第五章 季節は廻りBへと誘う。 俺は……持っていた鏡を夏帆に向けた。 「いやああああっ!」 鏡を向けられた夏帆は大きな悲鳴を上げたが、しばらくすると、そのまま石のように動かなくなった。 その瞬間、 (良くやった
もっと読む「常識改変」
催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~10
第五章 季節は廻りAへと誘う 俺は……持っていた鏡を床にたたきつけた。 パリンと言う音と共に鏡が砕け散る。 その瞬間、 (そうか……残念だよ、志貴。だけど忘れるなよ、お前が俺を否定しても俺はお前の中に居続けるっ
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~9
第四章 夏の夜の夢(後編) -3- 夏帆姉ぇの話を聞き終えた俺は、ただ呆然とするしかなかった。 ……父さんも俺と同じ鏡を持っていた? それに夏帆を襲った……。 たまらなくなった俺は手元の鏡に向かって声をかけ
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~8
第四章 夏の夜の夢(前編) -1- その日はまさに、熱帯夜と言ってふさわしい夜だった。 ねっとりとした湿気が僕の全身にまとわりつき、着ているシャツも汗に濡れている。 「はぁ、はぁ、はぁ」 月はなく、街灯の明
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~7
第三章 冬の終わり(後編) -3- あの日、私は秋に入れてもらったコーヒーを片手に、夫と話をするために書斎へと向かった。 特にこれといった用があったわけではない。 ただ何となく、ここ最近の夫の様子がなんだか
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~6
第三章 冬の終わり(前編) -1- 学校の保護者参観に父さんが来てくれたことは一度としてなかった。 だから冬美さんが保護者参観に来てくれたときは、嬉しさよりも驚きの方が大きかった。冬美さんを初めて見た友人たち
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~5
第二章 春の目覚め(後半) -3- 最初から春香が僕たちのことをこっそり覗いていることはわかっていた。わかっていて、僕はわざと僕と秋の情事を春香に見せつけていた。 「あああっ! ご主人様! イキます、イキますぅ
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~4
第二章 春の目覚め(前編) -1- 僕の本当の母親は、僕が小学2年生の時に死んだらしい。 母親の記憶はあまりない。だから死んだことに対しては別段悲しくもない。だが亡くなった母がベッドに横たわっている姿と、母が
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~3
第一章 秋の収穫(後編) -3- 身体の上で気を失った秋をゆっくりとベッドにおろす。目の前で横たわっている秋を見つめながら僕は絶頂の余韻に浸っていた。すると頭の中で、 (どうよ、人間。念願かなって憧れの人に童貞
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~2
第一章 秋の収穫(前編) -1- 秋が僕の家でハウスキーパーとして働くようになったのは、僕が中学の頃だった。 大学病院の医師として働いていた僕の父は家を空けることが多く、母親を亡くたった一人で父の帰りを家で待
もっと読む催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~1
第零章 はじまりの季節 裸電球が天井で左右に揺れている。 さっきあいつが私を脅かそうと大きく動いたときに体でも触れたんだろう。 しばらく天井を見ている間に、電球の動きはゆっくりと止まった。 しばらくすると、あ
もっと読む学びの庭で 1
早起きは三文の得 お父さん、お母さんへ。 暑中お見舞申し上げます。 とても暑い毎日ですが、夏バテはしていませんか? ニュースでは連日、熱中症で何人運ばれた、だの報道されていて、私もお父さんやお母さんがその一人にな
もっと読む里美先輩の常識変換
「行ってきまーす!」 玄関の扉を勢いよく開けて、僕は家を飛び出した。 今日は月曜日、新しい週の始まりだ。 土日の間はクラスメイトと顔を合わせる機会がなかった分、久しぶりに学校に行くのが待ち遠しい。 もちろん、ユウ
もっと読む山吹家の支配者 第1話
第1話 「ふーん。催眠術、ね」 僕、城井斗真の祖父が死んだという連絡が届いたのは一週間前。高校二年に進級して難易度が上がった学問に少しずつ慣れた4月の出来事だった。家族は仕事で忙しく、唯一自由がある自分がゴールデンウィ
もっと読むつつみかくさず
「おはよー! ……って、あら?」 「……っていうのはどう?」 「ああっ、いいね、それ!」 朝、教室に入るとアリサの机にサキとマユカが集まっていた。 アリサとサキはなんかめっちゃ盛り上がってるし、おとなしいマユカもすっ
もっと読む春日野さんの大胆なイメチェン 第一話
第一話 ドイツ語の授業を終え、一息つく。 「綾ちゃん凄ーい! 先生に訳文一つも直されなかったじゃない」 「春ちゃんも、だいぶできてたじゃない。先週と違って」 「あはは、今回はちょっと予習頑張った!」 私の名前は春日野
もっと読む奴隷工場
私は運が良い。 この幸運を手放さないようにしなくては。 入社式を終えて、私はしみじみとそう思った。 ふと周りの新入社員たちの顔を見てみると、みんな同じことを考えているようで、揃って顔がキラキラと輝いている。 そ
もっと読む探偵を探偵 浮気調査(中)
浮気調査(中) 「あぶなっ。間に合ったー」 着いた先は峰林琴音の家。現在彼女のほか、京子と阪井様が同棲している。 写真で見た光景と全く同じ。可もなく不可もない、ごく普通の一軒家だった。 早速私はインターホンを押し、
もっと読む探偵を探偵 浮気調査(上)
浮気調査(上) ―――――――――――――――――――――――― 「だ……だから……私とお付き合いして下さい」 ペコリ、という音が聞こえてきそうな綺麗なお辞儀。 琴音でもう何人目なんだろうな、と思いつつ私は彼女の告白
もっと読む学園特別クラス 第四章
第四章(十二月~一月) 十二月 職員室のとなりにある、小さな小部屋。 生徒の二人だけの面談に使うためのものだが、成美の知る限り、教職員同士の性交渉にもっぱら使われている部屋だ。 「この学園には、もう慣れましたか、成美
もっと読む学園特別クラス 第三章
第三章(九月~十一月) 九月 新学期。 成美は、すっぱだかになって、生徒のみんなを前に、教壇に立っていた。 首には、ピンク色のチョーカーがついていて、おなかにはタトゥーシールが貼ってある。 「SEX SLAVE」。
もっと読む学園特別クラス 最終章
最終章 二月 「はい、成美先生、こちら準備できましたよ」 洗脳実験室で、成美は、全裸で横たわっている。 その横では、理事長が、機械の調整をしていた。 「成美先生のリクエストどおりの学習内容になっていますから。心配ない
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第二章(七月~八月) 七月 林間学校に、成美たちは来ていた。 特別クラスなので、引率も成美ひとりだ。 もっとも、男子も二十人いないし、みんなふざけるような子たちではなく、年よりも大人びているので、あまり成美は心配し
もっと読む学園特別クラス 第一章
この作品はフィクションです。 第一章(四月~六月) 四月 須藤成美が、その学園で働けることになったのは、先輩の亜季の誘いがあったからだ。 前の学校で、セクハラを受け、それを指摘したことで、相手の先生は自主退職したが、
もっと読む新米神様の贈り物
「なるほど、ここが地球だね」 ひとりの男の人が、日本という国の東京という街を見おろしていました。 よく見たら、その人はふわふわと宙に浮かんでいました。 でも、下を歩く人たちは誰も騒いでいません。 その男の人が見え
もっと読む天使との取引 3章
3章 初体験 翌日の昼、ようやく俺は起床した。昨日は2時過ぎまで談笑をし続けていたので、この寝坊はしかたないだろう。 でもびっくりだ。まさか志乃さんに中学生の娘がいるとは。今は友達の家でテスト合宿なるものをしてるらし
もっと読む天使との取引 2章
2章 下準備 「ただいま~」 玄関の扉を開けながらお決まりの言葉を言う。 「おかえりなさい」 ………なんだこの魅惑ボイスは? 玄関を確認。むっ、お客がいる。今日は土曜だしな。ということはこの声はお客さんのものか。
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1章 実験 「さて人間、外に来たがどうするんだ」 天使は俺の後ろについてくる・・・・・・飛びながら。 「アナタの姿って・・・・・・」 「モチロン周りは認識できないさ、俺は優秀だからな」 アレ、じゃぁ俺周りから見たら独
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序章2 願い事 「ほう(`∀´)」 天使は黒い笑みを浮かべる。 「他人の中身をか。面白いな人間よ。」 ……なんだこの反応は(-“-;A なんかの地雷を踏んだのかっ!?とケンゴは焦るがそうではない。 純
もっと読む天使との取引 序章
序章 出会い 彼の名前は佐々木ケンゴ。様々な年代の人間が通う事で有名なある大学の2年生である。彼は話術に優れた頭の回るキレモノだった。そのおかげか彼には男女年齢問わず友人が多かった。 だが天は二物を与えない。 彼は
もっと読むモラトリアム的小遊戯 第二話
『VS.Programmer』上 ―――――――――――――――――――― 0.『MNOLOGUE―Poor Girl, Nothing Came to Her.』 待てば海路の日和あり、という言葉がある。 焦らずに
もっと読むモラトリアム的小遊戯 第一話
『VS.Printer』 ―――――――――――――――――――― 0.『PREFACE―Monologue by one Moratorium』 これから話すのは、俺の物語だ。 初架、創(はつか、はじめ)。 俺の
もっと読む粘土遊び 第4話
第4話 下僕たち 浅実を教室に残し、俺は校門まで来た。 まぁ・・・警備のおっちゃんでも来て、見つけてくれるだろう。 くく、何て言い訳するんだろうな・・・。 「寝てました」とでも言うか? 下着をあんなに濡らし
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第3話 新世界への船出 ・・・早耶香ちゃんが、好きだ。 友達に唆されたせいもあったかもしれない。 まだ、ロクに話もしたことのない相手に、幼かった俺は、手紙を書いた。 自分の思いを、全部書ききるように。 自分の思
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第2話 奈落の底へ ある朝の事だった。 ふ、と目がさめると、俺の手には・・・粘土があった。 いつの間に、誰がつけたのだろう。 家族の悪戯にしちゃあ、唐突すぎる。 疑問を持ちつつも、俺はその粘土をごみ箱に投げ捨て
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第1話 夕焼けの綺麗な日 人の心とは、粘土のようなものだ。 つまり、少しの力・・・「刺激」さえあれば、簡単にその心は形を変えてしまう。 しかし、その「刺激」は、本人が受け入れなければ、そいつの心には届かない。 本
もっと読むある国の話
新着情報 1 件を表示します。 エラー 一部情報が欠損。 世界№ 不明 世界内時間 不明 清浄な国 「まったく。何だ、あの旅人は」 知らず男の口から怒りの声がもれた。丸いテーブルに置かれたコーヒーをすする。この
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