第8話『伏線』 本日は双葉学園の定期試験。 普段はのんびりした学園生たちも、こぞって勉学に励みだすのがこの時期の特徴。そこかしこの教室を覗くと、朝の早い時間や休み時間の合間にせわしなく教科書やノートとにらめっこ、など
もっと読む「学園」
指と玩具 第七話
第七話 ・・・・・・・・・・・・何だ? 妙な視線を感じる。 俺は眠気眼で毛布から顔を出し、辺りを見回す。 「・・・・・うおっ!!?」 ベッドの上・・・ちょうど俺の足元の方からじっと俺を見つめている里香。 「・・・
もっと読む指と玩具 第八話
第八話 1 俺は午後の授業を――形式だけ受けながら、ずっと考えていた。 『分かった。もう、いいわ。・・・貴方は必要ない・・』 さっき確かに久須美はそう言った。 つまりこれは、俺が少なくとも少し前まででは”必要”であ
もっと読むワスレナグサ 一話
一話 偽りの傷跡 *** 男の手が、その柔らかい胸に伸びる。少女はどこかとろんとした恍惚の表情のままそれを見ている。 大きめの手がその胸を掴み怪しく動き始めた。 「はあ…」少女から吐息が漏れる。少女は制服、男は白衣
もっと読む指と玩具 第六話
第六話 翌日の朝。 俺は昨日と同じくらいの時間に登校してきた。 理由はいくつかある。 ―――懲りずに光の調教。 ―――あの女のこと。 ―――友美のこと。 ―――秋穂のこと。 ―――あわよくば新たな奴隷のこ
もっと読む指と玩具 第五話
第五話 ガラッ。 俺が扉を開けるのと同時にあずさがと目があった。 「おはよう!折笠君早いね!!」 元気一杯のあずさ。 「おはよう。楠本さんこそ早いんだね」 クラス中を見渡すが、来ているのはあずさと俺だけだ。 「私
もっと読む指と玩具 第四話
第四話 「ご主人様、お帰りなさいませ」 カードキーを使い部屋に入ると、普段着の里香が恭しく頭を下げる。 スーツ姿の里香も魅力たっぷりなんだが、普段着もなかなか。 薄い、胸にピンポイントのついたシャツに桜色のスカート
もっと読む指と玩具 第三話
第三話 「転校生の折笠聖夜君です。皆仲良くしてあげてね」 俺は次の日には学園へ通っていた。 この学園はもと女子校だったが数年前に共学となった。 とはいっても圧倒的に女のほうが多く教師も女が大部分を占めていた。 つ
もっと読む指と玩具 第二話
第ニ話 「ご両親が居なくて大変でしょうが、しっかり勉学に励んで頑張ってください」 俺は里香とともに某有名学園の校長室へ来ていた。 里香の仕事が休みの日に手続きを済ませようと思ったのだ。 ちなみにいうとあれから二週間
もっと読む指と玩具 第一話
第一話 俺には才能と力がある。天才というヤツだ。 神様が居るんなら感謝しよう。ハハッもっともそんなもの信じちゃ居ないが。 俺を産んだやつの事は分からない。気づいた頃には残飯が俺の飯だった。 腐ったパン。糸を引く飯
もっと読むShadow Twins 第7話(改) 『交錯』
第7話『交錯』 「真田影美、お前に話がある」 「……あたしに?」 昼休み、影美が教室から出て行こうとしたとき、そう呼び止められ声のするほうに顔を向ける。 そこには永瀬真澄が立っていた。 「これから食堂で昼飯なんだけど
もっと読むShadow Twins 第6話(改) 『平穏』
第6話『平穏』 翌朝……土曜日。 由紀はゆっくりと目覚めた。周りを見渡す。脇で寝ていたはずの影美の姿はない。 影美を探してリビングへと向かう。影美は美影と一緒にキッチンで朝食を作っているところだった。 「先輩、手伝
もっと読むBLOOD DEMON 第3節
第3節 「ふぁ~あ、あれ?ここどこ?」 小林が目覚めたようだ。 「俺の家だよ」 「あれ?阿久津君?何でここに?もしかして!」 バッと小林が被っていた布団の中をのぞいたので俺はすかさずに言った。 「何にもしてねーよ!」
もっと読むShadow Twins 第5話 『願望』
第5話『願望』 『あやかし』……それは、太古の昔より存在せし『人ならざるもの』の呼称……人により『妖怪』とも『幽霊』とも、あるいは『悪魔』『鬼』『邪神』などとも呼ばれてきたものたちのこと…… それは、時として人々の生活
もっと読むShadow Twins 第4話 『思惑』
第4話『思惑』 立花七海は保健室にいた。 男の忠実な奴隷となった彼女は、養護教諭の仕事をこなしながら、男に差し出すための獲物が来るのを静かに待っていた。 「失礼します」 3時限の始業チャイムが鳴るころ、そう言って保
もっと読むShadow Twins 第3話 『予兆』
第3話『予兆』 その日、美影の教室にいつもと違うことが起きた。 「はい、今日は新しくこの学園で学ぶことになった人を紹介します。お入りなさい」 クラス担任の促す声に合わせて教室のドアが開く。瞬間、クラスにどよめきが走る
もっと読むShadow Twins 第2話(改) 『日常』
第2話『日常』 翌朝…… 「影美せんぱ~い☆」 そう言って双子のそばに駆け寄ってきたのは風間由紀。 その声に振り返る学園生も少なからずいた。 無理もない。この学園で『影美』と言えば、学園一の有名人姉妹の片割れを指
もっと読むShadow Twins 第1話 『双子』
第1話『双子』 少女が一人、夜の帳が下りた公園を歩いていた。 名は真田美影。澄んだ黒色の瞳に、肩にかかる癖のない黒髪と飾り気のない眼鏡が特徴の、落ち着いた雰囲気を持つ少女である。 紺のブレザーにチェック柄のスカート
もっと読むDEMON PERFUME 第三話(後篇)
第三話(後篇) 人気のない理科室。 そこで俺は、担任の女教師と・・・。 うっ・・・僅かな罪悪感と圧倒的な欲望が・・・。 もう迷うな俺っ! 悩むのは全てから終わってからだあっ! 「もしかして迷ってるの?」 「いい
もっと読むDEMON PERFUME 第三話(前篇)
第三話(前篇) 俺は今、悩んでいた。 幸いにも一晩で元気になったのだが、新たなる問題が浮上したのだ。 う~んどうするかな・・・。 何を悩んでいるかって? 今日から俺は登校するんだが、それに香水をつけていくか迷っ
もっと読む逆レイプ
オレ惠美(えみ)と、遥(はるか)と美姫(みき)は、公校2年生。同じガッコで仲好しこよしの不良で通っている。「オレ」って言ってるけど、もちろん女だ。 今日は、近所の本屋で万引きでもしようと寄ったんだ。だけど見るからに童
もっと読むDEMON PERFUME 第二話
第二話 ハァ・・・俺の名前は桐坂陽介だ。 まあこの話を読んでいる人は前の話を読んでくれた人達だろうから、自己紹介は必要ないと思うが一応するか。 えーと玉聖学園に通う事になっている二年生だ。 ハァ・・・取り敢えず礼
もっと読むDEMON PERFUME 第一話
第一話 俺の名前は桐坂陽介、現在は高校二年生。 ある日突如家族会議なるものを親父が開くと言い出し、家族は食卓に集まった。 家族は俺と母に妹の亜美、そしてクソ親父。 「あ~コホン」 ・・・咳払いからかよ。 「いきな
もっと読む左目の悪魔 第2話
第二話 カフカの夢 「んふ・・・・、はあ・・・」 昏い部屋に女の喘ぎ声が響く。白い肌がぽっかりと浮かび上がる。 初夏のひざしを避けた部屋はしかしクーラーひとつなくその身体からは 汗がしたたり落ちる。 「はあ、はあ、
もっと読む左目の悪魔 第1話
第一話 紅の瞳 俺は大きなあくびをしながら、二年D組の扉をくぐった。 今日は四月十日。俺達は新高校二年生というわけだ。 ぐるっと、教室を見回すと見知った顔は5、6人ほどだ。 クラス替えのおかげで知り合いがばらばら
もっと読むBLOOD DEMON 第2節
第2節 「いやぁぁ!」 スパァアン! 「うわぉぉぉぉ!!」「きゃあああああ!」 心地よい音が響いた瞬間、静まっていたギャラリーはまるで狂ったような興奮と共に発狂した。 ざわざわ「やっぱり、阿久津はすげーよ」「相手は
もっと読むBLOOD DEMON 第1節
第1節 ピーンポーン いつもと同じ時間。いつもと同じタイミングでチャイムがなった。 俺は急がずに身支度を整えて忘れ物はないかなどを確認して家を出た。 「はいはい。今出るよ、ったくいっつも早え~んだよ。あいつ」 ガ
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