アクマ ノ コ エ ロ兄いの家 ~いないはずの『お兄ちゃん』~6

第六話 キセイ    パンッ! パンッ! パンッ!  リビングいっぱいに響き渡る、肉と肉とがぶつかり合う音。  その音に合わせ、 「あんっ! ああんっ! ああぁんっ!」  私は家族みんなに聞こえるくらい大きく、いやらしい

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アクマ ノ コ エ ロ兄いの家 ~いないはずの『お兄ちゃん』~5

   第五話 リビング    結局、里奈が三度目の絶頂を迎え気絶するまでの数時間、私は一睡もすることなく、ひたすら自慰にふけってしまった。  何度も絶頂を迎え、私も気絶するように眠りに落ちた。  だが、数回にわたる自慰行

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アクマ ノ コ エ ロ兄いの家 ~いないはずの『お兄ちゃん』~4

  第四話 ベッドルーム    予想以上の長風呂になってしまい、動くのもダルいほど火照った身体をリビングのエアコンで冷ましていると、 「ねぇねぇ! 私、今日はお兄ちゃんと一緒に寝たい!」  と、夕食のときから変わらぬ下着

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アクマ ノ コ エ ロ兄いの家 ~いないはずの『お兄ちゃん』~3

  第三話 バスルーム   「はぁ……はぁ……んっ、んっ……り、梨花。そ、んんんっ! そろそろお風呂に、あっ! あっ! 入ってきなさい、ね。ふぁぁっ!」  食事の片づけを終え、リビングのソファに腰かけていた裸のお母さんが

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アクマ ノ コ エ ロ兄いの家 ~いないはずの『お兄ちゃん』~2

第二話 ダイニング 「じゅるるっ! ちゅぴ、ちゅぷ、んじゅるるっ!」  裸の『お兄ちゃん』がお母さんの乳首を音を立てて吸い上げている。  乳首に歯を立てたり舌先でコリコリと乳首を刺激しているらしく、そのたびにお母さんが大

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アクマ ノ コ エ ロ兄いの家 ~いないはずの『お兄ちゃん』~1

 第一話 キセイ  無人の改札を出た私は、街灯一つない駅前の様子に大きなため息をつき、 「……これだから田舎は不便なのよねぇ」  そう呟いた。  コンビニも、ドラッグストアもファーストフード店もない田舎の駅。  それが私

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催淫師 嵐前

─ 嵐前 ─  雨桶市全域にかかった霧は、朝日に照らされ緑色に光っている。道行く人々はその不自然さに疑問を表すこともなく、歩を進めている。 「ああっ・・・」  不意に一人の女性が喘いだ。彼女の顔は上気し、口の端からは涎が

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催淫師 暗躍編(6)

暗躍編(6) 「此処ね」  廉霞はとある町にある、空き家の前に立っていた。何やらおかしな連中が住み着いて、近隣の者に被害が出ている、警察の手にもおえないから何とかして欲しいという要請を受けての事である。 (確かに妖気を感

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催淫師 暗躍編(5)

暗躍編(5)  ピシャッという音が、始まりの合図だった。 「あっ・・・うんっ・・・」  清華は男を玄関で受け入れ、仰け反った。 「んくっ・・・はっ・・・」  啓人は浅く、ゆっくりと動き出す。清華はその啓人に、しがみついた

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催淫師 暗躍編(4)

暗躍編(4)  二人が入ったのは、六畳の和室であった。そこには机が一つあるだけで、片付いているというよりは他に何もなかった。 「ここは・・・?」  尋ねる啓人の声にも、不思議そうな響きが含まれている。ゴミどころか、塵一つ

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催淫師 暗躍編(3)

暗躍編(3)  今は昼休み。転校生はヒーローという図式が見事に当てはまっている啓人は、他の生徒の勧誘や質問責めから逃れ、屋上にいた。 「ふう・・・やれやれだ」  さしもの啓人も、あの圧倒的なパワーにはてこずった。力をまだ

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催淫師 暗躍編(2)

暗躍編(2)  白笠は二人の仲間と共に歩いていた。 「ち・・・何でこんなに催淫蟲がうるさいんだ?」 「連中が言ってる事、正しいんじゃないのか?」  仲間の一人がたしなめるように言う。 「別に俺は反対してるわけじゃないぜ。

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催淫師 暗躍編(1)

暗躍編(1)  日曜日、全員揃うと同時に啓人が宣言した。 「今日皆で出掛けるぞ。但し!魅矢は留守番!」 「え?何処へ?」 「山登り♪」  ハテナマークを飛ばす理乃だったが、 「さっさと用意しろ」  と急かされ、慌てて着替

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催淫師 始動編(2)

始動編(2)  冴草啓人は雨桶市内のとある高級マンションの部屋にいた。部屋の住人である美女はベットの上で荒い息をしていた。己の欲望をあと一歩で満たせるという段階に至っても啓人は少しも悠然とした態度を崩さない。目の前にとび

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催淫師 始動編(1)

始動編(1)  割と格好良い一人の少年が市役所の建物を見上げていた。彼は昨日この雨桶市にやってきたばかりなのである。だからと言って、別に住民登録をしに来たという訳ではない。 「思ってたよりも・・・大きいな」  その少年、

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催淫師 序章(改)

 四月も終わる金曜日の夜、雨桶市外にある霧に包まれた古い洋館の前に、一台のトラックが止まり、三人の人間が降りて来た。 「あんた達、本当にあそこに・・・あの‘悪霊の館’に住むのかい?」  まず口を開いたのは、三十代後半と思

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