第七話:闘技場 カツッ… カツッ… カツッ… 美香が笑みを浮かべながらゆっくりと歩き、そして一分もかからないうちに緑の部屋の前に着いた。 緑は普段部屋の扉はしっかり閉めているはずなのに今夜は部屋の扉がほぼ全開だった
もっと読む「洗脳」
ジュエルエンジェル 第九話
第九話 「パールの章」 けたたましい音をたて、扉が開く。 「まったく、最近は千客万来じゃな」 本棚の前に立ち書物に目を通しながら、ゲルバはつぶやく。 怒りを込めた、乱暴に床を踏みつける足音。 誰が来たのかは明白だ
もっと読むKUNOICHI 第六話:淫夢
第六話:淫夢 (さ、そろそろですわね) 美香は明日香の部屋に向かって歩きだした… そして明日香の部屋の前にやってくると、部屋をノックした。 「明日香さん、明日香さん」 「………………」 部屋の中から返事は聞こえなか
もっと読む彼と彼女のせかいせーふく2 前編
前編 予想外、だった。 時折、夢と現の境目がつかなくなる時がある。 薄目を開け、あけたフリをして実は寝ていた時や、美奈の笑い声をBGMに意識が遠のいていった時とか……あーあれは怪しげな注射器を身体に打ち込まれた時だ
もっと読むKUNOICHI 第五話:笑み
第五話:笑み シュン… 「! 明日香!美香!どうしたの!」 「た… たいちょう…」 「う… 美香… …ありが… とう…」 明日香と美香はそのまま気を失った。 「ん…」 「明日香さん!気がついたんですね! よかった~…
もっと読むKUNOICHI 第三話:涙
第四話:涙 「唯、明日香にサクリファーのすばらしさを教えてやれ。俺は美香に教えてやろう」 「はい、デスメテオ様。喜んで」 「こ、来ないで!」 「ふっふっふっ… 安心しろ。オマエもすぐに俺を求めるようになる」 「絶対になり
もっと読む彼と彼女のせかいせーふく2 プロローグ
プロローグ 「ファック、ユー………」 陰鬱な気分に浸り、浸り、ひたひたと心の声が死にたいと陳情すると、彼は心ではなく彼自身の魂の欲求に従って小さな声を出した。 「ぶち殺すぞ、ゴミめら………」 貴方は天然ですか? 養殖
もっと読むKUNOICHI 第四話:落胆
第四話:落胆 「唯、明日香にサクリファーのすばらしさを教えてやれ。俺は美香に教えてやろう」 「はい、デスメテオ様。喜んで」 カツッ… カツッ… カツッ… 「ユ…唯…」 「うふふ… 明日香ちゃん?」 「唯… 目を覚まして
もっと読むジュエルエンジェル 第八話
第八話 「アクアマリンの章2」 目覚まし時計が鳴った瞬間、反射的に手が伸びてスイッチをオフにする。 夕は勢いをつけて起き上がると、網戸にした窓から流れる朝の程よく冷えた空気を胸いっぱいに吸い込んだ。 途端に眠気が消
もっと読むジュエルエンジェル 第七話
第七話 「アクアマリンの章」 扉が軋む音にゲルバは目を通していた書物から顔を上げる。 足音とともに陽気な鼻歌が聞え、やがて本棚と薬品棚の通路から一人の男が顔をのぞかせた。 ギョロ目の中の小さな黒目をあちこちにせわし
もっと読むKUNOICHI 第二話:正体
第二話:正体 シュン! 「ここが敵の本部か~!」 「おおきいね~!」 「それでは、参りましょうか」 「おう!」「そうだね~!」 そういって三人は進み出した。 3人が敵の本部の入り口付近に着いたとき、中から人の形をし
もっと読むKUNOICHI 第一話:プロローグ
第一話:プロローグ 今の世の中は大・小の犯罪はあるにしても、基本的に平和とされている… しかしその裏側では平和をおびやかす者達、そしてその者たちから平和を守る者達が存在する。 ここはKUNOICHI・A部隊 「明日
もっと読む未来性紀
この話は、フェミニズムを貶めようという意図はありませんが、不快に感じる人もいるかもしれません。その場合は、読むのを途中でやめることをおすすめします。 メモ1 辺境の惑星、Q21に降り立つ。これからフィールド調査だ。
もっと読むcrystalrose 第八話
第八話 律華の嬌声を聞き届け、私は水晶球をバッグにしまう。 第一段階は上々。あとは更なる発展をさせなければならない。 私は次なる手段を考えつつ国語科準備室を後にする。 「君嶋先生。これからお帰りですか?」 廊下に
もっと読む成田離婚 後編
後編 (10) 若菜の股間からは、崎野の精液がポタポタと漏れていた。若菜は半失神していた。その顔は、天国を散歩しているかのように幸せそうだ。若菜の子宮はあまりに気持ち良かった。名器と言っていい。精も根も搾り取られて、崎
もっと読む成田離婚 中編
中編 (5) 「妻の、若菜さんの様子はどうでしょうか?」 やれやれ、まだ自分の嫁にさん付けか。 崎野は、浩太郎からの国際電話に苦笑した。 浩太郎は今ハワイにいた。一人、新婚旅行のアリバイ作りをする手はずになっていた
もっと読む成田離婚 前編
前編 プロローグ 珍しく晴天に恵まれた六月の朝、一台の高級外車が、高速道路を疾走していた。 エンジン音は快調そのもの。車内は揺れもしない。 「すごいなぁ。キャディラックなんて初めて乗ったよ」 革張りの豪勢な後部座席
もっと読むジュエルエンジェル 第六話
第六話 「ルビーの章」2 それから数日たった夜の駅。 終電のドアが開き、ごくわずかな乗客たちががらんとしたホームに降りてくる。 そのなかに赤ら顔の中年サラリーマンの姿があった。 「ふい~っ、まいったまいった。接待に
もっと読むジュエルエンジェル 第五話
第五話 「ルビーの章」 尽きることなく立ち上る湯気が辺りを薄く覆う。 禍々しい紋様が彫り込まれた円柱に囲われた、丸い石造りの浴槽にはたっぷりと湯がたたえられている。 そこは幻界城の、幹部が個人で所有する専用の浴場の
もっと読むファンタジーシティー 分割版 (scene7-9)
マイ・ディア・シスター (scene7-9) -7- 30分ほどして、マヤはセアラの手を引いて戻ってきた。 力無い足取りでマヤの後をついてくるその姿は、普段の颯爽とした姿とはぜんぜん違う。 「ここに立っていてください
もっと読むトラップ
「天地気功道場・・・?」 A4サイズのチラシの一番上に、大きな文字でそう書いてあった。 『人生が変わる!』 『病は気から。がんも治る!!』 その下には怪しげな宣伝文句が続いている。 風間紫春(かざま むつき)は、チ
もっと読むジュエルエンジェル 第四話
第四話 「サファイアの章」2 夜を迎えた繁華街は、昼間とはまたは違う活気にあふれている。 仕事の疲れを癒すため、家に帰る前に一杯引っかけようとするサラリーマン。 食事に出たついでにショッピングをする家族。 あちこ
もっと読むジュエルエンジェル 第三話
第三話 「サファイアの章」 今日も多くの人間が行き交いする、街の中心にある繁華街。 そのメインストリートにある小さな花屋の店先で、店員の女性が鉢植えの位置を調整している。 「あの・・・」 「はい、いらっしゃいませ」
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 8
FILE 8 「さて。自己紹介しておこう。俺は通称アルファ。尋問官だ。レジスタンスについて何か言うつもりはないか? これが不快な思いをしないで済む、最後のチャンスだと思ってくれ」 「何が起きても、帝国におもねるつもりはあ
もっと読むジュエルエンジェル 第二話
第二話 「ダイアモンドの章」2 「―――ゲルバよ、首尾はどうだ?」 幻界城最上階に位置する、ディスタリオンの司令室。 以前と同じようにその場に集まった七聖魔たちは、ゴーバの言葉でゲルバに注目した。 「ゲルバのじいさん
もっと読むジュエルエンジェル 第一話
第一話 「ダイアモンドの章」 ―――町外れの廃工場。 こうこうと照る月明かりの下、複数の影がその広大な敷地を飛び交っている。 「くうう・・・おのれ・・・おのれぇ!!」 その影の中の一つが、息を切らせながら忌々しげに
もっと読むcrystalrose 第七話
第七話 澤崎律華。 私立白鳳学園の二年生。 小さな会社だが、株式会社SAWAZAKIの代表取締役社長、澤崎建四郎の長女。 家族は他に母親と妹が一人。 厳しいしつけの下で育てられた律華は、いつでも凛とした姿勢を崩
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 7
FILE 7 ◆ 6日目の尋問の前に、昨日の尋問の成果をマイヤーズに確認した。 「マイヤーズさん。何かセシルに差し入れたいものとかはありますか?」 呼び出されたマイヤーズは、意味なくハンカチで汗を拭いている。 「えー
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 6
FILE 6 台本では頬を打つところを、胸を揉み込む行為に変える。腕を捻り上げるところを、腿に手を入れて撫で上げる行為に変える。 「き、汚いわ! ふぁっうっ!」 後ろではカメラが回っている。セシルは無様なことができな
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 5
FILE 5 「んふぅ、くちゅ、ちゅ、……むちゅ、ちゅぱ、はあぁぁ」 エミリアがベッドの上で、俺のペニスに舌を這わせている。初めてのフェラチオの真っ最中だ。 「そうそう。ペニスの形がわかるだろ? お前の膣に入ってるとき
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 4
FILE 4 「ジェイムズ=マクファーだな?」 俺は目の前の椅子に鎖で縛り付けられた男を見る。 サハ地区のナンバー2かナンバー3の地位にあると言われる男だ。 「……」 男は無言でこちらを見返してくる。 ずんぐりし
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 3
FILE 3 「リノ地区なんて辺境の情報を、吐かせろと言った覚えはないぞ」 ワッツ将軍は不機嫌そうに言った。 「お言葉ですが、リノ地区は文化の街、芸術の街と言われてます。あそこの活発なレジスタンスが若者を引き込んでいる
もっと読むファンタジーシティー 分割版 (scene4-6)
マイ・ディア・シスター (scene4-6) -4- 事件が起こった教会の建物は、もともとは帝政末期の反動時代、聖十字教徒を監禁していた牢獄だった。 その建物が教会として生まれ変わるきっかけとなった奇蹟――帝国の崩壊
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 2
FILE 2 「はっ、くっ、……うっ」 尋問室にうめき声が流れていく。 まだ囚人服の上からゆっくりと揉み上げているだけだ。 エミリアは苦しそうに眉を歪めて、歯を食いしばっている。しかしそれでも歯の隙間から声が漏れる
もっと読むファンタジーシティー 分割版 (scene1-3)
マイ・ディア・シスター (scene1-3) -1- 巫女の朝は早い。 夜明け前に起き、白い一枚着(ローブ)を羽織って冷水を浴びることから、マヤの一日は始まる。 井戸水は凍えるような冷たさだが、かまわずざぶざぶとか
もっと読むファンタジーシティー 分割版 後編(9-13)
ファーストミッション(分割版 後編) -9- 教会の入り口は、容易に制圧することができた。 レジェナとノエルに対して取った作戦の焼き直し。レジェナが話しかけている間に、イシュタが眠れという念を送る。2人の自警団員はな
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 1
FILE 1 机の上を写真が滑ってきた。 「エミリア=エルセラン。レジスタンスのサハ地区リーダーとされる女だ」 でっぷりと太ったワッツ将軍が苦い顔で言う。 「いい女ですね。レジスタンスにしておくのは勿体無い」 数ヶ
もっと読むファンタジーシティー ファーストミッション 一括版(88KB)
ファーストミッション(全長版) -1- 高床式の小屋がある。 その小屋には、枠に植物を編み込んだ『タタミ』とかいうマットが3枚敷いてある。壁は粒の細かい泥で塗ってあって、明かりは蝋を燃やすのでなければ、紙を使った採光
もっと読むcrystalrose 第六話
第六話 私は再びソファに腰を下ろして今後のことを考えていた。 春川しのぶを犯させてその心を挫こうと思ったが、やはりそんな単純な手では上手く行かなかったようだ。 それよりもしのぶの私への思いを攻める方が効果的かもしれ
もっと読むcrystalrose 第五話
第五話 「ゲドラー様。ご紹介させていただきますわ。新たに妖女虫となったムカデナですわ」 私はゲドラー様の部屋へムカデナを連れて行き紹介する。ゲドラー様は満足そうにうなずいた。 「私は妖女虫ムカデナです。ゲドラー様、以後
もっと読むcrystalrose 第四話
第四話 三崎学園長とともに職員室に戻った私は、警察や教頭に山下を最後に見かけたときの様子を聞かれていた。 どうやら山下は派手な死に方をしたらしい。ガソリンスタンドを炎上させ、周囲の建物にも被害を出したらしい。死者だけ
もっと読むcrystalrose 第三話
第三話 郊外にある十階建てのマンション。 その八階にかつて君嶋麻里子と名乗っていた女が住む部屋がある。 今、私はその部屋に久し振りに入っていた。 小奇麗にまとめられた部屋。家具なども必要最小限しか置いていない。
もっと読むcrystalrose 第ニ話
第二話 「んああ・・・ん・・・あああ・・・いい・・・いいのぉ・・・あああ・・・」 自分でも恥ずかしくなるほど私は淫らな声を上げている。 赤と黒で統一された部屋の中、私は喜びに満ち足りた時間を過ごしていた。 我が地底
もっと読むcrystalrose 第一話
第一話 私立白鳳学園。 そこは私の勤めている学園。 私の名前は君嶋麻里子。二十四歳の女ざかり。この学園で国語の教師を務めている。授業は厳しいが、普段は優しい女性教師として学生たちにも慕われていると思う。 だが、そ
もっと読む指と玩具 第十一話
第十一話 古ぼけた薄暗い教室から漏れるぐちゃぐちゃという卑猥な音。 その教室に近づく、あるいは存在を知るものがいないのが幸いかその教室から漏れる女性の喘ぎ声は誰にも聞き取られることは無い。 お互いに向き合う形で男女
もっと読む指と玩具 第十話
第十話 ・・・・・私の側にはいつからか一人の少女がいました。 弱虫で、体がちっちゃくて、人見知りが激しくて、自分一人では何も出来なかった私の側に。 もうずっと遠い昔のことで彼女と初めて出会ったのがいつのことかはっきりと思
もっと読む赤い靴『自我』
『自我』 【2002年12月29日PM11時30分】 「着替えの服を持ってきましたよ」 ドアを隔ててセロ様の声が聞こえる。 途端に胸は激しく高鳴る。 いつ聞いても心に染みこむような温かく優しい声だ。 「セロ様!」
もっと読む指と玩具 第九話
第九話 「・・・うぅ、ひっく、ひっく」 人の気配が消えた深夜の小さな公園。 そこには二人の人間がいたが、傍目にも一人は人間として扱われてはいなかった。 その内の一人は整った顔立ちの少年。 もう一人は眼鏡をかけた、衣服のほ
もっと読む赤い靴『覚醒』
『覚醒』 【2002年12月28日AM7時30分】 なんて幸せに満ちた目覚めなんだろうか。 傍らには愛するセロが居る。 いつもと変わらぬ優しい笑顔で私を見守ってくれている。 「セロ!おはよう」 嬉しさのあまりどう
もっと読む赤い靴『洗脳』
『洗脳』 【2002年12月26日PM11時45分】 「頼む助けてくれ!助けてくれ!」 銃を突きつけられ泣き叫んでいる男が居る。 パンッ!パンッ! 二発の銃声が鳴り響き彼は物言わぬただの肉の固まりになった。 「お母さ
もっと読む