商品No.07『サファイヤムーン』 とある一室、そこには五人くらいが一緒に寝られるくらいに大きなベッドが置かれていた。 そのベッドの上には一人の少女が一人で寝ていた。その子の名前は荒川由紀。 「うううう・・・・・・・
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きれいな石 第1話
第1話 「ちょっとそこのお兄さん」とある街の繁華街で易者風のおじいさんに呼び止められた。 「あんたちょっとこっちへ」普通に声を掛けられただけだが、なぜかその声に従った。 普段の俺はそんな呼び込みにはまるっきり応じず無視
もっと読む渡来商店 七色丸薬編 商品No.06
商品No.06:『ルビームーン』 皆さんは覚えているだろうか、新谷美紀(しんたにみき)と荒川由紀(あらかわゆき)の二人のことを・・・ 商品No.03:『愛情捕手の橙玉』で、星野かりん(ほしのかりん)が呼び出した二人。
もっと読む渡来商店 七色丸薬編 商品No.05
商品No.05:『無限淫靡の赤玉』 『クチャクチャ・・・』 水を唇で吸い上げるような音が聞こえてきた。 「ん!?」 優はその音を聞き始めた。 『チュルンチュルン・・・・』 今度は舌で何かを嘗め回すような音が聞こえて
もっと読む渡来商店 七色丸薬編 商品No.04
商品No.04:『愛し合う指輪』 今回のお話をする前に、前回書けなかった、かりんちゃんを洗脳しているシーンをご紹介します。 「あやめ先輩が、私をカラオケに誘って下さるなんて、ものすごく嬉しい、速く先輩の所に行かないと・
もっと読む渡来商店 七色丸薬編 商品No.03
商品No.03:『愛情捕手の橙玉』 どこかの町の通り、正光学園の制服の緑色のブレザーを着た少女が二人並んで歩いていた。 「橙果(とうか)ちゃんのサインがもらえなかった・・・」 ショートヘアーの髪型をした活発適そうな女
もっと読む渡来商店 七色丸薬編 商品No.02
商品No.02:『性欲暴走の紫玉』 「うぐあは・・・・駄目だ・・・気持ちよすぎる・・・・」 優はあやめのまんこに自分のチンポを突っ込んでいた。そんな優は、今にもイきそうになっている。 「あんたさ、ひょっとして性経験無い
もっと読む渡来商店 七色丸薬編 商品No.01
商品No.01:『神経支配の青玉』 「さっきのは夢だったのかな?」 優は起き上がり、先ほどのお店でのことが夢だったのではないかと思っているようだ。 「あれ、手に何か持っている、何だろう?・・・これは!?」 優は自分の
もっと読む渡来商店 七色丸薬編 プロローグ
【プロローグ】 僕の名前は、浅木優(あさぎゆう)、私立正光学園に通う1年生だ。今僕は10万円を持っている。なぜ僕が10万円を持っているかというと・・・それを話すには、まずは私立正光学園について話したほうがわかりやすいだ
もっと読むひめくり
5月18日 今日はとても不快な日でした。 大嫌いなアスピーテ様と会わなければならないなんて。 パンッ 室内に響き渡る乾いた音。 それは私が目の前の男性を思いっきりひっぱたいた音だ。 「出て行って! 貴方の顔なん
もっと読むEDEN 3rd 最終章
最終章 ─ 1 ─ 不自然な体勢で寝ていたせいか、なんだか身体がぎしぎしと音を立ててるような気がした。でも、目覚めはとても気分が良い。ぼくは寝起きの胡乱な頭で、少しだけそれを疑問に感じていた。 まるで、一生懸命運動を
もっと読むEDEN 3rd 第四章
第4章 ─ 1 ─ ぼくは、どんなにがんばっても赦される事の無い、最悪な罪をこの胸に抱えている。 ぼくが、ぼくの意思でやった事だ。 言い訳なんて、欠片も思い付かない。 それどころか、言い訳を言うだけの資格すらも、
もっと読むEDEN 3rd 第三章
第3章 ─ 1 ─ 待っていたのは史上最強最悪の不愉快さだった。 あたしは自分の意思を大事にしてる。あたしが椎名祐美である為に、あたしは努力を惜しまない。例えそれで自分一人が孤立しても、あたしはあたしを曲げる気は無い
もっと読むEDEN 3rd 第二章
第2章 ─ 1 ─ ぴんぽーん。 館の重厚さとは不釣合いなほどに軽いチャイムが、ぼくに来客を告げた。 今日はかなた&友香の企画、ぼくが場所提供のもとで行われる、お泊りパーティーの実施日だ。予定よりは多少早いけど、3
もっと読むニャルフェス 第5話 ニャルフェスの戦い
第5話 ニャルフェスの戦い(1) なくなって始めて気づくもの。 それって一体何があるだろう? たとえば雑踏の音。 たとえばいつも行ってる公園の大きな木。 たとえばいつも吹いてた風。 たとえばいつも行ってた駄菓
もっと読むEDEN 3rd 第一章
第1章 ─ 1 ─ いつものように神名と直子を誘って階段の踊場に行こうとして、あたしは立ち上がった。待ちに待ったお昼休みに、周りの生徒達も浮かれた笑みを浮かべている。仲の良い相手と一緒に食べようと、机をがたがた言わせる
もっと読むシネマと共に
雅彦はこの地が大好きである。 18年前この地に越してきてからそれだけは変わらない。 22歳の時ちょっとした交通事故にもあったし26歳で離婚も経験した。 決して順風満帆だったわけではない。 でもこの地には雅彦が心
もっと読む家庭訪問
日本には家庭訪問というものがある。 海外にもあるのかどうかは知らないがとにかく日本には家庭訪問というものがある。 小学校中学校と義務教育の時期に行われるもので教師が直接自分の担当している生徒の家にいき両親を交え生徒
もっと読む妻、めぐみ
「恵美が結婚したなんて今でも信じられないな」 私の高校時代からの友人である真理子はシナモンティーを口にしながらつぶやいている。 「どうして?そりゃ私だって結婚ぐらいするわよ」 いったい何が信じられないというのだろう。
もっと読む仏蘭西土産
「君も一度行ってみるといいよ」 克也は本当に楽しそうに話している。 よっぽど初めての海外旅行が嬉しかったのだろう。 いつもは女性の前では口ごもる彼からは想像もつかない姿だ。 「やっぱり旅行は海外だね!国内旅行もいい
もっと読むサンタの贈り物 サンタの贈り物 -それぞれのクリスマス-
- それぞれのクリスマス - パンッパンッグチュ・ ・ ・ パンッ、グチュ・ ・ ・ パンッ、グチュ・ ・ ・ 「ンフッ・ ・ ・ ンフッ・ ・ ・ アァン!・ ・ ・ そこ・ ・ ・ イイ! !」 深夜の薄暗い部
もっと読むRing of Marionette 第五話
「今日は冒険楽しいな~♪ 姉さま一緒で嬉しいな~♪ マリアさんも一緒でよかったな~♪」 「ミーシャ、嬉しいのは分かるけど、はしゃぎすぎよ」 「は~い♪」 「うふふ……」 「どうしたのよ、マリア?」 「そういうシーナさんだ
もっと読むRing of Marionette 第四話
その瞳は真剣そのものであった。 ただ一途に一つの存在を愛し続けた人間だけが持ちうる瞳……あたしはその想いに答えることが出来るのだろうか…… あたしは左手の指輪……リング・オブ・マリオネットに目をやる。それは何も言わ
もっと読むサンタの贈り物 サンタの贈り物 -茜の場合-
- 茜の場合 - 人が少ない電車、私は扉の前に立って外を眺めている。 ガタンゴトン、、、ガタンゴトン、、、 いつもと変わらない日常。 でも、いつまでも同じ場所にいるわけじゃない。 昨夜私は・ ・ ・男に振ら
もっと読むサンタの贈り物 サンタの贈り物 -ノブ太の場合-
- ノブ太の場合 - 12月に入ると全国的に冷え込み、場所によってはもう雪も降ってるらしい。 あまり太身な方ではない俺には、これからの季節はとてもつらい日々となる。 そんなある日の夜。 部屋に戻ると”それ”はいた
もっと読むRing of Marionette 第三話
「なんだい、今度の依頼は女子供のお守り付きか?」 開口一番、そんな愚痴ともとれる感想を述べてくれたのは、今回の仕事をあたしとともに引き受けた男……名前は確かロバートとか言ったか。 あたしだって、こんな仕事は引き受けた
もっと読むRing of Marionette 第二話
あたしの名はシーナ=アースティア……ここら辺でのお宝探しを主な生業としている、ちょっとは名の知れた冒険者。 『ディアナの蒼猫』って名前を聞いたら、それはあたしのこと……この二つ名は結構お気に入りだったりするのよね。
もっと読むRing of Marionette 第一話
鋼の強さを持ちながら、女性特有のしなやかさと柔らかさを失っていないその身体、凛々しさの中に優しさとあどけなさを残したその顔立ち、そして自我を失ったかのようにひたすら遠くを見つめるその瞳。 それがすべて自分の思うままに
もっと読むニャルフェス 第4話 ニャルフェスの謎(後編完)
第4話 ニャルフェスの謎(後編完) たえまなく、すぎてゆくもの。 けしてとどまることはない、もとにもどることもない。 ただひたすらすぎてゆくのみ。 ゆったりと、かくじつに。 うたかたに、おぼろに。 ゆめのごと
もっと読む魔法の指輪 後編
後編 - 1 - 温泉宿に来てから7日間が過ぎた。 温泉での療養は、贅沢といえば贅沢だがヒマでしょうがない。 寝るか食うか温泉に入るかしかないからだ。 暇な時間は、俺やリュカの自慢話、アリアの宮廷のこっけいな話な
もっと読む魔法の指輪 中編
中編 - 1 - 俺が今いるラーデック王国は、南北に長いのが特徴の国だ。 北はモーゼス大森林、南は死の砂漠まで、広がっている。 これだけ広いと文化も北と南で随分と違う。 税の取り立てひとつでも各地によって方法が異
もっと読む魔法の指輪 前編
前編 - 序章 - 「ば、ばかな・・・・」 俺の剣が深々と魔法使いの胸にささったときの、それがやつのセリフだった。 そして、それが最後の言葉となった。 倒れ付した魔法使いに念のため、とどめを刺しておいて体をあらため
もっと読むEDEN 2nd Vol.4
Vol.4 ─ 1 ─ 身を切るような風が、背後からあたしを追い越していった。でも、あたしはこの季節が好きだ。寒くて人通りが少なくなった通りも、どこかどんよりと曇った空気も、すべて好きだ。基本的に、あたしは捻くれ者だか
もっと読むニャルフェス 第4話 ニャルフェスの謎(後編2)
第四話 ニャルフェスの謎(後編2) 『花梨の場合』 「ボク、まけないもん!」 花梨が薄めの胸を張って、元気良く言った。 目の前では、カラスが三羽カアカアいっている。 そのカラスはいっつもかびたの周りに出没してた。
もっと読むニャルフェス 第4話 ニャルフェスの謎(後編1)
第四話 ニャルフェスの謎(後編1) 『由利亜の場合+おまけ』 由利亜はその日学校を休んでいた。 理由は誕生パーティを開くためである。 もっともそんなものは表向きのうたい文句に過ぎない。 パーティの参加者たちは、当
もっと読む夢の続き2 第2話
第2話 僕はぼんやりと、その建物を見上げた。 最近は、家にいてなんとなく落ち着かなかったり、考え事をしたかったりすると、よくここを訪れる。 『県立近代美術館』──10年ほど前に設立された、まだ比較的新しいと言っていい
もっと読む夢の続き2 幕間 1
幕間1 夢を、見た。 翠色の、夢だ。 夢の中、『彼』が私に会いに来てくれた。 ただそれだけで、夢の中の私は幸せだった。 「だけど……」 夢の内容を思い出し、私は憂鬱になる。 彼に、あんな姿を見せてしまった。
もっと読む夢の続き2 第1話
第1話 夢を、見た。 翠色の、夢。 物心ついた頃から何度も何度も見てきた、同じ景色。 どこかの森の中。高い壁に囲まれた、古い2階建ての大きな洋館。 僕は鉄柵でできた大きな門の外側から、いつもその建物を覗いていた
もっと読む夢の続き2 プロローグ
プロローグ ……人を好きになるということが、こんなに簡単に、自然に訪れるものだなんて、これまで知らなかった。 普通に、普通の人のことを好きになることなんて出来ないはずの、普通の人を好きになる『資格』なんて無いはずの、
もっと読むAnimalizeH Act-2
Act-2 【change】 ・・・ ・・・ドクン ・・・・・・ドクン 心臓の鼓動が聞こえる。 普段は気にも留めないそれは、今この瞬間、大きく脈打ち、その身体を振動させる。 ・・・ドクン 部屋の中に蠢く
もっと読むAnimalizeH Act-1
Act-1 【tail】 サキュバス―伝承に語り継がれる淫魔。 夢の中で男性を魅了し、その精を吸い取ると言う悪魔。 もっとも、それは伝承でしかない。 現実に、そんなモノが存在するはずはない。 ここに、一本の棒が
もっと読むEDEN 2nd Vol.3
Vol.3 ─ 1 ─ 季節は秋。周囲の木々を飾る葉が少しずつ色を失って行く中で、雄一が住む祖父の館も、街から離れた立地条件が寂しく感じられるようになってきた。もっとも、雄一が寂しさを堪能できるのは、平日の日中ぐらいだ
もっと読むニャルフェス 第4話 ニャルフェスの謎(中編)
第四話 ニャルフェスの謎(中編) 『玲子の場合』 “なにをいっているのだろう? このひからびた老人は?” 氷川玲子は、美しい瞳をわずかに曇らせた。 両親……いや氷川家の推し進めてきた縁談を断った結果がこれである。 「
もっと読むニャルフェス 第4話 ニャルフェスの謎(前編)
第四話 ニャルフェスの謎(前編) 『かびたの場合』 「う~ん」 かびたが思いっきり背伸びをする。 すがすがしい朝だった。 いつもだったら、押しつぶされそうな悪夢に起こされてるのだけど。 でも、今朝は実にさわやかに
もっと読むEDEN 2nd Vol.2
Vol.2 ─ 1 ─ 静かな波の音。視界一杯に広がる済んだ海。潮の香りをふんだんに含んだ空気。さんさんと降り注ぐ夏の陽射し。直径数キロの孤島は、あたかも楽園のような装いで、温かく三人を迎えた。 ここは雄一の祖父の島
もっと読むニャルフェス 第3話 ニャルフェスの誤算(了)
第三話 ニャルフェスの誤算(了) 「なにごとかニャ、これは?」 お散歩から帰って来たニャルフェスが、部屋の中を見て言った第一声がそれだった。 6畳しかない小さな部屋の中には、7人もの男女が全裸でからみあっている。 「
もっと読むニャルフェス 第3話 ニャルフェスの誤算(5)
第三話 ニャルフェスの誤算(5) にちゃっ。 ぬちゃっ。 ぬぷっ。 粘液質の音が辺りにひびいている。 ギシッ。 ギイッ。 ギシッ。 硬質のものがきしむ音と一緒に。 「うんっ、あん、あんっ」 「かわいいこ…
もっと読む夢の続き ending
ending 夢を、見た。 翠色の、夢。 物心ついた頃から何度も何度も見てきた、同じ景色。 どこかの森の中。高い壁に囲まれた、古い2階建ての大きな洋館。 僕は鉄柵でできた大きな門の外側から、いつもその建物を覗い
もっと読む夢の続き 第五話
第五話 「……あ」 目を、覚ました。 東向きの窓のカーテン越しに、穏やかな光が部屋の中へと射し込んでいる。 どこか遠くで、小鳥の鳴き声がした。 「センパイ…?」 部屋の中を見回すが、誰もいない。 僕は裸のまま上
もっと読むEDEN 2nd Vol.1
Vol.1 ─ 1 ─ 「北条さん・・・僕と・・・付き合って欲しい」 ここはかなたが通う高校の屋上。春の爽やかな風が優しく頬を撫で、かなたの腰まである髪を畏れ多いとばかりに、少しだけ乱した。夕日がかなたと・・・もう一人
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