どーもはじめまして! あたしはこの私立沙羅の樹女学園高等部2年D組の宇多川風花(うだがわ ふうか)です! って、そんな名前の学校聞いたことないですって? そんなバカな……このシリーズも3作目だし、学校の名前が出て
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つい・すと 3日目・??5
3日目・??5 熔融 (……あれ) 抱きかかえた身体がやけに重く感じて、あたしは胸元に抱いた首を引き離そうとする。 「きゃっ」 だけど、その身体はやっぱり完全にあたしに寄りかかっている。あたしの力では支えられなくて、
もっと読むつい・すと 昔話6
昔話6 あたしと俊ちゃん、そしてみんな いつから俊ちゃんが好きだったの、と聞かれたら、私は下を向きながら、こう答えるだろう。 ――最初から、かな。 小さい頃は、俊ちゃんと遊んでいた記憶しかない。本当はマコちゃんもい
もっと読むつい・すと 3日目・??4
3日目・??4 灼熱 「愛ちゃん」 改めて千晶に、後ろから抱きつかれた。 そのまま、千晶の手が、わたしのお腹に伸びる。すりすりとさすられた。 未だに膝立ちで身動きの取れないわたしは、千晶の言葉責めに、耐えるしかない
もっと読むつい・すと 3日目・??3
3日目・??3 傍観 カーテンを開けると、まるでそれが当然であるかのように、ナイトウェアショップは跡形もなかった。 代わりに目に入ったのは、輝くように明るく、それでいて暖かい白い壁。窓はない。それは、明かりの光量こそ
もっと読むつい・すと 3日目・??2
3日目・??2 Side Rose 開花 気づいたら、目の前には暗い空が広がっていた。 (あれ……?) 状況を理解できずにいると、ゆらり、と揺れを感じる。 あたしは首をひねり、椅子の背もたれの後ろを見た。 (……え
もっと読むつい・すと 3日目・??2
3日目・??2 Side Carnation 想い 胎内を、熱い霧のような感覚が渦巻いていた。 叶にイク寸前まで高められ、しかし頂点に届き損なった俺の身体は、俺の意思など全く無視して、音のない悲鳴を上げ続けている。
もっと読むつい・すと 3日目・??1
3日目・??1 待ち合わせ 気づくと、目の前にはタンスがあった。 見下ろすと、俺は立っていた。水着のまま。 頭がぼうっとする。けれど、目の前にあるものが求めていることは分かった。 (着替えろ、ってことか……) そ
もっと読むつい・すと 3日目・夜1
3日目・夜1 盲従 コテージに戻ると、ちょうど奥から出てくるミリアと鉢合わせした。 「お帰りなさいませ、皆様」 しなやかな動きでおじぎをしたミリアは、顔を上げて話を続けた。 「皆様、よろしければ皆様がお持ちになってい
もっと読む探偵を探偵 浮気調査(中)
浮気調査(中) 「あぶなっ。間に合ったー」 着いた先は峰林琴音の家。現在彼女のほか、京子と阪井様が同棲している。 写真で見た光景と全く同じ。可もなく不可もない、ごく普通の一軒家だった。 早速私はインターホンを押し、
もっと読む恋色ビーナス物語物語 1 Real
1Real 空町翔太と不思議なローソク 「うーん」 俺の目の前に、ロウソクが置いてある。 置いてある、というか、俺が机の上に置いたんだけど。 ロウソクはめらめらと燃え盛っている。俺はじーっと、飽きることなくその炎を
もっと読む恋色ビーナス物語物語 3 Dream
3 Dream 愛しの旦那様との日常 「……ここは?」 彼女がヘルメットを被った瞬間、原っぱにいた。 空は快晴。 彼女から15メートルほど離れた位置に大きな一本の木が雄大に存在している。それ以外は見渡す限り緑が辺り
もっと読む恋色ビーナス物語物語 2 Dream
2 Dream 私はささげません、何があっても 衝撃的な映像を見てしまった瑛梨香はしばらく立ち直れずにいた。 瑛梨香はダブルベットの上で掛け布団を被っている。 時折、いまだに仲睦まじくしている二人の声を聴き、耳を塞
もっと読む恋色ビーナス物語物語 1 Dream
1 Dream わたくしの許婚は冴えない転校生!? 私立扇夷(せんい)学園は、金持ちの子息が集まる名門進学校である。その学園の昇降口で、一際目立つ女生徒がいた。 「お待ちなさい。タイが、曲がっていてよ」 「えっ。……あ
もっと読む探偵を探偵 浮気調査(上)
浮気調査(上) ―――――――――――――――――――――――― 「だ……だから……私とお付き合いして下さい」 ペコリ、という音が聞こえてきそうな綺麗なお辞儀。 琴音でもう何人目なんだろうな、と思いつつ私は彼女の告白
もっと読むつい・すと 3日目・午後4
3日目・午後4 粗相 林を抜ける直前、木の間に立った俺達の目の前に広がったのは、静かな波の音を響かせた波だけだった。 たくさんいた男の観光客達は、一人たりとも残っていなかった。足跡すらなく、あたかも最初から、誰もいな
もっと読むつい・すと 3日目・午後3
3日目・午後3 誘惑 「……」 「……」 僕とシュンは、ダイニングの椅子に座っていた。 いつの間にか雨は止み、再びギラギラとした日光が窓から照りつけてきていた。ミリアちゃんが現れて、叶とちーを奥の部屋に連れて行った。
もっと読むつい・すと 3日目・午後2
3日目・午後2 改造 「この花に頭いじくられるの、すごく気持ちよくないか?」 一瞬の沈黙。 「……うん、気持ちいいね、すっごく。おまんこが、あっという間に濡れる」 顔を赤らめて最初に同調したのは、マコトだった。 「お
もっと読むつい・すと 3日目・午後1
3日目・午後1 会話 何とかコテージにたどり着き、俺達は建物内に入った。荷物はあまり濡れておらず、大惨事は免れた。直後、建物を豪雨が襲うのが聞こえる。本当に間一髪だった。 その時、下半身に異変を感じた。 「あっ?」
もっと読むつい・すと 3日目・午前
3日目・午前 忘我 俺達四人は、昨日の昼飯の時と同じ場所にシートを並べた。昨日と同様、日焼け止めクリームを塗る。 「やっぱり、いい手触りだな……」 千晶の背面をクリームで撫でながら、俺はつぶやく。 いい手触りは肌も
もっと読むつい・すと 3日目・朝
3日目・朝 閾(しきい)越え 深いところから戻ってくるのを感じる。全身に睡眠の余韻を残しつつ、意識が水面を抜けて目が開いた。……もう、朝だった。 胸元に千晶の顔があった。頭上の花から放たれていた明かりは、当然のように
もっと読むつい・すと 2日目・夜2
2日目・夜2 実践 ビビった。 あのマコトが。 あれだけ格好良くて、堂々としていて、ヘタすりゃ俺より男らしいときもあるマコトが。 「はい、ご主人様」と言った。叶に対して。 しかも、不承不承ではなく。 完璧に、
もっと読むつい・すと 昔話5
昔話5 私と真琴さん 私は首都圏の大学に合格した。高校を卒業して、私は北の大地から脱出して(嫌いではなかったけれど、女子中高生には退屈だった)再び上京した。 四月に入ってすぐ、私は入学者説明会に出席するために大学にい
もっと読むつい・すと 2日目・夜1
2日目・夜1 実演 風呂から上がって、俺は昨晩と同様、トランクスの上に浴衣を羽織った。 腰回りが細くなっていたので、トランクスを少しきつめに縛った。 「ねえ、俊ちゃん」 千晶から声がかかった。 「何?」 「もし、俊
もっと読むつい・すと 昔話4
昔話4 私と千晶さん 私が千晶さん達と出会ったのは、小四で同じクラスになったときだった。 それまでも女の子の友達はたくさんいて、その友達と同じように千晶さんも私の友達になった。多少、私が強引だった気もするけれど、別に
もっと読むつい・すと 2日目・午後
2日目・午後 変化 泳いで海岸に戻ったときには、マコトは既に堂々とした振る舞いになっていた。上半身の状態を気にすることもなく(おそらくまだ強がってはいるだろうが)、四人でお昼を食べよう、とみんなに提案した。俺と叶が頼ん
もっと読むつい・すと 昔話3-3
昔話3-3 僕が僕であるためには(後編) シュンとちーが付き合うようになってからも、僕達は三人で頻繁に遊んでいた。ただ、恋人としての二人の時間を作るため、必然的に僕が輪に加わる時間は少なくなった。 中学校の卒業式を控
もっと読むつい・すと 昔話3-2
昔話3-2 僕が僕であるためには(中編) 叶を除く僕達三人は、同じ中学校に進学した。 叶への感情をはっきりと理解した僕にとって、春休みという時間は大きかった。これまで僕の中でよく分からなかったいろんなことが、時間を使
もっと読むつい・すと 幕間
幕間 あるマンションにて 水晶には、二人のニンゲンが映っていた。 右はオンナ。左はオトコ。……いや、「まだ」オトコと言った方が正しいかな。二人は海の岩場に腰掛けていた。 とても雰囲気はよかった。「まだ」オトコの方―
もっと読むつい・すと 2日目・午前
2日目・午前 特別 「綺麗だなあ……」 「そうだね」 目の前には青空と、僅かな雲。そして、広大な海。日差しは強く、おかげで海も青くキラキラと輝いている。 俺は砂浜にごく近い木陰で、ビニールシートを広げ、寝転がっていた
もっと読むつい・すと 昔話3-1
昔話3-1 僕が僕であるためには(前編) 僕は、レズであること以外は、普通の女の子だ。レズであることは特殊なことだから、大事な人以外には、必要なときにしか言わない。 けれど、他は余計なことを考えず、堂々としていればい
もっと読むつい・すと 2日目・朝
2日目・朝 異変 意識が、深いところから戻ってくる。 目を開けると、太陽光の明るさを感じる。朝だ。 その途端に尿意が襲った。俺はトランクスを手で探し、ベッドに寝転がりながら穿く。 「ん……」 千晶も目を覚ましたよ
もっと読むつい・すと 昔話2
昔話2 俺と千晶 「ちーあーきー。あーそーぼー」 俺と千晶との最初の記憶といったら、この言葉だ。それこそ、公園で会う度に言っていた。 そしてたいていの場合、俺と千晶は砂場で遊んでいた(稀にマコトも加わっていたが)。千
もっと読むつい・すと 1日目・夜
1日目・夜 解放 「上がりましたー」 「クソっ」 マコトの手札がなくなり、俺はうなだれる。先に上がっていた千晶と叶が笑う。 七並べを四ゲームやったが、今日は運と調子が悪く、二回ドベを引いてしまった。そして千晶と叶は離
もっと読むつい・すと 昔話1
「昔話」には、性描写及びMC要素はありませんので、ご了承下さい。 お読みいただかなくても本編には差し支えありません。 昔話1 俺とマコト 出会った頃、俺――柳田 俊一(やなぎだ・しゅんいち)にとってマコト――平林 真
もっと読むつい・すと 1日目・夕
(はじめに) 当作品は必ず作品分類をご確認の上お読み下さい。但し、未完の限りにおいては、予定変更により分類が「空振り」となることもありますのでご了承下さい。 また、当作品はいかなる社会的問題をも提起し、または想起させ
もっと読む幸せのつきあたり 最終話b
最終話b 知佳は私の、私は知佳の 「本当に知佳は悪くないから。……ちょっとね、幸せすぎて涙が出てきちゃったの」 「幸せすぎて?」 「うん。私、男の人を好きになることができなかったから、今まで恋愛で嬉しいことなんかなかった
もっと読む幸せのつきあたり 最終話a
最終話a 幸せのつきあたり 「知佳、落ち着いて話を聞いてくれる?」 「サッちゃん?」 涙を拭った私が、意を決してそう切り出すと、わけがわからないままに知佳も真顔になる。 「あのね、知佳と私がこうなったのは全部私のせいな
もっと読む幸せのつきあたり 第4話
第4話 本当に幸せ? 朝、目が覚めて何気なく寝返りを打つと、柔らかな感触が触れる。 一瞬驚いたけど、すぐに昨夜のことを思い出した。 昨日、何度も知佳と体を重ね合って、裸のままで眠ってしまったんだ。 目を開くと、ハ
もっと読む幸せのつきあたり 第3話
第3話 独占 そして、次の週末。 「おはよう、知佳!」 「あっ!おはよう、サッちゃん!」 約束していた駅の東口に行くと、知佳はもう先に来て待っていた。 「待った?」 「そうでもないよ。5分くらいかな」 そんな、待ち
もっと読む幸せのつきあたり 第2話
第2話 改竄 その日は、ずっと涙が止まらなかった。 あの、高校2年生の知佳が先輩に向けていた笑顔を思い出すと、胸が切なくなって気が狂いそうになる。 どうして私は男じゃないんだろう? 自分が男だったら、知佳に催眠術
もっと読む幸せのつきあたり 第1話
第1話 恋人ごっこ 「おはよう、知佳」 「あっ、おはよう、サッちゃん」 朝の講義がある大教室に入ると、知佳はいつもの場所に座っていた。 私が挨拶すると、笑顔で小さく手を振ってくる。 それだけで、私の胸は、きゅんって
もっと読むヒミツの購買部2 和音 後編
和音 後編 琴乃様の奴隷になってから1ヶ月近くが経った。 その間、私の生活は以前とは一変した。 もちろん、琴乃様に言われた通りに、周りのみんなには私と琴乃様との関係はわからないように振る舞っているけど。 でも、今
もっと読むヒミツの購買部2 和音 前編
和音 前編 それは、秋も深まってきたある朝のことだった。 「あら、学年テストの成績が出たのね……」 学校の掲示板の前に人だかりができているのを見て、私は秋の学年テストの成績が発表されていることを知った。 まあ、結果
もっと読むヒミツの購買部2 琴乃 後編
琴乃 後編 あの日から、私と結城和音の関係はすっかり変わってしまった。 周囲の人間も、多少は変化を感じ取っていた。 とはいえ、せいぜいが、最近あのふたり仲が良くなったね、とか、やっぱり良きライバルとしてお互いのこと
もっと読むヒミツの購買部2 琴乃 前編
琴乃 前編 ……あら? その日、私が登校すると、校舎入り口の掲示板前にちょっとした人だかりができていた。 なにかしら? 「あ~!ほら~、学年テストの成績、もう出てるみたいだよ~、梓ちゃん!」 「ちょっと~!そんなに
もっと読むヒミツの購買部 梓
- 梓 - 「あーずーさーちゃん!一緒にお弁当食べよ!」 いつものように、お気楽な調子で梢がやってくる。 彼女、高崎梢(たかさき こずえ)と、あたし、伊東梓(いとう あずさ)とはこの学園の中等部の頃からの腐れ縁だ。
もっと読むヒミツの購買部 梢
- 梢 - 「うーんっ、風が気持ちいいーっ!」 ぐっと伸びをした私の頬を初夏の清々しい風が撫でていく。 もう、桜はすっかり散ってしまったけど、枝には青々とした葉が伸びて、緑のトンネルを作っていた。 ところどころ、柔
もっと読むあるオフィスでの出来事 第1話
その1:ここは女性だけが勤められる職場 私、児島エリカは○○会社に入った新人のOL。 最近では女性だけが勤められる職場がある。 私はそこに入社したのだ。そして、入社して試用期間も終わり、3か月が過ぎた頃、私は上司の
もっと読む英理と里彩 後編・そして私たちはキスをする
【後編・そして私たちはキスをする】 「…………」 言葉が出てこない。 身体が震えて、息苦しくて、声をだすことができない。 謝らなければ! そう思っているのに、頭ではわかっているのに、 「……なんとか、言いなさいよ」
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