もう何度目になるのだろう。 私の目の前で可愛く喘ぐこの娘を何度愛したか、私はいつも考えてしまう。 「ぁん……はぁ……里彩ぁ」 数えることに意味なんてない。何度シたって飽きることなんてない。 「ひぁっ!ソコ……あぅん
もっと読む「百合」
英理と里彩 中編
中編 目覚めは最悪だった…… まったく思い出せないが、かなり悪い夢を見たらしい。 気持ち悪いくらい全身がべったりと嫌な汗をかき、パジャマはもちろん布団も湿り気を帯びている。 真夏だってこうはならないのに。 シー
もっと読む英理と里彩 前編
前編 「このライトを見て……絶対に目を逸らさないで……目を閉じるのもダメ。英理は今、ライトを見ています。英理は今、ライトしか見えていない……」 英理の視線がペンライトの光に集中しているのを確認しながら、私はゆっくりと言
もっと読む千紗と未来 後編
後編 (Miku Kouduki) 『みくちゃ~ん』 千紗……大好きな人……私の一番大切な幼馴染…… 『わたし、ちさのことだ~いすき』 『わたしもみくちゃんのことすき~大きくなったらちさのおよめさんになる~』 『え
もっと読む千紗と未来 前編
前編 ※過去に『催眠屋☆キャットハウス』にて同じ作品を投稿しています。『催眠屋☆キャットハウス』の管理人様に許可をいただいてこちらのサイトに投稿させていただきました。 (Chisa Yugamidani) 未来ちゃんは
もっと読むお嬢様とメイドさん
「さて……リンちゃん。今日はなんで呼び出されたか、分かるぅ?」 部屋の主である少女はなにやら高価そうな机の上に腰掛け、不躾にも足を組みながら目の前のメイド服を着た内気そうな少女に問いかけた。 「え、えっと……」 対す
もっと読むメイドさんは魔女
八芽坂鈴音(やつめざか・すずね)は、屋敷の回廊を大股で歩いていた。 静けさにつつまれた古い洋風づくりの屋敷にあって、あからさまに怒気を感じさせる少女の歩調は、たとえ彼女がこの住まいの主であるという事実を差し引いたとし
もっと読むこちら宇宙警察地球派出所 後編
真・後編 訓練指導の終わった桃華は、何となく過去の活動記録を眺めていた。 そういえば、男打はどうやってゴッドアルファの能力者を見付けたのだろう? 気になった桃華は少し調べてみる事にした。 << 四年前 >> 当時
もっと読むこちら宇宙警察地球派出所 中編
中編 (旧後編のちょこっと修正版) 宇宙警察の定休日に、外出許可を取った桃華と火煉は、近場にある商店街を並んで歩いていた。 だが外出の目的はショッピングでは無く、火煉にある特訓をさせる為である。 石造りの建物が連な
もっと読むUN 第2話
第2話 目が覚めると、そこは人家の中だった。 木板を重ね合わせた天井から、細長い陽光が流れ落ちてくる。空気は冴え冴えと冷え、朝鳥の歌が軽やかに踊っていた。 寝起きではっきりしない目を、ぐるりとめぐらせる。 壁には
もっと読むUN 第1話
第1話 はじめに言葉ありき。 ――ヨハネ福音書 追われている。 うっそうと茂った森の中、足元にまとわりつく闇を蹴って、私は逃げている。 「はあっ、はあっ、はあっ!」 鼓膜を打つのは己の荒い息、
もっと読むこちら宇宙警察地球派出所 前編
前編 広大な大宇宙、その片隅にある太陽系と呼ばれる星系に向かう一隻の宇宙船(セクシャル・ピーチ号)。 「何で私がこんな辺境の惑星に‥‥」 不満気に独り言をつぶやいている彼女の名は「御蓮寺 桃華」(ごれんじ ももか)宇
もっと読むお嬢様は魔女 最終話
最終話 マイ・ディア・レディ その日、お屋敷は暗い雰囲気に沈んでいた。 お嬢様の誕生日である。本来なら華やいだ空気の中、お祝いのパーティーが催されるはずだった。笑顔を浮かべたメイドたちが、順々にありさ様に祝福の言葉を
もっと読むお嬢様は魔女 第十話
第十話 翼の行方 「ふんふんふ~ん♪」 澄さんの運転で買い出しに出かけたその帰り。ライトバンの助手席に陣取った私はいつになく上機嫌であった。 それもそのはず、明日はお嬢様の誕生日なのだ。 毎年恒例になっているホー
もっと読むお嬢様は魔女 第九話
第九話 湯煙艶語り その日、私たちは年に一度の慰安旅行で温泉宿へとやって来ていた。 私たち、というのはつまりお屋敷のみんな、お勤めしているメイドたち全員のこと。総勢20名強の貸し切りバス旅行。いつも一緒に働いていると
もっと読むお嬢様は魔女 第八話
第八話 夜間飛行 秋の夜長はのんべんだらり。 本日のお仕事もつつがなく終え、厨房でお茶を飲みつつ雑誌をぱらぱらとめくっていた私の元に、珍しくお嬢様がご自分からお見えになった。 「菜々、ちょっといいかしら」 「へ……?
もっと読むお嬢様は魔女 第七話
第七話 Can you keep a secret? こほん。結論から言うと、お嬢様の代わりにつかさ様のお屋敷にご挨拶にうかがうことになった。私が。一人で。 なぜもってそんなことになったかというお話をするとなると、こ
もっと読むお嬢様は魔女 第六話
第六話 正しい妹のつくり方 それは夏も間近に迫ったある日曜日だった。 私は持ち回りのお仕事である居間のお掃除に取り組んでいた。 豪雨と言ってもいいくらいに強く降り注ぐその日の雨は、鬱陶しい梅雨もようやく終わりかとい
もっと読むお嬢様は魔女 第五話
第五話 キス・インフェクション 輝く春は足早に去って行き、梅雨も迫ってきたある雨降りの日のこと。 お嬢様がお風邪を召してしまわれたので、私は他のお仕事はそっちのけで付ききりのお世話に当たっていた。 今でこそ大分落ち
もっと読むお嬢様は魔女 第四話
第四話 空の司 それはある晴れた日のこと。 今週のお洗濯当番である私は、洗いざらしのシーツを干すお仕事にせっせと取り組んでいた。 相棒の胡桃ちゃんは洗濯機を回し終えて先ほど引き上げたばかり。あとは私が頑張ればお仕事
もっと読むお嬢様は魔女 第三話
第三話 雨音は誘う 冬も終わりかというある日の午後。 私は休み時間に厨房でお茶を飲んでいた。 手元にはこのあいだ読み損ねた小説――エミリー・ブロンテの『嵐が丘』――がある。 私はこのお話が大好きだった。 もし私
もっと読むお嬢様は魔女 第二話
第二話 ミストレス・オルタナティブ その日の夜、私と胡桃ちゃんはお仕事を終えて自室でくつろいでいた。 二人とも仕事着であるエプロンドレスを着替えて、ちょっと時間は早いけれど寝間着という格好だ。 寒がりの私は厚手のガ
もっと読むお嬢様は魔女 第一話
第一話 お嬢様は魔女 蒼風院家の朝は早い。 冬の薄い日差しがカーテンを通してさしこむ頃、私は自然と目をさます。 緩慢な動作でベッドから這い出すと、ぼんやりした頭がスッキリするまで、ひとしきりぼうっと窓から外を眺める
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