検診

「はい、じゃあ出席番号順に並んでくださいー」  今日は、『性器検診』をすることにした。もちろん女の子限定でね。  俺は今日は『医師』なので、俺の言うことは絶対に正しいし、どんなに恥ずかしいことでも逆らえない。  さて、と

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key 番外編

番外編  俺はビルを見上げた―――高い。  それもそのハズ、この街の[中央]を構成する一角のビルだ。高くないワケがない、このビルの存在だけで都市としての評価も上下するのだ。  都市としての外景はもちろん、そこから生み出さ

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key 第一章の7

第一章の7  俺は大きい邸宅の前にきていた。  表札には[朱鷺乃]と刻まれている。  そう、ここは朱鷺乃 ひかりの家の前だ。  俺の背には奴隷になったこの館の主の妹がいる。  帰ってくる最中、おぶっていたが、あるイタズラ

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key 第一章の6

第一章の6  放課後になり、くいなの情報も入らず、朱鷺乃も習い事だというので行動を起こすに起こせず、千鳥と雪花と共に帰ろうと昇降口で靴を履き替えようと自分のげた箱を開けると、何かが落っこちた。 「・・・なんだ、コレ」  

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key 第一章の5

第一章の5 「んくっ、ちゅぱ、ちゅぱ、ぴちゅ、ちゅぽっ、はあぁぁ・・・」  朝、目が覚めると昨日までは俺の部屋に入るのにも赤面していた妹が足に抱きついたまま俺の肉棒に奉仕していた。  ちなみに千鳥は昨晩のうちに家に帰った

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恋する呪文

(1) 「絶対、欺されているだけだからやめときなって。悪いこといわないからさあ」 「うるさいなあ。後もう少しで、落とせそうなんだよ。ほっといてくれ」  僕と同僚の香川はモニターを前にそんな会話をしていた。  僕の名前は高

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Key 第一章の4

第一章の4  狭い部屋、詰まるところ、俺の部屋だがその箱の中に重苦しい空気が満ちている。  言わずもがな雪花と千鳥が気まずそうに互いを牽制しあっては時折、俺を見てくる。  誰もが何か一言口にするだけで今までの三人の関係で

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Key 第一章の3

第一章の3  その日の夢は少しだけ変わっていた。  内容は同じ、出てくる人物も、同じ。  否。  そこに出てくるそれまで不鮮明だった人物の顔がはっきりしているものがあった。  一人が―――くいな。  俺の背後に侍従女とし

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Key 第一章の2

第一章の2  職員室から教室に戻ると俺は一番前の窓際の席を見た。  俺とクリスとのやり取りを見ていた相良 水鶏の席だった。  席についているのが本人であるのを確認する。  相良 水鶏(くいな)。  どのクラスにでも一人は

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Key 第一章の1

第一章の1  夢を見た。  それまでは夢なんか見ることがなかったのに最近とみに見るようになった。  しかもそれは何度も、何度も同じ夢。  [そこ]には俺がいた。  豪華にして絢爛たる衣装を纏った俺がいて眼下には顔にもやの

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Midnight blue 第四話

第四話  朝。  すなわちそれは夜の終わり。  ……朝……。  私の、存在自体すら我慢ならないものの一つ。 「あの役立たずめ……娘一人捕まえてくるだけだというのに、何故こんなにも遅いのだッ!」  ハーディにあの小娘を捕獲

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