる
もっと読む人妻人形日記 四週目①
・6月16日(月) 仕事終わりが近づいてきても佳織さんからの連絡はない。 夫婦みたいな甘いメールのやりとりをしていたこの数週間がどれだけ幸せだったかを噛みしめる。 画面を開いて過去のメール画面を見て
もっと読む人妻人形日記 四週目②
・6月20日(金) 最後の晩餐に佳織さんはワインを出してくれた。 「ちょっとだけね」 控えめに自分のグラスにも注いで、照れくさそうにしている。 乾杯でもするのかと思ってグラスを差しだすと、く
もっと読む人妻人形日記 四週目③
・6月21日(土) 「ふ……ふ……ふ……ふ……」 ソファに手をついて、僕に背中を見せる格好で四つんばいになった佳織さん。その下着を脱がせて、彼女を完全に裸にした。 そしてお尻を抱いて挿入している。
もっと読む人妻人形日記 二週目②
・6月5日(木) 「僕の催眠人形」 ソファの上に、佳織さんを横たえる。 今日もマッサージして、彼女の体に触れて、艶めかしい吐息を上げさせているうちに我慢ができなくなってしまった。 虚ろな瞳を天井に向
もっと読む人妻人形日記 二週目①
・6月2日(月) 「おーい。生きてるかー?」 モニターの前で、小さな手がちょうちょみたいにヒラヒラする。 「え、生きてるよ」 慌てて顔を上げると、経理の小田島愛が大きな目を丸くした。 「いや、
もっと読む人妻人形日記 一週目②
・5月30日(金) 「ん……はぁ……」 もう3日目になるマッサージを、佳織さんはリラックスして受け入れてくれる。僕の指や手のひらに合わせて、佳織さんの筋肉や関節が皮膚の下で動くのを実感できる、至福の時だ。
もっと読む人妻人形日記 一週目①
・5月26日(月) 今日も一日中、妄想に取り憑かれていた。 考えないようにしようと思うのに、気がつくと僕は催眠術のことばかり考えている。 あのサイトを見てしまってから、僕の中で変なスイッチが入りっぱなし
もっと読む人妻人形日記 序
僕の初恋の相手は、姉からもらった人形だった。 あれは間違いなく恋であり、初めての劣情だった。 当時、2人の姉は弟の僕を妹のように扱っていた。僕に自分たちのおさがりを着せてみたり、女の子みたいな言葉遣いをさせ
もっと読む中庭のある図書館 6
健人にとって、心躍る、最高の日々が幕を開けた。宮津市立東図書館の美人司書。君沢健人長年の想い人である佐伯弥生さんが、健人の彼女になったのだ。5歳の年の差など、健人には気にならなかった。なにしろ健人には、『催眠術』という
もっと読む中庭のある図書館 5
喫茶店の角のテーブルで、佐伯さんと健人は、緊張の面持ちで向かい合っていた。佐伯さんはこうやって異性と2人きりで出かけることが、本当に久しぶりだという。健人も、本当に好きな人とのこうしたデートは、人生で初めてのことだった
もっと読む中庭のある図書館 4
健人が目を覚ますと、彼は佐伯さんのベッドの上で1人、裸で横になっていた。枕やシーツには、甘く柔らかい佐伯さんの匂いが残っている。さっきの熱く激しい初体験の余韻にまだ浸りながら、彼は2度ほど寝返りをうっては、彼女の匂いを
もっと読む中庭のある図書館 3
佐伯弥生さんの住まいは、図書館から車で15分ほどの場所にあるらしかった。図書館の閉館後に、彼女の運転する小型車(トヨタ・アクアと言うらしい)に乗せてもらう。助手席に座った健人は、緊張しながらも運転する彼女と肩を並べて同
もっと読む中庭のある図書館 2
「佐伯さん、聞こえますね………。今、貴方は催眠状態の入口にいます。僕の声はハッキリと聞こえるけれど、他のことは全く気にならなくなっている。そして、僕の言葉が、催眠状態にある貴方の頭の中で、少しずつ力を増していきます。それ
もっと読む更衣室のボーイズトーク
「なあなあ、今日の騒動、メチャクチャ凄かったよな!」 更衣室。体操服に着替えるために下半身の制服を脱ぎながら、未だに興奮冷めやらぬ様子で浩一に話しかけてきたのは、同じクラスの岬(ミサキ)だった。 「騒動……って
もっと読む中庭のある図書館 1
君沢健人が今日、自分が20歳の誕生日を迎えたのだと気づいた時、彼は一人で小ぢんまりとした図書館にいた。あまり冴えた誕生日の迎え方ではない。地元にいる高校時代の友だちにそのことを伝えていたら、要らない同情を買ってしまって
もっと読む女の子たちが扇風機で涼むだけのお話
ミーンミーン……ジジジジ……。 蝉の声がけたたましいほどに響く窓の外では、アスファルトから立ち上る蜃気楼が周囲の景色を歪めている。 窓から容赦なく照り付ける日差しが、じりじりと体のあちこちを蝕んでいく。座ってじっと
もっと読む被験者の記憶集4
短大生:梓(20) 7月××日(土) 私は催眠にかかるのが好きだ。 エロもエロなしでも好きだ。 だから通話でも対面でも、自分から相手を探すことはままある。ちょうと今みたいに。 ただ相手を探すことはまま
もっと読む被験者の記憶集3
大学生:Rana(21) 6月××日(木) これまで遊んでいたセフレが、未成年に手を出したとかで炎上して消えた。 まぁままある話だ。なんなら私もその頃から遊んでたし。 というわけで暇になったので、次の遊
もっと読む被験者の記憶集2
会社員:アキ(24) 6月××日(火) 暇だった。きっかけは暇だったこと。 普段からそれなりの頻度で、通話で催眠の相手してもらってた通話版セフレがいるんだけど、簡単に言うとマンネリ化した。 もともとお互
もっと読む被験者の記憶集1
大学生:前原恵(20) 5月××日(水) 最初は簡単な興味でした。 大学2年にもなって新鮮さは消え、いいサークルも見つからず、バイトにも慣れてきてしまって、新しい刺激が欲しくなったんです。 そしてたどり
もっと読むスパイラルトラベラーズ 3
その日の結沙たちは、いつものように崇泉院学園高校の文化サークル棟に足を運ぶと、部室のお掃除を始める。結沙たちが通う聖クララ女学院の授業が終わってから、バスに乗ってここまで来ているのだが、さすが崇泉院は偏差値の高さと歴史
もっと読むスパイラルトラベラーズ 2
学園祭の季節から3ヵ月もたった頃、結沙たち4人は、すっかり新しい生活のリズムにも、慣れつつあった。部活動といえば、『スパイラルサークル』のサポート活動。吉沢結沙にとっては、部員の男子たちに玩具のように弄ばれる、嫌な時間
もっと読む新装開店・喫茶ヒプノ5
「――メールを確認させてください。……はい、OKです。では好きなクジを引いてください。……はい、17番ですね。それが席の番号になるんで、座ってお待ちください」 年の瀬も押し迫る冬のある日。 数年ぶりとなる喫茶ヒプノに
もっと読むスパイラルトラベラーズ 1
「………結沙ちゃん、…………結沙ちゃんってば、聞いてる?」 親友である城崎野乃の声で、吉沢結沙は急に現実に引き戻される。今、彼女は崇泉院学園から家への帰り道。仲良しの野乃、梨々香、咲良との4人でバス停へと歩いている
もっと読む新装開店・喫茶ヒプノ4
「照明はこの辺でいいんです?」 「あー……もう少し右に……ストップ。いい感じです」 夏真っ盛り。朝霞とミナモは冷房の効いた店内でスタジオの構築をしていた。 冷房は効かせているけれど、備品をあれこれ動かしていると額
もっと読む新装開店・喫茶ヒプノ3
連日の酷暑が厳しい夏のある日。 喫茶店としては定休日。空調の効いた店内にミナモはおらず、朝霞ひとりだけ。 自分で淹れたコーヒーを飲みながら動画を編集してると、朝霞のスマホが通知で震える。 『お疲れ様です。無事合
もっと読むスパイラルサークル 第5話
本当は学校に来て、朝一番に親友たちと話をしたかった。けれど結沙が教室に着いたのが始業ギリギリというタイミングだったので、1時限目が終わってからの休み時間まで、4人での状況確認はお預けになってしまった。遅刻しなかっただけ
もっと読むスパイラルサークル 第4話
ガチャン、ガチャン、ギギー、ガチャン。 結沙の頭の中には、自分が手を振るたび、足を上げるたびに、錆びかけた金属のたてる音が鳴り響いている。結沙と他の3体のブリキの兵隊は今、意気揚々と文化サークル棟へ向かう小湊弘太
もっと読むスパイラルサークル 第3話
「ではせっかくですから咲良ちゃんに負けないように、皆、順番にラウンドガールになってもらいましょう。咲良ちゃんとは幼馴染みらしいです、城崎野乃ちゃん、ご起立くださーい」 右手を拝むように顔の前に出して、ひらひらと振り
もっと読む元気になっちゃう、おまじない
キーンコーンカーンコーン…… 「あうぅぅぅ……」 終わりのホームルーム後、僕は大きなため息をつきながら机に突っ伏した。 今日も里美先輩の催眠暗示のせいで恥ずかしい目に遭わされてしまったのだ。 「はぁ
もっと読むスパイラルサークル 第2話
「あ、アー、アー。皆さん、聞こえますね。………それではこれから、崇泉祭毎年恒例の、僕らスパイラル・サークルによる催眠術ショーを開催します。諸注意とか例年と同じなんですけど…………1年生の子たちとか、撮影厳禁でお願いします
もっと読む前に進めない催眠暗示に抵抗しようとする女の子のお話
「さて、それじゃあまずは、君のフルネームをこの風船に書いてみて」 浩一が目の前の少女にサインペンを手渡すと、真っ赤な風船を少女の目の前に差し出す。 「う、うん……こう?」 少女はキャップを外すと、慎重な手
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~11
第五章 季節は廻りBへと誘う。 俺は……持っていた鏡を夏帆に向けた。 「いやああああっ!」 鏡を向けられた夏帆は大きな悲鳴を上げたが、しばらくすると、そのまま石のように動かなくなった。 その瞬間、 (良くやった
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~10
第五章 季節は廻りAへと誘う 俺は……持っていた鏡を床にたたきつけた。 パリンと言う音と共に鏡が砕け散る。 その瞬間、 (そうか……残念だよ、志貴。だけど忘れるなよ、お前が俺を否定しても俺はお前の中に居続けるっ
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~9
第四章 夏の夜の夢(後編) -3- 夏帆姉ぇの話を聞き終えた俺は、ただ呆然とするしかなかった。 ……父さんも俺と同じ鏡を持っていた? それに夏帆を襲った……。 たまらなくなった俺は手元の鏡に向かって声をかけ
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~8
第四章 夏の夜の夢(前編) -1- その日はまさに、熱帯夜と言ってふさわしい夜だった。 ねっとりとした湿気が僕の全身にまとわりつき、着ているシャツも汗に濡れている。 「はぁ、はぁ、はぁ」 月はなく、街灯の明
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~7
第三章 冬の終わり(後編) -3- あの日、私は秋に入れてもらったコーヒーを片手に、夫と話をするために書斎へと向かった。 特にこれといった用があったわけではない。 ただ何となく、ここ最近の夫の様子がなんだか
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~6
第三章 冬の終わり(前編) -1- 学校の保護者参観に父さんが来てくれたことは一度としてなかった。 だから冬美さんが保護者参観に来てくれたときは、嬉しさよりも驚きの方が大きかった。冬美さんを初めて見た友人たち
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~5
第二章 春の目覚め(後半) -3- 最初から春香が僕たちのことをこっそり覗いていることはわかっていた。わかっていて、僕はわざと僕と秋の情事を春香に見せつけていた。 「あああっ! ご主人様! イキます、イキますぅ
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~4
第二章 春の目覚め(前編) -1- 僕の本当の母親は、僕が小学2年生の時に死んだらしい。 母親の記憶はあまりない。だから死んだことに対しては別段悲しくもない。だが亡くなった母がベッドに横たわっている姿と、母が
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~3
第一章 秋の収穫(後編) -3- 身体の上で気を失った秋をゆっくりとベッドにおろす。目の前で横たわっている秋を見つめながら僕は絶頂の余韻に浸っていた。すると頭の中で、 (どうよ、人間。念願かなって憧れの人に童貞
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~2
第一章 秋の収穫(前編) -1- 秋が僕の家でハウスキーパーとして働くようになったのは、僕が中学の頃だった。 大学病院の医師として働いていた僕の父は家を空けることが多く、母親を亡くたった一人で父の帰りを家で待
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