第6話 「こ、これから色んなゲームをして、み、みんなと仲良くなるためにも、今日は楽しくパーティーでもしようか。」 全員集合の指示がかかった放課後、可児田は嬉しそうにペットボトルを何本も生徒会室の机の上に用意していた。も
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生徒会ゲーム 第5話
第5話 「それじゃあみんなで一度、ゲームってどんなものか、体験してもらおうかな。そうだな、2つのチームを作って、対抗戦でもやってみようか。」 可児田樹が嬉々として、ホワイトボードに水性ペンでチーム分けと課題を書いていく
もっと読む生徒会ゲーム 第4話
第4話 生徒会室に我が物顔で陣取って、黒板脇にあるホワイトボードに可児田樹がリストを書き連ねる。ずいぶんと色々な暗示、トリガーを7人いる生徒会メンバーに刷り込んできた。1人から3人を操る時と、全員一度に操る時では混乱の
もっと読む生徒会ゲーム 第3話
第3話 「最近、忙しさにかまけて、ついつい可児田君とのお話を、他の生徒会役員の子たちに任せちゃってたね。ごめんなさい。」 ツヤツヤしたストレートの黒髪が垂れるほど、高倉沙耶はしっかりと頭を下げてくれた。同じ年だというの
もっと読む生徒会ゲーム 第2話
第2話 「ってなことで、今日は優奈がいないから、私らが可児田と話するね。」 澪の仕切りはいつも大雑把。栞は小さく溜息をついたが、目の前の可児田樹は特にそれを気にする様子もなく、頷いていた。 「・・・で、最近どう? なん
もっと読む生徒会ゲーム 第1話
第1話 「清橋さん。い、いつも、ぼ、僕なんかの話を聞いてくれて、あ、ありがとうね。」 可児田樹がつっかえながらも、言葉にすると、目の前の美少女は屈託のない、柔和な笑顔を見せる。 「気にしないで。可児田君、私たちのお友達
もっと読む花の帝国 10
-10- 自動車進入禁止のアーケード街。神洲薬師商店街まで辿り着いた孝典と琴子は、クリーニング屋さんに礼を告げて白いバンから降りた。小さな店が立ち並ぶ商店街の前を練り歩いているのは裸の女性たちの行列。ムカデ競争のように
もっと読む花の帝国 9
-9- 「えっと、カツ丼とオムライス、エビドリアにクラムチャウダー・・・と。これで全部だな。先生、全部持てる?」 川島シゲルがメモを出して確認する。ビニール袋を両手にぶら下げた諸井佳世先生は若干不満そうだが、大人しく荷
もっと読む花の帝国 8
-8- 市沢香織が日曜の昼下がりにショッピングモールに来ていたのは、贈答品の購入のためであった。お世話になっていた着付けの先生が還暦を迎えられるということで、お祝いの品を選ぼうとしていた。そんな香織は、モール2Fの吹き
もっと読む花の帝国 7
-7- 9月22日(火) 植村さんの仰っていた、「セルウス・トランシアの繁茂方法に驚くと思う」という言葉が気になって、今日もさっそく姉川ツカサ先生にトランシアの効用を披露してもらいました。「女性器に刺激を与えると愛液が
もっと読む花の帝国 6
-6- ≪≪ガーデナーさんからのアドバイス≫≫ 孝典君、2学期が始まってしばらくたつと思うけれど、様子はどうかな? 初代のセルウスやディシプレ、ペルベルタたちはちゃんと夏を越えられたかな? 気になっていますので教えて下
もっと読むタクマ学校 その10
その10 友人 川口ツトム タクマの家の門を出て2階の窓を見上げると、いつものようにタクマが、ちょっと寂しそうに僕を見下ろしていました。手を振ると、タクマも小さく手を振って僕を見送ります。大きな声で何か言おうかと思った
もっと読むタクマ学校 その9
その9 中古車ディーラー勤務 柿本隆夫 本来なら、こんなに早起きした朝は、凄く気持ちがいいはずだ。親父が定年になってからというもの、しょっちゅう両親は旅に出てる。俺はその隙に恋人の恵理を家に連れ込んで、新婚生活みたいな
もっと読むタクマ学校 その8
その8 出版社勤務 早川理沙 ショッピングモールでのんびりとウィンドーショッピングなんて出来るのも、思い切って半日有給をとったおかげです。バッグや服を見ながら、私はユウタが気に入ったゲームソフトを決めて、私を呼びに来る
もっと読むタクマ学校 その7
その7 女子大生 高坂緑 「詩織、本当に、留守中のお隣さんのうちにお邪魔したりなんかして、よかったの?」 詩織が1階から紅茶を持って子供部屋に戻ってきたところで、私は今更ながら確認するのですが、詩織は私を安心させるよう
もっと読むタクマ学校 その6
その6 高校生 正木啓一 ふと教室が騒々しくなっているのに気がついて、教科書にアンダーラインを引きながら熟読していた僕の集中が途切れてしまいました。また自主学習の時間を、ミツオが潰そうとしてるみたいです。彼の席の周りに
もっと読むタクマ学校 その5
その5 小学生 佐久間ユウタ 「おっす、ユウタ。元気にしてた?」 家に帰った僕は、玄関に見慣れないハイヒールをみつけました。リビングのドアを開けると、珍しく、理沙さんが来てました。理沙さんは、お母さんの妹で、雑誌の編集
もっと読むタクマ学校 その4
その4 女子大生 水谷詩織 私はふと、タクマ君が間近で私の顔を覗き込んでいるのに気がつきました。タクマ君のお部屋で、遊び相手になってあげているうちに、つい、ぼうっとしてしまっていたようでした。 「あ、あれ? ごめんね。
もっと読むタクマ学校 その3
その3 女子高生 秋里梢 私が部活が終わって家に帰ろうと、校門からバス停に向かって歩いていた時、私を呼び止めたのは、意外な相手でした。クラスの不良、藤堂陽子です。私は彼女とは、どちらかというと仲良しというよりも、敵対関
もっと読むタクマ学校 その2
その2 友人 川口ツトム タクマが何人かの相手に、集団催眠を試してみたいという話をしだした時、僕はタクマに、前に庭で詩織ちゃんとエッチなことをした時とか、由利恵ちゃんのボインをイジりまくった時みたいな、友達を集めての催
もっと読むタクマ学校 その1
その1 友人 川口ツトム タクマが、タクマだけの催眠術の道に入り始めたのは、僕らが小学校5年生、11歳ぐらいの頃だと思います。それまではクラスでも全然目立たない、ただの大人しい奴だったんです。僕はけっこう運動とかケンカ
もっと読む花の帝国 5
-5- 両手で肘を抱くような姿勢でモジモジしながら出てきた沢口さん。周囲をキョロキョロ見回しながら、小さな歩幅で歩いてきました。チーフのオバサンにペコリと頭を下げると、仕事に戻りますが、猫背の姿勢のまま。僕とシゲルは、
もっと読む花の帝国 4
-4- 8月9日(土) 琴子26日目 千沙13日目 美冬さん13日目 両親13日目 川島シゲル6日目 明日まで女子バスケ部の中休みなので、今日は琴子、千沙、美冬さんの3人に僕の家に集合してもらって、丸一日エッチなことを
もっと読む花の帝国 3
-3- 8月2日(土) 琴子19日目 千沙6日目 美冬さん6日目 両親6日目 今日も朝から千沙に宿題をやってもらいます。途中でゲームもちょっと飽きたので、千沙の花をさらに成長させるために、色々と命令をしてみました。壁に
もっと読む花の帝国 2
-2- 7月27日(日) 琴子 13日目 ≪中略≫ というわけで、なんとか琴子とエッチまですることが出来ました。琴子に召使いの宣言もさせることが出来ました。それでも、その後で、びっくりしたんですが、彼女の頭のてっぺんに
もっと読む花の帝国 1
-1- 7月17日(木) 琴子 3日目 2日ぶり、2回目のアップロードです。この前、言われた通りに、琴子の後頭部目がけて、種を投げつけてみた話の続きを書きます。 今日は琴子が休み時間に机にいる時を見計らって、簡単なお
もっと読む花の帝国 0
-0- 例年より2週間も早く梅雨明け宣言がされた頃、僕、平賀孝典は、スカッと晴れた初夏の空の下、一人だけまだ梅雨の中みたいな心境でいた。校庭ではこれから部活という、元気な少年少女たちの快活な声が響いている。帰宅部の僕は
もっと読む聖天さん 3
-3- 時代の流れに取り残されたような昭和な商店街、新楽地通り商店街には、昔と比べると減りつつはあるが、まだ子供たちが放課後にたむろしている。シャッターが下りている店舗の前や、路地裏でカードゲームなどに興じていたりする
もっと読む聖天さん 2
-2- 繁華街とオフィス街の隙間、ぽっかりと空いたエアポケットのような場所に残る、昭和の味わいを漂わせた通り、新楽地通り商店街のはずれで、クラブ『ヘイジーハット』は営業している。以前は閑散とした、流行らない店だったが、
もっと読むパペドル
皆様ご存じ、NKN43は2000年代の半ば、東京は中野にある劇場を拠点として立ち上げられたアイドルグループだ。『直接会って触れ合えるアイドル』をコンセプトに、40名を超えるアイドル希望者を、事務所横断で募って結成された
もっと読む聖天さん 1
-1- 新楽地通り商店街。そこは首都圏の都心に程近い、繁華街とオフィス街の隙間。ぽっかりと空いたエアポケットのような場所に残る、昭和の味わいを漂わせた商店街だ。駅裏の、一本奥にあるせいで、町の人口のわりには人通りは多く
もっと読む枕営業マン 5
-5- 「あっ・・・、これ・・・僕。・・・しくじったかな。」 蓮太が、あまり感情のこもっていない声を出して、しばらく何かに考え込むように、無表情になった。 「これ・・・罠・・・だよね?」 蓮太の目の前に、フラフラと立
もっと読む枕営業マン 4
-4- ナカハラ寝具の営業マン、小林蓮太は、今日も担当エリアを歩いて回る。つつじが丘から躑躅台にいたる、担当エリアを、若干やる気無さ気にうろついてみた。飽きっぽい蓮太は、腕時計をチラっと見る。 「ちょっとフライング気味
もっと読む枕営業マン 3
-3- 友澤樹理亜がチャイムを聞いたのは、ちょうど友達兼仕事相手のヨーコとビジネス・ランチのために出かけようとしたところだった。 「えっ? もう、こんな忙しい時に・・・、居留守使っちゃおっかな?」 姿見でジャケットと
もっと読む枕営業マン 2
-2- 「・・・ちょっと、聞いてるの? 蓮太?」 白塚絵美の声で、急に我に返る小林蓮太。喫茶店でアイスクリームを食べながら、すっかり回想に浸っていたのだ。 「思い出し笑いなんかしちゃってさ、気持ち悪い。こっちの苦労も知
もっと読む枕営業マン 1
-1- ピンポーン 「はい・・・。どちら様でしょうか?」 最近のマンションでは、インターホンに出る時も、自分からは名乗らない家が多い。真横に表札がついている戸建てのお宅だと、『はい、○○です』と出てもらえることが多い
もっと読むソウルホッパー・ケン 第四話
第四話 「えぇっ、心美ちゃん、好きな人出来たの?」 1年E組の丹羽ジュンキがびっくりした声を上げると、他の男子たちのピストン運動も、女子たちの喘ぎ声もいったん止まった。 みんなの注目は桜井心美と、いまやE組の支配者と
もっと読むソウルホッパー・ケン 第三話
第三話 (体の動き、感情、感覚、思考とまではやってみたか・・・、あとやってないのは・・・、行動の間ってあったから、ここ使えば、憑依して体を一個ずつ動かさなくてもいいのかな? 他には・・・ルール・道徳ってあったよな・・・で
もっと読むソウルホッパー・ケン 第二話
第二話 「健人っ。この家、おかしい! 何かいるみたいなのっ!」 息せきって、土屋多香子が弟、健人の部屋のドアを乱暴に開ける。多香子がこうして、健人の部屋に入ってくるのも久しぶりな気がする。少なくとも彼女が起きていた間は
もっと読むソウルホッパー・ケン 第一話
第一話 健人はもともと集中力が足りない子なんかじゃない。姉の多香子はずっとそう言い張ってきた。それどころか、集中力はすっごくある。普通の子なんか比較にならないくらい。その集中力のピントがまだ合っていないだけ。いつか健人
もっと読む僕の変性期 第6話
第6話 駅の西口前にある、レコードショップに掲げられた大画面テレビ。その下のプロモーション用のブースに、今日はなぜか素人っぽい中学生の男の子が上がっていた。それでも周囲は黒山の人だかりになっている。まるでアイドルグルー
もっと読む僕の変性期 第5話
第5話 昼休み前の時間になると、焼きたてのロールパンが大人気のパン屋さん、「メープル」の前にはいつも、若い女の子の行列が出来る。今日も、中学生のカップルが近くを通り過ぎるまでは、いつも通りの行列だった。 最初に異変に
もっと読む僕の変性期 第4話
第4話 通学のバスに揺られながら音楽を聴いていた安達若葉は、曲が途切れた数秒の間、自分と同年代ぐらいの男女がモメている声に気がついた。いや、モメているというよりも・・・、一方的に女の子が叱りつけてる? 「アンタもう、い
もっと読む僕の変性期 第3話
第3話 「ミーオちゃんっ。機嫌直してよ。そんなに嫌だったんなら、パンツの件は謝るからさ。」 天井まで届く本棚に囲まれたテーブルで、拓海が甘えたような声を出す。澪は無視して分厚い郷土資料の本をめくり続けていた。別に研究課
もっと読む僕の変性期 第2話
第2話 蜂屋拓海が、音楽の授業中に喉を痛めて早退してから2日。彼は学校を欠席した。 「声変わりの症状なので過度に心配する必要はないけれど、少し症状が重いので大事を取って安静しています。皆さんも成長期には色々と体調を崩し
もっと読む僕の変性期 第1話
第1話 考えてみると、園池澪が蜂屋拓海の家を訪れるのはずいぶん久しぶりになる。 (中学に入ってから、すっかり来てないかも・・・。幼馴染みなんてそんなものかな?) 蔦を這わせた赤レンガの門灯。幼稚園の頃には、近所に住ん
もっと読む新作で行こう 後編
後編 「服部さんも、昨日から出てるムロイの広告、ご覧になりました?僕、朝の新宿駅で、腰を抜かしちゃいましたよ。あの滋野井セリさんが、ですもんね。」 「五十嵐さんはご存知なかったんですか?あれは新宿ムロイデパートと月刊シフ
もっと読む新作で行こう 前編
前編 「はー、正月休みも、アッと言う間に終わっちゃった。仕事ダルいな、しかし。」 江森健吉が周りのバイトにも遠慮せずに大きな欠伸をすると、隣のカウンターに雑誌を持ってきたOLが、それを聞いてプッと噴き出した。溌剌とした
もっと読むさよならポコチン先生
<2年6組ポコチン先生> 高い声、低い声の交じり合う際限ないお喋り。椅子の足が床と擦れて立てる音。ひっきりなしに開かれては閉じられる扉の音。朝の透明な日差しが差し込む教室は、今日も音の洪水でごった返している。 園山修
もっと読むビールス・パニック 最終話
最終話 6月27日深夜。戒厳令下で封鎖中の練馬区春日町。 捜査用の立ち入り禁止テープを跨いで財団法人・樋口感染症予防センターに足を踏み入れた侵入者は、落ち着きのない足取りで、建物の窓から施設に忍び込んだ。 かつて樋
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