伏せ目 「ナナコちゃん、こんにちは」 カウンターで迎えてくれる笑顔。以前とは少しだけ違う暖かな笑顔。小さな事だけどそれだけでも幸せな気分。 「谷崎さん、こんにちは♪…あの、今日も終わるの待ってても良いですか?」 あ、
もっと読むジャムの作品
にった~せぶん 裏編み
裏編み 「…ナコちゃん、ナナコちゃん」 優しい声…体が小さく揺れてる。なんだろう? 「ん…」 ゆっくりと目を開ける。ここは…図書館の閲覧室?確か今日は本の返却日で、それから…。 「あ、起きた?おはよう、ナナコちゃん」
もっと読むにった~せぶん 表編み
表編み ピピピ、ピピピ、ピピピ…。 (ん…、目覚まし、止めなきゃ…) ピ…。布団の中から伸ばした私の手が目覚まし時計に触れると音が止まった。もうちょっと布団の中にいたいけど頑張って体を起こす。天井に向かってぐ~っと体
もっと読むにった~せぶん 作り目
作り目 「ねぇねぇ~、キヨノぉ。今日って、ばいとの日?」 「そうだけど、何?ミノルってばタカリに来るつもり?」 「ちがうよぉ!ちゃんと、おきゃくさんだもん。あのねぇ、太一といっしょに行きたいのぉ♪」 「申し訳ありませんが
もっと読む素敵な原稿用紙
私は小説家だ。小説と言っても純文学や書店でフェアを組まれるような小説を書いている訳ではない。 私が書いているのは、書店の片隅にひっそりと置かれるような小説。いわゆる官能小説だ。 ベストセラーを叩き出したりしている訳
もっと読む山下夫妻と不思議な店
「山下さん、どうしたんスか?でっかい溜め息なんかついちゃって。契約も何とかまとまったし、ここはイキヨーヨーと凱旋するトコじゃねスか?」 隣を歩く青年が心配そうに声を掛けてくる。 「…これから家に帰ることを考えると気が重
もっと読むもとわん!
こんにちは! 私は、おもと。小粋な江戸っ娘よ。 旦那様にお仕えする女中をとりまとめる女中頭として楽しくお勤めしています。いわゆるお局様みたいに偉ぶったりしてないから陰口叩かないでちょうだいね。 趣味は知り合いの南
もっと読む僕の魔法、キミの魔法 第八話
第8話 島村のお陰でだいぶ落ち着いてきたけどまだヤり足りない。ちんぽ自体はちゃんとパンツの中に収まってて見た目にも不自然さはないけど、頭の中はムンムンムラムラ。多分ヤるとなったら一瞬でトップギアに持ち込めるだろう。すぐ
もっと読む僕の魔法、キミの魔法 第七話
第7話 ミノルどころか、おばさんにまで引き留められて結局土曜日だけじゃなくて日曜日も泊まる事になってしまった。おじさんは出張先でトラブルがあって帰るのは月曜になるらしい。おばさんは電話でそれを聞いた時、すごい拗ねてた。
もっと読む僕の魔法、キミの魔法 第六話
第6話 風呂あがりにスポーツドリンクを飲んでいると、さっき僕が持ってきたパーカーを着たミノルがやってきた。 「ミノルはぎゅうにゅう!」 昔から気にしてるわりには背が伸びないよな、コイツ。コップに牛乳を注いで渡してやる
もっと読む僕の魔法、キミの魔法 第五話
第5話 島村とたっぷりアナルセックスを楽しんだ後、途中まで一緒に帰った。信号で立ち止まった時に島村が言った。 「剣道部の練習日は火・木・土・日でそれ以外の日は一人で自主練習しているんだ。それと朝練も大抵私しか来ないから
もっと読む僕の魔法、キミの魔法 第四話
第4話 昼休み、僕はいつものように屋上手前の踊り場で藤野の弁当を食べている。おかずを食べ、ご飯を食べ、お茶を飲む。昔、習った三角食べってヤツだ。 え?藤野はどうしたって?すぐそばにいるよ。ほら、僕の目の前で壁に手を突
もっと読む僕の魔法、キミの魔法 第三話
第3話 最近は昼休みと放課後に藤野と練習してる。 藤野は何だかんだラヴラヴ路線に持っていきたがるけど、それを毎回僕がエロエロ路線に魔法で誘導している。 お陰で随分魔法の使い方にも慣れて色々なことがわかった、できる事
もっと読む僕の魔法、キミの魔法 第二話
第2話 魔法を使って藤野とセックスした日の帰り道、僕は色々考えていた。 取り敢えず一応は魔法が上手く効いたみたいだけど、微妙と言えば微妙。 何せ告白を促したのに実際してきたのは相談だったし、練習と割り切りつつもやっ
もっと読む僕の魔法、キミの魔法 第一話
第1話 小さな頃から魔法が使いたかった。 みんな考えたことあるんじゃないかな。何でも思い通りになったら良いなって。でも大きくなって分別が身に付いてくると、魔法はフィクションやファンタジーの産物だからと諦めてしまう。
もっと読む