レクチャー 「涼子、いたいた」紀子は、涼子を見つけて声を掛けた。 「何、紀子」涼子は紀子に尋ねた。 「何じゃないわよ。ほんとに。昨日、家庭教師があって、一也君に聞いてきたわよ」 「ああ、御免、御免。ありがとう。で、一也君
もっと読む「催眠」
ドールメイカー・カンパニー (5)
(5) 催眠シナリオ ~調教~ 「あ、はい。もしもし」 「ああ、“きつね”くん?“くらうん”です」 「あ、社長。こんにちは」 「どお?調子は?」 「え?順調っすよ」 「そお・・・。工程は?」 「えっと・・・、2人とも3回
もっと読むドールメイカー・カンパニー (2)~(4)
(2) 潜入 7月20日。遂にプロジェクトが本格始動を始める日となった。シナリオが書きあがってから更に1週間経っている。この間、既に事前準備は着々と進められ、ターゲット周辺への催眠誘導は着実に効果を上げていた。 そし
もっと読むドールメイカー・カンパニー (1)
東京から程近いある地方都市。 その会社は7階建て雑居ビルの最上階に設立されていた。受け付け正面のドアには、控えめに会社名が掲げてある。 『株式会社DMC 《Detectives (Men & Childre
もっと読む家庭教師 キャンパスライフ
キャンパスライフ 「紀子、最近はどうしている?」涼子が聞いてきた。 「どうって、別に変わったことはないけど、何なの?」 紀子は涼子に尋ねた。 「別に・・か。そうそう、私もパソコンを始めようって思ってんだけど、どう思う?
もっと読むうらぷら 第1話
第1話 「げーっ、あの人見て、髪と眼が緑色だよっ」 「ああ、あれは確か生まれつきって話よ」 周りで俺のことを話している。 まったく・・・聞こえないように話せよ。 しかし、再びこういった朝を迎えることになるとは・・・
もっと読む家庭教師 トレスパス
トレスパス 今日は学校が終わった後で紀子のマンションに行った。時間は丁度5時を過ぎていた。 玄関のオートロックは合鍵で開けれるので合鍵で開けた。 マンションの管理人はもう帰っているようで管理人室の小窓は閉じられてい
もっと読むうらぷら プロローグ
プロローグ 雲一つない晴天の抜けるような青空。 まだ2月だというのに真夏の陽射しが肌を灼いてくる。 数年前、地球の公転が半年分早く動いたが、世間は何の変化もなく日常も続いている。 俺、綿貫 緑松(わたぬき みどり
もっと読む欲 坂部勝也
- 坂部勝也 10月17日(水) 栗原聡子は空を見上げていた。 「…と。バカ聡!」 「ま!」 バカ面で聡子が振り返る。向いた先には飯原和利が座っていた。 「何見てるの」 和利は呆れ顔だ。 「空だよ。空!」 「…で
もっと読む家庭教師 テイム
テイム リビングでは、紀子が食事の準備をしていて、食卓に料理を並べていた。 僕は、涼子に「涼子も、紀子を手伝いなさい」そう言った。 すると涼子は「はい、ご主人様」と、元気に答え、紀子を手伝い始めた。 それを見てい
もっと読むなみのおと、うみのあお Other -明&美久-
- 1 - 濡れた肉の音。熱気を伴った、淫らな匂い。 「ああっ!い、いいっ、いいのぉっ!」 悦びに咽び泣く、美久の声。 「だめっ!あ、あはっ!また、いっ、いっちゃうぅ!!」 狭いモノレールの車内。乗客で7割ほど埋ま
もっと読む家庭教師 キャッチ
キャッチ いよいよ日曜日を迎えた。僕はこの日、遠足を翌日に控える小学生のようにそわそわしていた。 日曜日はいつものごとく、朝家を出て紀子のマンションに向かう。 紀子のマンションには既に涼子が来ていて僕を紀子と一緒に
もっと読む欲 影の足跡
- 影の足跡 2001年10月13日(土) 11:00~ 愛子は興奮していた。現在、愛子は旧館(メイン校舎)の多目的ホールの壇上に座って居た。 『…でありますから…』 中央の所では学長の牛島孝文(68)が講演してい
もっと読む家庭教師 ダブルキャスト
ダブルキャスト 「紀子、最近どうしたのよ。やけに日曜日は忙しそうじゃないの?」涼子はそう話し掛けてきた。 片山涼子、紀子と学生番号が1番違いつまり、涼子、紀子の順番で出席など取られる。 番号が近く、話もあったので、涼
もっと読む欲 吹雪きの日
- 吹雪きの日 - 「………と。バカ聡!」 飯原和利は彼女の栗原聡子の頭をこずいた。 「ま?」 バカ面で聡子が振りかえる。 「口。また、半空きでバカ面してたぞ聡子」 「慣れてよ」 「そういう問題じゃない。悪い癖だ、直
もっと読む欲 長い廊下
- 長い廊下 - ジジジジイ。ジジジッツ・・。 スキーウェアのチャックを早く下げたり、遅く上げたりしながら、愛子はチャックを見つめていた。 「??」 一昨日、上森愛子は21年間、初めてで最高の快感を味わった。想像も
もっと読む欲 違和感
- 違和感 - 2001年10月8日 何か変だ…。更衣室でスキーブーツを履きながら思った。何かは分らないが気になる。何が気になるのか分らない。 「まぁ、いいかぁ・・」 ストックと板を持って上森愛子(21)は外に出た。
もっと読む家庭教師 インナーウェア
インナーウェア インターネット通販で、紀子は、下着を探していた。今は、学校のコンピュータ室だが、紀子は、何の気なしにインターネットでネットサーフィンをしていた。 「へー、今まで知らなかったけど、いろんなサイトでいろんな
もっと読む家庭教師 インターネット
インターネット 紀子は、学校に着いた。そして、涼子に会った。「昨日は、ゴメンネ」紀子は、涼子にそう声を掛けた。 「ううん、いいよ。で、どうだった?久しぶりの肉親は?」「それがさ、急に親が来れなくなっちゃって・・」 「な
もっと読む家庭教師 トレーニング
トレーニング 紀子のマンションに着くとお昼の1時を過ぎていた。 マンションの入り口に到着すると、オートロックのドアを開けるため、紀子はハンドバッグから自宅のマンションの鍵を取り出し、オートロックのドアを開けた。「Kさ
もっと読む家庭教師 ペット
ペット 翌日、僕はインターネットで紀子の為の衣装や道具なんかを調べるためにパソコンを使っていた。このパソコンは元々おやじが美容院の会計や顧客データを管理するために買っていた物だが、パソコンの性能はここ数年で倍々ゲームで
もっと読む家庭教師 プロローグ
プロローグ 僕の名前は前田一也。県立高校の2年だ。 僕の家は、美容院をやっていて両親は昼間も、夜間も10時頃までそこで働いている。 僕の家から美容院までは歩いて2、3分の距離で駅前から家に向かう途中にある。 僕は
もっと読むMy Sweet Sweet Witch
……毎日が、面白くなかった。 繰り返される似たような、学校での日々。大学受験のことしか言わない、母親。ろくに眼を合わそうともしない、父親。判ったような口をききながら、結局他人の悪口でしか盛り上がれない、クラスの連中…
もっと読むなみのおと、うみのあお 最終話 -諒一-
最終話 -諒一- - 1 - それまで何の取柄の無い僕だったけど、人間何がきっかけで変わるか、誰にも判らないものだとつくづく思う。そう、今の僕は、客観的に見ても、もう”普通”でも”取柄が無い”訳でも無い。それが、”力”
もっと読むなみのおと、うみのあお 第4話 -恵-
第4話 -恵- - 1 - ───へぇ。ちょっとカワイイ顔してるね。でも、性格はどうだか判らないけど─── それが、そのコを見た最初の印象だった。私がバイト先のコスプレ喫茶に入ろうとした時、看板の横に貼ってある求人広
もっと読むなみのおと、うみのあお 第3話 -沙織-
第3話 -沙織- - 1 - ヴ・・・ィィィ・・・ン。微かに聞こえてくる音。それでも、大して広くも無いこの本屋中に伝わってしまうのではないかと気になってしまう。もしも今、お客さんが入ってきたら、どう思うだろう。私の事を
もっと読むなみのおと、うみのあお 第2話 -陽子-
第2話 -陽子- - 1 - 最近、鈴崎さんの様子がおかしいのに気が付いた。なんていうのか、ヘンに色気過剰というんだろうか?別に、意識しているワケじゃないんだろうけど、時々たまにえっちな表情を浮かべることがある。大体、
もっと読む11回目の七夕に
- 1 - 僕は、梅雨の終わりのべとつく空気に包まれて、憂鬱な気分で歩いてた。それというのも、自分の不甲斐無いのが原因なんだけど。 僕の名前は田原空也。この間高校生になったばかりの一年生。本当なら、僕の幼馴染の唯那ち
もっと読むなみのおと、うみのあお 第1話 -綾香-
第1話 -綾香- - 1 - 「ハイ♪諒一、元気?」 朝、高校に行く途中で、見知った背中を見つけた。諒一だ。アタシが元気に朝の挨拶をしたのに、諒一はなんだか反応がニブい。ちょっと、むっとした。幼馴染のアタシが声をかけて
もっと読むM.C.K 第壱話
第壱話 ある日の夜、僕は何を思ったのか一人で酒を飲みに「ふらっ」と、町へ出た。 「フフフ、どうしてだろうな・・・」 ふと、そう独り言をつぶやいている僕が居る事に気づいてもっと可笑しくなって、今度はもっと声を出して笑っ
もっと読む虹の彼方に
1 病院の廊下は夜ともなると不気味なばかり。人を生き延びさせる場所のはずだが、生きているものの気配の方が少ない。 暗い廊下を忍び足で進み、ドアを開く。俺の図体は人一倍でかいが、身ごなしの軽やかさには自信がある。体を滑
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