「魔法使いに会いたい」とエリは言った。 夕焼けが塗りつぶすあの日の空を僕は忘れたことがない。 それは彼女の怒りと無念の色だ。雲は毛氈のように真っ直ぐな道を作り、一番星が瞬いて宇宙の真理を垣間見せていた。 魔法使いは
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俺の妹が超天才美少女催眠術師のわけがない第2巻 (4)
(4) 一応、前回までのあらすじな。 アイドルとエッチしたら、レズだって告白されて妹のパンツ盗まれたわ。 「ていうかあなたのかぶってるそれ、うちの妹のパンティですよね?」 「いいえ、私のカチューシャですけど?」 妹
もっと読むさよならウィザード 11話
第11話 深い眠りの底から、ゆっくりと引き上げられる。海底のような体の重さだ。 空っぽの教室。机が一つ。僕はその机の前に座っている。体はまだ重くて口が開かない。湿布くさいなと思ったけど、それは僕の体から匂っていた。
もっと読むさよならウィザード 10話
第10話 「あっ、あうっ、あんっ、ご主人様!」 図書室で古い卒業アルバムをめくっていく。 そのテーブルの上で、モエミをうつ伏せにしてパンツを脱がせ、覆いかぶさるようにして挿入している。 「ご主人様、あぁっ、みんなが、
もっと読むさよならウィザード 第9話
第9話 この世の魔法を全て手中にしたと僕は過信していた。 だから高校生活もきっと退屈なものであるに違いないと、疑いようもなく、毎日決まった登校ルートを歩くのと同じくらい当たり前に思っていた。 その道に花が咲いていた
もっと読む落ちこぼれのレイニー・ブリスルスハート 第4話
-4- 森の中で一人、息を潜める。 おそらく何かの作業場か小屋のあった場所なのだろう。崩れた廃屋跡と、切り拓かれたスペースがあった。ノベル兵たちの集合場所にもなっているのか、大勢の屈強な兵士がウロウロしている。 場
もっと読む落ちこぼれのレイニー・ブリスルスハート 第3話
-3- 学院に戻ってきて、しばらくは平和な毎日が続いた。 「せーんぱいっ」 昼休みに廊下を歩いていたら、鈴の音とともに呼び止められる。振り返ると、『後輩↓』という文字を頭上に浮かべたモモがニコニコしていた。 うむ。
もっと読む落ちこぼれのレイニー・ブリスルスハート 第2話
-2- 「うっそでしょ、こんなところでもうへたれちゃうんですか? これっておそらく最短記録ですよね、きっと報告書を読んだ先生も失笑ですよね、恥ずかしいですねー」 わずか数マイメーター歩いただけで腰の痛みを訴えてへたれる
もっと読む落ちこぼれのレイニー・ブリスルスハート 第1話
-1- 落ちこぼれのレイニー・ブリスルスハート。 当然、俺の本名は後半の部分だけなんだけど、学校のみんなには、わざわざ長ったらしくこう呼ばれることが多い。 省略したいときは、ただの「落ちこぼれ」と呼ぶ。本名が一部た
もっと読む俺の妹が超天才美少女催眠術師のわけがない第2巻 (3)
(3) 一応、前回までのあらすじな。 俺、妹に「田舎の犬か」ってツッコまれたのきっかけに、アイドルの処女を奪ったわ。 「あぁぁーんッ!?」 彼女の体が仰け反り、ぎゅっと俺の先端に圧力がかかる。 ぞわりと射精欲
もっと読む俺の妹が超天才美少女催眠術師のわけがない第2巻 (2)
(2) さて、そんなわけでNNP48の握手会でゲリラライブを決行し、観客1万5千人を催眠術で操り人形にし、その隙にアイドルを誘拐するというちょっぴりお茶目なイタズラをしつつ、今日もうちの妹が我が家に天使を連れてきたわけ
もっと読む幼なじみが中二病の催眠術師だが問題ない 後編
後編 ―――今朝、イオリは俺を起こしにこなかった。 まあ、当然だろう。ケンカしたとき(というか俺が一方的に腹を立てたとき)の朝は、いつもビクビクしながら玄関で俺を待つのがアイツのいつものパターンだからな。 そう、い
もっと読む幼なじみが中二病の催眠術師だが問題ない 前編
※この作品は 128.nakami作『ポケガ』と『魔法的な何か少女☆コマキ』より、一部の内容・登場人物を引用しています。 前編 俺、鈴木広樹がまだ小学校1年か2年くらいの頃。 隣んちの長女、葦原イオリは同い年。次女の
もっと読むさよならウィザード 第8話
第8話 放課後になっても教室に残る生徒はわりと多い。 高校生にもなると堂々と遊びに入れるエリアは増えるわけだが、自由になるお金まで急に増えるというわけじゃない。楽しみは週末まで残しておいて、平日はお金のかからない教室
もっと読むさよならウィザード 第7話
第7話 「あなたはだんだん眠くな~る……眠くな~る……眠くな~る……」 ゆらり、ゆらりと、目の前をコインが泳ぐ。 『五円』の文字とたなびく稲穂がピンク色の糸に厳重に括られ、右に、左にとふらふらと頼りなげに往復していっ
もっと読むさよならウィザード 第6話
第6話 「こ、琴原モエミさん! 俺と付き合ってください!」 いきなりモエミに告白してきたのは、同じクラスの神田という奴だ。 出身中学が違うし、まだそんなに親しくはないのでよく知らないけど、爽やかなジャニ系っぽい童顔で
もっと読む俺の妹が超天才美少女催眠術師のわけがない第2巻 (1)
(1) 夢を見ている。 というよりも、夢の中で夢を見ている。 股間に広がる甘美な快楽は、俺をさらに深い眠りの世界へと誘っていくようだった。 あぁ、俺はこの感覚をよく知っている。 夢の恋人。愛しき彼女だ。 「った
もっと読むさよならウィザード 第5話
第5話 中学最後の1年は矢のように過ぎていった。 しかし、やることは基本的には何も変わらない。 勉強だって真面目にしたし、セックスもたくさんした。 夏には毎日プールでエッチしたし、秋にはキャンプに行ってみんなで野
もっと読むさよならウィザード 第4話
第4話 「トーマ起きろー」 ルナの細い指が僕のペニスに絡んで、ぷるぷると振り回された。 ぼんやりとした頭がゆっくり覚醒していく。さらに彼女はべとっと僕の耳に舌で触れて、チュウと耳たぶに吸い付いてくる。 うとうとして
もっと読むさよならウィザード 第3話
第3話 5月の連休も明けて、僕らを乗せたバスは西へ向けて出発する。 たかだか3泊4日の修学旅行だというのに、しかも早朝出発だというのに関わらず、一部の保護者は可愛い我が子の見送りに列をなしていた。 うちのクラスの女
もっと読むさよならウィザード 第2話
第2話 佐藤ルナは、中学生になってから更に人気を増しているようで、教室でもいつも中心にいた。 今日も自慢の黒髪を面倒くさそうにかき上げ、周りに集まる女子の楽しげなトークを、つまらなそうに聞き流している。 そういう気
もっと読むさよならウィザード 第1話
第1話 魔法使いに会いたいと、エリは言った。 僕らはマンションの屋上で、固い床に背中を痛めつけられながら、見つけたばかりの一番星を仰いでいる。 魔法使い、と僕は口の中で繰り返す。 彼女が見たアニメでは、魔法使いは
もっと読む俺の妹が超天才美少女催眠術師なわけがない 後編
後編 頭の中に、ふるさとの歌が流れていた。 忘れていた懐かしい味だ。 赤ん坊の頃、大好きだったあの味がした。 でも、あの頃には感じなかったはずの衝撃と感動が、この小さなお肉にはあった。 今、ようやくわかったよ。
もっと読む俺の妹が超天才美少女催眠術師なわけがない 前編
前編 「す……好きです! 俺と付き合ってください!」 「お断りしまーす」 ピシっと手のひらをこっちに向けて、学園一の美少女、「岸月希」ちゃんはケータイをいじりながら、俺、「新藤匠」の告白を速攻で無碍にしてくれた。 そ
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