第七夜 美子の前に出現したのは、妖怪の世界からやってきたという使者を名乗っていた、宇宙人のような姿でもあったが、宇宙に住んでいるわけではないという前置きもしていた。 「あ、あなたは…。」 「ふふふふ。小川美子さんとやら
もっと読む「女性主導」
おねえさんの下僕になって 6
第六夜 百合樹が美子の家を出ていったのを見計らって、美子がひとりしかいなくなったと思った犬は、いまが復讐のチャンスとばかりに行動を起そうとしていた。 (よーし、あの窓が開いているぞ。自分の身体ならなんとか入れる。)
もっと読むTEST 5th-day Vol.8
**********5th-day Vol.8********** 【 台場 DEX内 にゃんにゃんハウス(裏店)】 それは奈緒達の姿が舞台のそでに消えた直後だった。 店内に流れていた音楽が軽快な音楽に変わる。 ジ
もっと読むTEST 5th-day Vol.7
《前回までのあらすじ》 女性が巻き込まれる凶悪犯罪専門組織として結成された警察機構『レディースワット』。チーム6はその中でも「売春・人身売買」を中心に活動するチーム。 いよいよ組織売春のシンジケート『セルコン』主催の
もっと読むお嬢様は魔女 最終話
最終話 マイ・ディア・レディ その日、お屋敷は暗い雰囲気に沈んでいた。 お嬢様の誕生日である。本来なら華やいだ空気の中、お祝いのパーティーが催されるはずだった。笑顔を浮かべたメイドたちが、順々にありさ様に祝福の言葉を
もっと読むTEST 5th-day Vol.6
《前回までのあらすじ》 女性が巻き込まれる凶悪犯罪専門組織として結成された警察機構『レディースワット』。チーム6はその中でも「売春・人身売買」を中心に活動するチーム。 いよいよ組織売春のシンジケート『セルコン』主催の
もっと読むお嬢様は魔女 第十話
第十話 翼の行方 「ふんふんふ~ん♪」 澄さんの運転で買い出しに出かけたその帰り。ライトバンの助手席に陣取った私はいつになく上機嫌であった。 それもそのはず、明日はお嬢様の誕生日なのだ。 毎年恒例になっているホー
もっと読むおねえさんの下僕になって 5
第五夜 「ワン、ワン、ワン。」 おや?司会者をやってクビになったはずの犬が、いったい何をしているのだろうか。 「ワン、ワン。」 「いいぞ、おまえ、だいぶ飛ぶ距離が長くなったな。ただ、足の早さは平均よりイマイチだな。」
もっと読むTEST 5th-day Vol.5
《前回までのあらすじ》 女性が巻き込まれる凶悪犯罪専門組織として結成された警察機構『レディースワット』。チーム6はその中でも「売春・人身売買」を中心に活動するチーム。 いよいよ組織売春のシンジケート『セルコン』主催の
もっと読むお嬢様は魔女 第九話
第九話 湯煙艶語り その日、私たちは年に一度の慰安旅行で温泉宿へとやって来ていた。 私たち、というのはつまりお屋敷のみんな、お勤めしているメイドたち全員のこと。総勢20名強の貸し切りバス旅行。いつも一緒に働いていると
もっと読むTEST 5th-day Vol.4
《前回までのあらすじ》 女性が巻き込まれる凶悪犯罪専門組織として結成された警察機構『レディースワット』。チーム6はその中でも「売春・人身売買」を中心に活動するチーム。 いよいよ組織売春のシンジケート『セルコン』主催の
もっと読むTEST 5th-day Vol.3
《前回までのあらすじ》 組織売春のシンジケート『セルコン』の大規模な人身売買オークションの情報を掴んだレディースワット チーム6は、いよいよ当夜の組織壊滅作戦に向けて着々と準備を進める。自身の昇進に固執するチーフの明智
もっと読むおねえさんの下僕になって 4
第四夜 (毎度、ごひいきに。また春をつれてまいりました。なお、いつもの犬は干支も変わったことでこのたび司会を辞任致しましたので。) 百合樹は、美子の入っていた病院の前で、おちつかない状況のままその夜を過ごしていた。 「
もっと読むお嬢様は魔女 第八話
第八話 夜間飛行 秋の夜長はのんべんだらり。 本日のお仕事もつつがなく終え、厨房でお茶を飲みつつ雑誌をぱらぱらとめくっていた私の元に、珍しくお嬢様がご自分からお見えになった。 「菜々、ちょっといいかしら」 「へ……?
もっと読むRun up Love! Run up Love!
「やっぱり、お金持ちは違う…」 今は誰もいない『お姉さま』の部屋をきょろきょろと物珍しそうに見渡しながら、私は思わずつぶやいた。 大きさはうちのリビングよりも広く、敷き詰められた絨毯は柔らかく、調度品はどれも格式高く
もっと読むお嬢様は魔女 第七話
第七話 Can you keep a secret? こほん。結論から言うと、お嬢様の代わりにつかさ様のお屋敷にご挨拶にうかがうことになった。私が。一人で。 なぜもってそんなことになったかというお話をするとなると、こ
もっと読むTEST 5th-day Vol.2
《前回までのあらすじ》 組織売春のシンジケート『セルコン』の大規模な人身売買オークションの情報を掴んだレディースワット チーム6は、いよいよ当夜の組織壊滅作戦に向けて着々と準備を進める。自身の昇進に固執するチーフの明智
もっと読むおねえさんの下僕になって 3
第三夜 (ひい…ひい…いたたた。 【会場より、犬どうした、の声】 しっぽを…、しっぽを、ほら、このとおり。人間の女性にかみつかれたんですよ。 犬が人間にかみつくことはありますが、人間に犬がかみつかれるなんて前代未聞
もっと読むおねえさんの下僕になって 2
第二夜 (みなさん、こんばんは。 【会場より】こんばんは。 はーい、御声援ありがとうございます。 あ、実はすごく嬉しいお知らせがあるんです。 【会場がシーンとなる】 やだなあ、結婚じゃないですよ。 何って?実
もっと読むお嬢様は魔女 第六話
第六話 正しい妹のつくり方 それは夏も間近に迫ったある日曜日だった。 私は持ち回りのお仕事である居間のお掃除に取り組んでいた。 豪雨と言ってもいいくらいに強く降り注ぐその日の雨は、鬱陶しい梅雨もようやく終わりかとい
もっと読むお嬢様は魔女 第五話
第五話 キス・インフェクション 輝く春は足早に去って行き、梅雨も迫ってきたある雨降りの日のこと。 お嬢様がお風邪を召してしまわれたので、私は他のお仕事はそっちのけで付ききりのお世話に当たっていた。 今でこそ大分落ち
もっと読むお嬢様は魔女 第四話
第四話 空の司 それはある晴れた日のこと。 今週のお洗濯当番である私は、洗いざらしのシーツを干すお仕事にせっせと取り組んでいた。 相棒の胡桃ちゃんは洗濯機を回し終えて先ほど引き上げたばかり。あとは私が頑張ればお仕事
もっと読む蒼い月の夜に プロローグ
プロローグ 父は知らない。 物心ついた頃にはもういなかったから。 母に尋ねるといつも少し困ったような顔をしていた。 だから私はそれ以上何も聞けなかった。 それでも良かった。 美しい母と私より少し背の高い姉。
もっと読むお嬢様は魔女 第三話
第三話 雨音は誘う 冬も終わりかというある日の午後。 私は休み時間に厨房でお茶を飲んでいた。 手元にはこのあいだ読み損ねた小説――エミリー・ブロンテの『嵐が丘』――がある。 私はこのお話が大好きだった。 もし私
もっと読む蒼い月の夜に 第一話
第一話 透き通った湖の水面にきらきらと眩しく朝日が反射する。 もう夏だというのにその水は冷たく、気持ちよかった。 黒く短い髪を洗い、ゆったりと水面に浮く。 私たちの復讐の帰り道。 あの屋敷から三日ほど街道に沿っ
もっと読むお嬢様は魔女 第二話
第二話 ミストレス・オルタナティブ その日の夜、私と胡桃ちゃんはお仕事を終えて自室でくつろいでいた。 二人とも仕事着であるエプロンドレスを着替えて、ちょっと時間は早いけれど寝間着という格好だ。 寒がりの私は厚手のガ
もっと読むお嬢様は魔女 第一話
第一話 お嬢様は魔女 蒼風院家の朝は早い。 冬の薄い日差しがカーテンを通してさしこむ頃、私は自然と目をさます。 緩慢な動作でベッドから這い出すと、ぼんやりした頭がスッキリするまで、ひとしきりぼうっと窓から外を眺める
もっと読むおねえさんの下僕になって 1
第一夜 (みなさん、残暑見まい申し上げます。 本当にまだまだ暑いですね。 また、僕の出番はないからと、じゃあこれでもやれって言われて、僕は案内係をやっている犬です。 今度は、また何の話を送ってきたのかっていうと、こ
もっと読むTEST 5th-day Vol.1
**********5th-day Vol.1********** 明智 祐実:警察組織レディースワット チーム6の若すぎるチーフ。直情的で上昇志向が強く、またほとんどのチームメートが彼女の先輩にあたり、チーム内では浮き
もっと読むTEST 4th-day Vol.9
**********4th-day Vol.9********** 【4th-day あらすじ】 陣内瑠璃子の操り人形となった深田茶羅は、明智祐実への捜査報告を装って2人きりになると、いきなり彼女を襲い始める。彼女は陣
もっと読むTEST 4th-day Vol.8
**********4th-day Vol.8********** 【4th-day あらすじ】 レディースワット・チーム6のチーフ明智祐実が学院に潜入捜査として遣わせた所轄新人署員・深田茶羅は、陣内瑠璃子の手中に落ち
もっと読むTEST 4th-day Vol.7
**********4th-day Vol.7********** 【4th-day あらすじ】 潜入捜査として明智祐美の命令で学院に潜入して捜査をしていた深田茶羅は、一連の事件のキーマンである『陣内瑠璃子』を名乗る女
もっと読むTEST 4th-day Vol.6
**********4th-day Vol.6********** 【4th-day あらすじ】 組織『セルコン』のTEST対象である陣内瑠璃子はその奔放ぶりを気に病む『ママ』から、連絡をとるようにと遣わされたメッセン
もっと読むTEST 4th-day Vol.5
**********4th-day Vol.5********** 【4th-day あらすじ】 本物の陣内瑠璃子の身柄が拘束されて接見に行った園美と樹里は自我を喪失した瑠璃子に催眠面接を試みた。園美が瑠璃子との面接
もっと読むTEST 4th-day Vol.4
**********4th-day Vol.4********** 【4th-day あらすじ】 本物の陣内瑠璃子が発見されたことを知った瑠璃子はスパイとして瑠璃子の招待を探るべく学院に潜入した捜査員・茶羅との接触を
もっと読むTEST 4th-day Vol.3
**********4th-day Vol.3 ********** 【 渋谷 道玄坂警察署 】 陣内瑠璃子の身柄確保― 奈津美がその報を受けて、道玄坂署についた時には、すでに園美と樹里が取調室前の廊下にいた。 「ど
もっと読むTEST 4th-day Vol.2
**********4th-day Vol.2********** 陣内瑠璃子は、特殊な能力をもっている。 彼女は『セルコン』と呼ばれる組織の目に留まり、強制的に『TEST』といわれる課題を負うこととなった。 奔放
もっと読むTEST 4th-day Vol.1
********** 4th-day Vol.1 ******* 【 聖オスロー中等学校 面談室】 早朝、学内の面談室で学年主任の奥津真矢からの30分にわたる説明で琥南の転入手続と入寮手続が済まされた。 「寮には最
もっと読むTEST 3rd-day Vol.3
********** 3rd-day Vol.3 ******* 明智 祐実:レディースワット チーム6の若すぎるチーフ。 直情的で上昇志向が強く、またほとんどのチームメートが彼女の先輩にあたりチーム内で
もっと読むTEST 3rd-day Vol.2
********** 3rd-day Vol.2 ******* 明智 祐実:レディースワット チーム6の若すぎるチーフ。直情的で上昇志向が強く、またほとんどのチームメートが彼女の先輩にあたり、チーム内では浮き気味。
もっと読むTEST 3rd-day
伏見 紀香: レディースワット(LS)統括本部局長。 常に暴走しがちな祐実を苦々しく思いつつ、実績を出す彼女を評価している。 心情的には奈津美よりであるが、職務上中立であろうと心がけている。 明智 祐実:
もっと読むTEST 2nd-day
伏見 紀香: レディースワット局長。チームが組織の広告塔だったキャンギャル時代からの叩き上げ。常にクールで判断力・指導力に優れている。 Lady Swat TEAM No.6 明智 祐実 :【チーフ】 メンバーとして配
もっと読むTEST 1st-day
「は~い、これからテストをします」 「えぇ~、テストなんかキラーイっ!」 伏見 紀香:レディースワット(LS)統括本部局長 明智 祐実:レディースワット(LS)チーム6のチーフ 伊部 奈津美:同副長 松永 奈那:チーム6
もっと読む浸食 後編
後編 【 6 】 柚実の躰から、最後の下着までも取り払われる。しかしそれらは、今となってはもうジャマなだけのものでしかなかった。垂れ流された愛液で濡れきったショーツはもう意味をなしていなかったし、それ以上にこれから享受
もっと読む浸食 中編
中編 【 4 】 午前中最後の授業をうわの空で聞き流しながら、柚実は頬杖をつき、ぼんやりと物思いにふけっていた。 「なんだか、なあ……」 小さく、独り言をもらす。 いつも通りの、おしゃべりなクラスメイト達。いつも通
もっと読む浸食 前編
前編 【 プロローグ 】 「こんにちは。元気にしてた?」 昼過ぎの繁華街。“彼女”がその少年に声をかけたのは、まったくの気まぐれであった。 「えっと、こんにちは。……その、失礼ですけど、どちら様でしたっけ?」 とはい
もっと読む男の子の夜が怖くなる 続 第七夜
続 第七夜 目がさめると、同じ保健室では何事もなかったような感じだった。そこには恭子もすでにいなかったし、となりのベッドもあいていた。 ぼくは起き上がって保健室を出ようとしたが、その時に首から肩のあたりになにかむずか
もっと読む男の子の夜が怖くなる 続 第五夜
続 第五夜 伊久代の部屋で待っていた、奈美佳のところに、伊久代が戻ってきた。しかも、奈美佳があこがれていた利佐矢をつれてきたのである。 「さ、ほら、彼をつれてきたわ」 「えっ?」 「奈美佳のことも、言っておいたわ。彼、
もっと読む男の子の夜が怖くなる 続 第一夜
続 第一夜 由美男の住んでいる家の近くでは、以前から由美男の姿を見つけて胸をときめかせている少女もいたのである。 その少女は、由美男の母親が教員をやっているという女子高校にこの春入学が決まったばかりだった。つまり、由
もっと読む男の子の夜が怖くなる 第七夜 少学生時代の体験から…
第七夜 「少学生時代の体験から…」 ぼくの少学校はマンモス学校で、クラスが六組まであった。高学年になってクラス替えが行われたので、初めてお目にかかるという顔ぶれも多く、朝礼でとなりのクラスになる子もまたそうで、そのなか
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