~IFエピソード~ (前書きという名のお断り) 説明するまでもなくnakamiさんがフリー宣言された題材を用いたものです。 話の都合上、原作と異なる部分がありますがご容赦下さい。 僕には与えられた才能がある。 僕
もっと読むU型の作品
委員長の務め
私は黒川さつき。 学級委員長を務めていて、あだ名も委員長だ。 他には姐さん、世話焼き大臣なんて呼ばれてる。 確かに困ってる人は放っておけないけど。 損な性分だと自覚はしてるけど。 だからって姐さんとか大臣はな
もっと読むDEMON PERFUME 第四話
第四話 亜美の小さな唇から白い液体が垂れた。 目はトロンとしてきてるし、頬はうっすらと赤くなってる。 メチャクチャ煽情的な光景だ。 俺の分身が更に元気になるのも当然だと言える。 よし、このまま押し倒して・・・
もっと読む催淫師 嵐前
─ 嵐前 ─ 雨桶市全域にかかった霧は、朝日に照らされ緑色に光っている。道行く人々はその不自然さに疑問を表すこともなく、歩を進めている。 「ああっ・・・」 不意に一人の女性が喘いだ。彼女の顔は上気し、口の端からは涎が
もっと読むヤドカリ 後編
- 後編 - 「ん・・・」 さつきの口から声がもれると、閉じられていた目がゆっくりと開いた。 「あれ・・・私・・・?」 彼女は眉に皺を寄せた。 何をしていたのかを思い出そうとしたのだが、頭がぼうっとしていて何も考え
もっと読むヤドカリ 前編
- 前編 - 太陽が沈み始め、道行く人は家へと足を速めている。 丹羽さつきもその一人だ。 「遅くなったわね・・・」 顔を曇らせ溜め息混じりにもらしたさつきの声は、茜色の空に消えていく。 そんな彼女の前に若い男の二
もっと読む催淫師 妖染 崩山(4)
妖染 ─ 崩山(4) ─ 柏山大附属高校の運動場では、体育の授業でラクロスが行われていた。赤と白のどちらのチームの選手も全員下着姿であった。そして二チームが対戦している間、他の生徒達は腰を下ろして見学していた。 「ゴー
もっと読む催淫師 妖染 崩山(3)
妖染 ─ 崩山(3) ─ 三人は時間が止まった教室を出た。授業が始まっている為、当然廊下には誰もいない。 「どこへ行くの?」 真弓が尋ねても啓人は答えず、どんどん先へ歩いていく。やがて立ち止まると、二人の方を向いた。
もっと読む催淫師 妖染 崩山(2)
妖染 ─ 崩山(2) ─ 「もう良いぞ」 啓人は不意に、腰を引いた。 「あ・・・」 一心不乱に舐めていた真梨江は、不満げな顔をした。それを見た啓人は、例の笑みを浮かべた。 「そんなに気に入ったのか?」 からかう言葉
もっと読む催淫師 妖染 崩山(1)
妖染 ─ 崩山(1) ─ 「えー・・・最後に言いたい事がある」 担任の男性教師はここで言葉を切り、教室全体を見回した。今はSHRが行われているのである。勿体ぶって咳払いを一つすると、担任は口を開いた。 「最近、物騒にな
もっと読む催淫師 暗躍編(6)
暗躍編(6) 「此処ね」 廉霞はとある町にある、空き家の前に立っていた。何やらおかしな連中が住み着いて、近隣の者に被害が出ている、警察の手にもおえないから何とかして欲しいという要請を受けての事である。 (確かに妖気を感
もっと読むムジョウノカゼ
「ね、姉さん・・・」 我ながら、声に力がない。 細くなった手を、目の前の姉さんへと伸ばした。 「ハルミラ!しっかりしなさい!」 ギュッと手が握り締められた。 「私は・・・大丈夫だから・・・」 大好きな姉さんを、心
もっと読む催淫師 暗躍編(5)
暗躍編(5) ピシャッという音が、始まりの合図だった。 「あっ・・・うんっ・・・」 清華は男を玄関で受け入れ、仰け反った。 「んくっ・・・はっ・・・」 啓人は浅く、ゆっくりと動き出す。清華はその啓人に、しがみついた
もっと読む催淫師 暗躍編(4)
暗躍編(4) 二人が入ったのは、六畳の和室であった。そこには机が一つあるだけで、片付いているというよりは他に何もなかった。 「ここは・・・?」 尋ねる啓人の声にも、不思議そうな響きが含まれている。ゴミどころか、塵一つ
もっと読むDEMON PERFUME 第三話(後篇)
第三話(後篇) 人気のない理科室。 そこで俺は、担任の女教師と・・・。 うっ・・・僅かな罪悪感と圧倒的な欲望が・・・。 もう迷うな俺っ! 悩むのは全てから終わってからだあっ! 「もしかして迷ってるの?」 「いい
もっと読むDESIGN
皆様、初めまして。 私は吉野葉月と申します。 今は午前七時、もう彰矩様を起こす時間です。 彰矩様は、私の主であり、この屋敷の持ち主であられます。 いつものようにノックしてからお部屋に入ります。 「彰矩様、おはよ
もっと読むDEMON PERFUME 第三話(前篇)
第三話(前篇) 俺は今、悩んでいた。 幸いにも一晩で元気になったのだが、新たなる問題が浮上したのだ。 う~んどうするかな・・・。 何を悩んでいるかって? 今日から俺は登校するんだが、それに香水をつけていくか迷っ
もっと読む凶宴
聖なる夜の、邪悪な願い。 それによって一人の男が蘇ろうとしていた。 不幸を撒き散らす為に・・・。 此処は大陸の中心、“央都ユートピア”。 あらゆる物の中心都市である。 此処は政治・経済・文化・権力・・・全てが
もっと読む催淫師 暗躍編(3)
暗躍編(3) 今は昼休み。転校生はヒーローという図式が見事に当てはまっている啓人は、他の生徒の勧誘や質問責めから逃れ、屋上にいた。 「ふう・・・やれやれだ」 さしもの啓人も、あの圧倒的なパワーにはてこずった。力をまだ
もっと読む催淫師 暗躍編(2)
暗躍編(2) 白笠は二人の仲間と共に歩いていた。 「ち・・・何でこんなに催淫蟲がうるさいんだ?」 「連中が言ってる事、正しいんじゃないのか?」 仲間の一人がたしなめるように言う。 「別に俺は反対してるわけじゃないぜ。
もっと読むボーダーライン
僕は二流の大学に通う、平凡な男だ。 外見も、頭も趣味も。 でも趣味に関してはあまり大きな声じゃ言えない。 僕の趣味は写真撮影。 それだけなら、平凡だろ? でも僕が撮るのは綺麗なもの・・・特に女の人。 まあ世
もっと読む邪剣士帖 其の三 紅沫崩墜
其の三 紅沫崩墜 荒野で三人が向かい合っている。 「全くもって単純な奴等だな、アーン?」 「貴様・・・」 三人の表情は様々である。余裕たっぷりに笑う者、顔を紅潮させ歯ぎしりする者。そして何かを考えこむような者。 「ホ
もっと読む邪剣士帖 其の二 双華繚乱
其の二 双華繚乱 美濃部狂八は遊女屋の帰り、ホクホク顔で通りを歩いていた。 (いや~大した金になったな~) 相好を崩しながら七十宝(約二千万円)が入った財布を撫でている。昨日、仇討ちに来た女を思う存分楽しんだ後、売り
もっと読む催淫師 暗躍編(1)
暗躍編(1) 日曜日、全員揃うと同時に啓人が宣言した。 「今日皆で出掛けるぞ。但し!魅矢は留守番!」 「え?何処へ?」 「山登り♪」 ハテナマークを飛ばす理乃だったが、 「さっさと用意しろ」 と急かされ、慌てて着替
もっと読むDEMON PERFUME 第二話
第二話 ハァ・・・俺の名前は桐坂陽介だ。 まあこの話を読んでいる人は前の話を読んでくれた人達だろうから、自己紹介は必要ないと思うが一応するか。 えーと玉聖学園に通う事になっている二年生だ。 ハァ・・・取り敢えず礼
もっと読むDEMON PERFUME 第一話
第一話 俺の名前は桐坂陽介、現在は高校二年生。 ある日突如家族会議なるものを親父が開くと言い出し、家族は食卓に集まった。 家族は俺と母に妹の亜美、そしてクソ親父。 「あ~コホン」 ・・・咳払いからかよ。 「いきな
もっと読む催淫師 始動編(2)
始動編(2) 冴草啓人は雨桶市内のとある高級マンションの部屋にいた。部屋の住人である美女はベットの上で荒い息をしていた。己の欲望をあと一歩で満たせるという段階に至っても啓人は少しも悠然とした態度を崩さない。目の前にとび
もっと読む催淫師外伝 その1 前編
その1(前編) 土曜日の午後六時半。人通りもまばらになってきても男はそこから動こうとしなかった。 身長は百八十センチ前後で何故かベレー帽とサングラスを身につけた、体格の立派な人物である。サングラスの奥からは陰険な目付
もっと読む催淫師 始動編(1)
始動編(1) 割と格好良い一人の少年が市役所の建物を見上げていた。彼は昨日この雨桶市にやってきたばかりなのである。だからと言って、別に住民登録をしに来たという訳ではない。 「思ってたよりも・・・大きいな」 その少年、
もっと読む邪剣士帖 其の一 淫牙怨報
其の一 淫牙怨報 一人の浪人が河川敷で佇んでいる。彼の名は美濃部狂八。武家社会においては無名だが、闇社会ではそこそこ名は通っている。彼はそこで『邪剣士』と呼ばれている。由来には幾つかの理由があるのだが、最大の原因は武士
もっと読む催淫師 序章(改)
四月も終わる金曜日の夜、雨桶市外にある霧に包まれた古い洋館の前に、一台のトラックが止まり、三人の人間が降りて来た。 「あんた達、本当にあそこに・・・あの‘悪霊の館’に住むのかい?」 まず口を開いたのは、三十代後半と思
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