某日、都内某所。 今、僕たちがいるこのビルの屋上からはるか下に街の喧噪が見える。 いや、いくら喧噪といっても少しばかり騒がしすぎるな。 なにしろ、大通りには3台のパトカーが停まっていて規制線が引かれ、その外には大
もっと読む「ハーレム」
SNS 後編
後編 Offline Part あの後、リーボに戻ったあたしはタツヤさんにいっぱい気持ちよくしてもらった。 タツヤさんも他のみんなも、あたしがすぐ戻ってくるのがわかってたみたいだった。 そして、あたしはそれからも毎
もっと読むSNS 中編
中編 Online Part 2 ――翌日。 前の晩、遅くまでひとりエッチをしてたせいで寝坊したあたしは、遅刻ギリギリで教室に駆け込んだ。 だからリサちゃんとは挨拶する余裕もなかったんだけど、授業中にリサちゃんがち
もっと読むSNS 前編
前編 Online Part 1 その日、退屈な授業も終わって、あたしたちが鞄を手におしゃべりをしていた時のことだった。 「そういやさ、俺、SNSをやってみたいんだけどさ。おまえらはやってんの?」 クラスの男子のひと
もっと読む放課後の催眠 第十二話
番外、香苗の事情 たかだか10分ほどの運転が辛かった。ついさっきまで助手席に座っていた充が恋しかった。そして、夢と現実の区別がつかない自分に香苗は戸惑っていた。 充はラブホテルでの出来事を夢、あるいは妄想として忘れる
もっと読む放課後の催眠 第十一話
充、家族の事情を知る 『昨日は送っていただきありがとうございました。念のため、こちらの携帯番号とアドレスをお知らせします』 登校中のバスの中で充は香苗にメールを送った。これで印象がよくなれば一石二鳥だが、礼儀正しい青年
もっと読む放課後の催眠 第十話
充、やっと初デートに漕ぎ着ける 明けて水曜日。起きても、なんとなく身体がだるい充だった。無理もない。昨日は静香と絵理を相手に文字通り精根尽き果てるまで交わった。考えてみれば、催眠術を習得してから欲望と好奇心の虜になって
もっと読む居候のさくらちゃん 第6話
最終話 さくら咲く、その場所で さくらがいなくなってから1ヶ月……。 あれから、時間を見つけては俺と春奈とで人の集まる場所を探したけど、さくらは見つからなかった。 その日も、学校の帰りに少し遠出してみたけど、さくら
もっと読む居候のさくらちゃん 第5話
第5話 押しかけてきた吸血鬼ハンター そして、次の土曜日。 「慎介お兄ちゃーん!さくらお姉ちゃーん!早く行こうよー!」 部屋の戸を開けて、春奈が俺たちを呼ぶ。 この週末は、俺とさくらと春奈で遊びに行く約束をしていた
もっと読む居候のさくらちゃん 第4話
第4話 新しい家族 そして、それから……。 「おーい、さくら、腹減ってるんじゃないか。俺とセックスでも……て、うわっ!?」 そろそろさくらが腹を空かせてる頃だと思って誘ってみると、いきなり顔を近づけてきて舐め回すよう
もっと読む居候のさくらちゃん 第3話
第3話 吸血鬼の眼 「だからっ!無茶したらダメだって言ったでしょ!」 目が覚めたら、ベッドの脇でさくらがプリプリ怒っていた。 「……ええっと、今何時?」 「もう11時だよ!」 「……朝の?」 「当たり前じゃないの!」
もっと読む居候のさくらちゃん 第2話
第2話 なぜかどうして同棲生活? 「……ん?」 ここは……俺の部屋だよな? 目が覚めると、床に寝ている自分に気づく。 うちのアパートはけっこうなボロだけど、昔の造りだから家賃が安いくせに部屋がふたつ付いてる。 俺
もっと読む居候のさくらちゃん 第1話
第1話 行き倒れの女の子 ――俺の住むアパートの前に行き倒れがいた。 「んー?」 それは、コンビニバイトの夜勤明けから帰ってきた時のことだった。 何か、路上に俯せで倒れていた。 最初は、てっきり酔っ払いが寝ている
もっと読む放課後の催眠 第九話
充、鬼を引き出す 明けて火曜の昼前、静香からメールが来た。 〈緊急の用があるから昼休みに電話して〉 文面が素っ気ないだけに、ただ事ではない感満載だ。句点さえ打っていない。 「どしたの」 「あのね、相談に乗って欲しいん
もっと読む放課後の催眠 第八話
充、支配者になる 朝起きると静香は隣にいなかった。ドアが開いていて階下からコーヒーの香りが漂ってくる。 「アネキ、おはよう」 一階に下りた充は努めて明るい声で挨拶をする。昨夜の約束を思い出す。自制しないとキッチンに立
もっと読む放課後の催眠 第七話
充、やっとコンドームを使う 「なんだよ~・・・このバッドタイミング・・・」 家に帰るとムクムクとジュニアが復活した。 「まいったなぁ・・・いまさら岸本ん家にも行けないしなぁ・・・」 バッグから取り出したコンドームの小
もっと読む放課後の催眠 第六話
充、コンドームを買って逝く 翌朝、目を覚ましたときには静香は出かけていた。 ダイニングのテーブルには、明日まで父親と一緒に法事で出かけるから食事などの家事は静香と分担するようにという母親が書いた置き手紙がある。 手
もっと読む放課後の催眠 第五話
充、テクニックに磨きをかける 「ごめん。急な用事ができちゃって」 6時ぴったりに充は彩に電話した。 「あっ、いいよ。昼に電話するって言ってたのに、すっぽかされたのかと思って・・・」 「なわけないじゃん」 「ほんとに?」
もっと読む放課後の催眠 第四話
本懐・・・なのか? そして翌日。充は学校へ行って部室の使用許可をとって昼過ぎには水樹を待っていた。 「こんにちは。せんぱい。待たせてすみません」 ちょっと舌っ足らずな声がロリフェイスの水樹にはよく似合っている。 軽
もっと読む放課後の催眠 第三話
あらたな獲物 充が帰りを急いだのは彩のショーツをじっくりと確かめたかったからだ。 ポケットの中にあるそれは、指先で触れてみると蜜で濡れているのがわかる。 バス停で充は指先の匂いを嗅いでみる。かすかなものだが酸味をと
もっと読む放課後の催眠 第二話
充、後催眠を試す 「おはよう」 翌朝、教室に入った充が声をかけると彩の顔に動揺が走った。 「あ・・・おは・・・よう・・・」 彩は目を合わせようとしない。 その頬が赤くなったのを充は見逃さなかった。 「で、内容は確か
もっと読む放課後の催眠 第一話
催眠術がかかっちゃった 悔しかった。 男子なら普通にしていることを、よりによってクラス委員の岸本彩に見つかってしまった。 「とにかく、これは没収。どうするかは後で決めるわ」 「待ってくれよ。それ、借りもんなんだから」
もっと読むZIPANG
ババババババ……。 外の方からバイクのエンジン音が近付いてきて、この建物の前で止まる。 ――コンコン。 しばらくして、ノックの音がした。 「開いてるぜ」 「じゃまするわね、ジャック」 入ってきたのは、フルフェイ
もっと読むサイミン狂想曲 エピローグ
エピローグ あれから、僕と理香子先生は少しばかり話し合った。その結果、全校生徒と教師陣を僕が催眠をかける前の状態に戻すことにした。とはいっても、全員を同時に元通りにしなければ余計な騒ぎが起こることになる。おまけに、生徒
もっと読むサイミン狂想曲 第十一話
第十一話 目覚めたのは、朝の十時をすでに回った時刻だった。のろのろとベッドから這い出し、ママに尋ねると真由はもう学校に行った後だと言う。全身がけだるく、腰が重い。昨日の放課後のセックスショーで、調子に乗りまくって、五人
もっと読むサイミン狂想曲 第十話
第十話 昼下がり。学校の屋上の陽だまりには、さわやかな風が吹き抜ける。校庭、体育館から廃校舎、裏山まで、学校の敷地を一望することができる。適当な場所に腰を下ろす僕の傍らには、制服姿の清美ちゃんと菜々子ちゃんが座っていた
もっと読むサイミン狂想曲 第九話
第九話 薄暗い部屋、ガラス製のテーブルの上に街の地図を広げ、ベッドとしてもお釣りがきそうなキングサイズのソファに腰をかけている。照明はついていないが、壁一面に特設のモニターが設けられていて、その輝きが手元を照らす。モニ
もっと読むサイミン狂想曲 第八話
第八話 バラ色の学園生活を手に入れつつある僕は、うきうき気分で日曜日を迎えた。いま、郊外に続く国道で自転車をこいでいる。実は、麗ちゃんにお呼ばれをしているのだ。本当は、他の四人と一緒に向かうつもりだったのだが、昨夜、真
もっと読むサイミン狂想曲 第七話
第七話 「さぁ、麗ちゃん。この振り子を見て……そう、だんだんと目が離せなくなっていく」 いまだショックに混乱する麗ちゃんの鼻の先に、僕は五円玉振り子をぶら下げて左右に振る。初めは、どうにか目をそらすことができていた彼女
もっと読むサイミン狂想曲 第六話
第六話 始まるまでは長いが、始まってしまうとあっという間に終わるのが夏休みと冬休みと、それに定期試験だ。真由、清美ちゃん、リンダちゃん、菜々子ちゃんの、美少女四人を手に入れて浮かれていた僕は、テストのことをすっかり忘れ
もっと読むサイミン狂想曲 第五話
第五話 僕は高鳴る鼓動を抑えつつ、菜々子ちゃんの前で振り子単調な律動を刻ませる。 「ねえ。菜々子ちゃんは、清美ちゃんのことが好きなんだよね?」 「……はい……清美のことが好き……」 「そして、清美ちゃんは、僕、小野村賢
もっと読むサイミン狂想曲 第四話
第四話 今朝は思いっきり早起きをして、登校した。数人の先生は学校にいるのかもしれないが、敷地内には全くと言っていいほど人の気配はない。テスト期間中だから、運動部の朝練もお休みだ。まだ、朝露の香りの残る校庭を横切って、僕
もっと読むサイミン狂想曲 第三話
第三話 『……てめえ! なめた態度してんじゃねえぞ!! あぁ!? ……』 早朝の会議室、スピーカーが廊下に向けられ、門倉生徒会長の怒声を大音量で流している。僕と生徒会長は、耳をふさぎながらノートパソコンのモニターに向か
もっと読むサイミン狂想曲 第二話
第二話 「あ。おはよう、お兄ちゃん。今朝は早いね?」 制服に着替えて廊下に出ると、同じく身支度を整えた真由と鉢合わせになった。二人で朝食をとるためにリビングに向かう。 「あ~ぁ。今朝も、お兄ちゃんが寝ているうちにフェラ
もっと読むサイミン狂想曲 第一話
第一話 催眠術を極めた僕は、学校中の美少女に催眠をかけてハーレムを作り上げた。僕のクラスの男子は僕だけにしてもらい、残りはお気に入りの女の子だけで構成してもらったのだ。もちろん、全員洗脳済みでイイナリでヘンタイで僕にベ
もっと読むサイミン狂想曲 プロローグ
プロローグ 僕は薄暗い部屋の片隅に身をひそめていた。部室棟二階、倉庫代わりに使われている空き部屋。薄い壁越しに聞こえる、隣の女子テニス部の喧騒が廊下に移動し、離れていく。僕は、手に持っていた愛用の一眼レフデジタルカメラ
もっと読む魔王と聖女と三王女 最終話
第十五話 漆黒の石材で造られた魔王城の玉座の間。闇が満ちるその空間に、二つの人影が対峙していた。禍々しさを持つ闇の玉座にもたれかかる屈強な魔人と、それに向かい合うように立つ魔術師のローブに身を包んだ人族の青年。人族の青
もっと読む魔王と聖女と三王女 第十四話
十四話 魔王城の中庭には、下草すら生えていない。ただ、奇怪に身を捻る魔界の植物が、片隅に茂っているだけだ。そこに人界から帰還した三王女と、魔界へ連れられた聖女がいる。我は、四人の様子を中庭の入り口から眺めていた。 魔
もっと読む魔王と聖女と三王女 第十三話
第十三話 (魔王様……魔王様……) 玉座に力なく寄りかかる我は、精神に直接呼びかける声で意識を取り戻した。どうやら、フィオの声らしい。玉座の周囲には、蛇の下半身を持った娘と、蜘蛛の脚の娘、タコの触手をはやした娘が一人ず
もっと読む魔王と聖女と三王女 第十二話
第十二話 「エレノア王女殿下……いま、なんと申されましたか?」 白いひげを蓄えた、老魔術師が円卓の向かいから尋ねる。 「良く聞こえなかったの? 聖都アルターレに侵攻しましょう、と言っているのよ」 エレノアがさも当然と
もっと読む魔王と聖女と三王女 第十一話
第十一話 サヴェリア王室での戦いから、人界の時間で丸一日ほど経っただろうか。我は、幾度もリーゼの精神とつながろうと試みた。しかし、リーゼは意識を失っているのか、その視覚は闇に閉ざされていた。ただ、その耳からは、かすかに
もっと読む魔王と聖女と三王女 第十話
第十話 冷たい風が、リーゼの頬をなでる。頭上の空は透き通るほどに青く、それでいて浮かぶ雲は驚くほど近い。リーゼは、数名の従者を引き連れ、山間の細い道を騎馬にまたがり進んでいた。従者たちは防寒着に身を包み、リーゼ自身も厚
もっと読む魔王と聖女と三王女 第九話
第九話 フィオの感覚を求め、つなぎ合わせる。ソル=シエル国の女王の姿に変じたフィオは、エレノアに言われたとおりに、女王の身代わりを務めていた。豪華絢爛な衣装に身を包み、華々しい装飾のほどこされた女王の自室で、ただ気だる
もっと読む魔王と聖女と三王女 第八話
第八話 我は、なん時とも変わらぬように、魔王城の玉座の間に腰をかけている。周囲には、かつて母親がそうしたのを真似するように、三王女の仔供たちが控えている。口を開くものがいない静寂の大広間で、我は静かに目を閉じ、三人の下
もっと読む魔王と聖女と三王女 第七話
第七話 三王女が我の仔を産み落とし、魔物の母として生まれ変わってから、人界にして半年ほどの時間が流れた。あれから三王女は幾度かの出産を繰り返して、今日に至る。産まれてきたものは、すべて娘。さらに、魔物の仔の生育は早い。
もっと読む魔王と聖女と三王女 第六話
第六話 三王女が我の手中に堕ちてから、我は入れ替わりで三人を犯した。フィオはすぐに、その胎に魔物の仔を宿し、エレノアとリーゼも負けじと身重の体を押して、我の精を求めた。フィオの腹は日に日に膨れ、数日でエレノアとリーゼに
もっと読む魔王と聖女と三王女 第五話
第五話 エレノアとリーゼに種付けをしてから、さらに数日が経った。我は、居室で二人の身体を楽しんだ後、玉座の間に向かって闇に満ちた回廊を歩いている。いつものようにエレノアは我が腕に抱きつき、リーゼは一歩引いたところから付
もっと読む魔王と聖女と三王女 第四話
第四話 いつものように、我は玉座に腰掛け、何を考えるでもなく虚空を見つめていた。三王女のうちの二人、エレノアとリーゼを堕としたあとも、最後の一人はいまだ黒い蕾に閉じ込めたままにしてある。最後の一人は、聖女ティアナ……人
もっと読む魔王と聖女と三王女 第三話
第三話 魔王城の一角に、我の居室がある。寝台と戸棚と机があるだけの、小さな部屋だ。すべてが黒い石材で作られ、寝台の敷布までもが闇の色であることを除けば、ごく普通の人間が使う部屋と大差もないだろう。我は、寝台から身を起こ
もっと読む魔王と聖女と三王女 第二話
第二話 我は、目を覚ました。玉座に座ったまま、眠っていたようだ。人界の時間で三日ほどだろうか。だが、昼夜の区別のない魔界、ましてや千年の時を生きてきた我にとって、そのような時間は何の意味もなさないものだ。我は、玉座から
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