ガッコウデノイバショ 単純だけど雑多な手続きだとか発注を済ませた僕は背伸びをすると、今度はパソコンに向かってプログラムを組み立て始めた。 ああ、仕事中ですまないけれどこんばんは。僕は才賀。通称サイバー。ミドーやリキに
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もったいない魔王 第五幕
第五幕 イセルヴァとアリタの襲撃後、カンディスとザジの姿は中央から離れているが交易と商業が盛んな町、リヴェトにあった。 「ここの領主、クラヴィ・ザナド子爵が我輩の出した条件に合う貴族なのだな?」 「ええ、地理的にはもち
もっと読むもったいない魔王 第四幕
第四幕 彼女は歩みを進めていた。まっすぐに進んでいた。その先にいる兄弟を引き裂くために、踏みにじり蹂躙するために。 この人間界に来てから、すぐにあの軟弱者の配下の小悪魔を捕まえられたのは運が良かった。 手始めにあの
もっと読むたった一人のための理想郷 第1話
第1話 理想郷の平凡な1日 朝の爽やかな空気の中、白浜凪は起床時間を知らせる電子音によって目覚めた。 「んー、後五分・・・」 そう言いながら、再び夢の国に行くために目覚まし時計のスイッチを切ろうと手を伸ばすが・・・そ
もっと読むたった一人のための理想郷 プロローグ
プロローグ 西暦3000年。人類は、死を克服した。国家の境を克服した。そして、暗黒の宇宙を半ばまで克服した。 優れた医療技術は、自然死以外の死を人類から遠ざけた。その自然死すら、21世紀の平均寿命からは大きく逸脱し、
もっと読む世界を握れ 第四章 中編
第四章 中編 「合理的に考えれば、子作りには不必要な行為もお客様にとっては気分を高める重要な要素である場合も、そう珍しい事では無いでしょう」 研修制度とやらを説明する前に、玉枝はそう前置きした。 「その中でも我が社の商
もっと読む世界を握れ 第四章 前編
第四章 前編 その日は、門倉我尽にとって小さいながらも己の目標へ一歩前進した一日だった。 司令室とは言っても命令を下す相手も頻度も少ない現状のため、メタリックでやたら広いただのオフィスと化している空間で、我尽はいつも
もっと読む他人史 第九話
第九話 俺は悠々とゲームの課題に取り掛かった。・・・正確に言うなら、俺の場合はもう取り掛かり終わっていて、後は仕掛けの結果を待つだけなのだが。 なので、俺のした事と言えばガラス戸から駒達に近づいただけだった。 「あっ
もっと読む他人史 第八話
第八話 待ちに待ったゲーム開始当日の朝、俺は東京のとある駅に来ていた。仲間内でサイバーの家の位置を知らない俺が万が一迷わないようにと、迎えをよこしてくれるそうなのでそれの待ち合わせをしているところだ。 さらに言うと、
もっと読むもったいない魔王 第三幕
第三幕 「うおぉぉぉおぉっ!」 淫魔カンディスの上げた悲鳴は、すぐに巨大な滝から水が落ちる轟音によって掻き消された。 その悲鳴が耳に届いたのは、肩に座っているザジと・・・カンディスを追いかけている大蛇くらいだっただろ
もっと読む世界を握れ 第三章 その2
第三章 その2 3時間目と4時間目は、感覚や感情との『連動』を我尽は世良に見せるつもりのようだ。おそらく、本来はそれらが『連動』のもっとも基本的な使い方なのだろう。 それを理解する事と3人の女生徒を選ぶ事が、この時間
もっと読む世界を握れ 第三章 その1
第三章 「・・・やっちまったぁ」 サイモン・スティーブは、自暴自棄にぼやきながら、手の中の鈍く輝く金属製の道具を見つめた。 サイモンがやってしまったと言うのは、性犯罪だ。ここ、合衆国マイアミではある年齢以下の女性とセ
もっと読む他人史 第七話
第七話 俺がリビングで夕食後の一家の団欒を楽しんでいると、ドアチャイムが鳴り響き来客を告げた。 俺が言うまでも無く、母が応対に出る。こんな夜遅くに一体誰が来たのだろうと俺は思ったが、すぐにその疑問は解消した。 「誠二
もっと読むもったいない魔王 第二幕 その3
第二幕 その3 カンディスは双子の令嬢にマレーネと同じ事を言い含んだ後、再びホテルに向かっていた。 「次は・・・夫が仕事人間で家庭を顧みない、良家の人妻と二人の姉妹か。・・・次はこの『紅玉の首輪』とラメラとキャナルの出
もっと読むもったいない魔王 第二幕 その2
第二幕 その2 カンディスは貧乏性で、もったいないが口癖と言う変わり者の悪魔だ。しかし、そんな彼でも浪費しても少しか惜しくないと思うもの物があった。 それは人間界での金銭だ。 悪魔が人間を誘惑する常等手段として、金
もっと読むもったいない魔王 第二幕 その1
第二幕 その1 カンディスが修道院と七人のシスターを手中に納め、禁欲生活に豪勢な決別をしてからすでに半日がたった。その間カンディスは、クレア達の肉体を間断無く味わい続けていた。本当なら、このまま後七日七晩続けることが出
もっと読む世界を握れ 第二章
第二章 つい数日前、薫の嬌声に満ちていたモニタールームは、今日も嬌声に満ちていた。 違うのは、嬌声の数が増えている事ぐらいだ。 「はひぃぃぃいっ! ふかいぃぃぃっ、ふかすぎるぅぅぅうぅっ!」 これが司令官の椅子です
もっと読む他人史 第六話
第六話 ・・・やりすぎたかも。 その言葉が今の俺の胸中を、満たしていた。 今、俺の目の前には幼馴染の有里と、中学からのクラスメイトである双子の姉妹冬香と夏美がいる。三人とも全裸で、うわ言を言うだけになっていた。
もっと読むもったいない魔王 第一幕
第一幕 ある競技が、行われる。全ての夢魔の母にして女王である、魔王リリスが主催する競技だ。 そしてプレイヤーは、その女王が魔王となった最初の日に生んだ、百人の子供達。いずれも優れた悪魔達だ。 賞品は、魔王の称号と自
もっと読む世界を握れ 第一章
第一章 人材探し 暗く冷たい地下深くで、女の嬌声が響く。 女は犬のような姿勢で、男に抱かれていた。だが、その声に屈辱は無くただ悦びだけがある。 「あぁぁあああぁぁぁっ!」 女が達すると同時に、奥深くに突き刺さった男
もっと読む世界を握れ 序章
序章 「何のようだよ? じいちゃん」 学校に通ってから丁度五年になったその日、門倉我尽(かどくらがじん)は、祖父である門倉無限に呼び出されていた。 「うむ・・・重要な話があってな。お前の父親の話じゃ」 重々しく頷いて
もっと読む他人史 第五話
第五話 俺は有里の弁当を食べた後、クラスでノートを書くのが上手い奴を操作して、授業のノートをコピーさせてもらうと、さっさと下校した。家に早く帰って、週末からのゲームの景品をどうするか、考える必要があるからだ。 別に自
もっと読む他人史 第四話
第四話 深夜、チャットルームで俺は、サイバー達とするゲームの優勝賞品についての話を聞いていた。背後のベッドでは姉貴と真紀が、姉妹揃って眠っている。・・・夜這いしてやろーか。 ・・・いや、今はゲームの話だ。 ゲームの
もっと読む他人史 第三話
第三話 朝、幸福なぬくもりと柔らかさの中で、俺は目覚めた。 ぬくもりと暖かさの正体は、俺の横で寝ている姉貴だ。昨日はあの後三ラウンドやってそのまま寝てしまったのだ。 腹が空腹を訴えってきているが、もう少しこの幸福を
もっと読む他人史 第二話
第二話 朝九時丁度。土曜の朝にしては早くに、俺は目覚めた。 「御堂誠二、朝九時目を覚ます。他人史と言っても、自分にも効くんだな」 あと俺の他人史には、特に期限を設けずに、精力絶倫になると書いてある。ハーレムを作るのな
もっと読む他人史 第一話
第一話 『で、何か聞きたい事は?』 俺に他人史の力があることを教えてくれたサイバーは、そう聞いてきた。 聞きたい事はいくらでもあった。何故わざわざ俺に力の事を教えたのか。そしてあんたは何者なのか。それに他に居るとい
もっと読む他人史 プロローグ
-プロローグ- 俺、御堂誠二は恵まれている。中の上の財力を持つ両親に、八畳の自分の部屋。健康的な肉体に、そこそこに整った顔。両親が離婚して、父親に引き取られ、何年か前にその父が再婚したが、おかげで、美人で巨乳の姉と微乳
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