(1) 素敵な贈り物。 催眠術師 鋭次 誕生!! いつの頃からだろうか。鋭次がこの力を身につけたのは・・・ 催眠術・・・ 中学ぐらいまでは、まじめであった彼だが、たしか、高校に通う前の春休みだろうか? 鋭次は、近
もっと読む「催眠」
TEST 3rd-day
伏見 紀香: レディースワット(LS)統括本部局長。 常に暴走しがちな祐実を苦々しく思いつつ、実績を出す彼女を評価している。 心情的には奈津美よりであるが、職務上中立であろうと心がけている。 明智 祐実:
もっと読む催眠塾 第三話
友達と…… 今日は塾がある。今日はマナちゃんとアオちゃんと一緒に塾に行くことにした。 「マナちゃん、まだぁ~?」 「ランちゃん、もうちょっとまってよぉ~!!」 塾までは電車で15分くらい。駅までは自転車で10分くらい
もっと読む妹のように、恋人のように Vol.2
― プロローグ ― ゆさゆさ。 ゆさゆさ。 「もすこし寝るー」 半分寝ぼけたような、お兄ちゃんの声。 ゆさゆさ。 ゆさゆさ。 「ね、もう起きないと、がっこう遅刻しちゃうよ」 ゆさゆさ。 ゆさゆさ。 「むー」
もっと読む誤認
「ま、まただわ…」 私は沸きあがってくる衝動を押し殺すのに必死だった。 わずかでも油断していると、堰を切ったように体が動き出してしまうのではないか、そんな怯えが今の私の心を支配していた。こうしている今も、こちらに向か
もっと読むTEST 2nd-day
伏見 紀香: レディースワット局長。チームが組織の広告塔だったキャンギャル時代からの叩き上げ。常にクールで判断力・指導力に優れている。 Lady Swat TEAM No.6 明智 祐実 :【チーフ】 メンバーとして配
もっと読む僕と生徒の秘密 第4章
第4章 「ただいまぁ」 「こんばんわ」 教室のドアが開くと同時に、いつもの明るい声が聞こえてくる。 その声に顔を上げると、山村あすかと瀬野崎加奈が並んで教室に入ってきたところだった。 今日は普段よりも少し早めの到着
もっと読む催眠塾 第二話
第二話 「秘蜜の歌」 くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ……。 「んっ……」 塾のテストを受けに行った日から続いているお風呂での一人遊び。イケナイ事だと思う。でも、何かほわほわして気持ちいいの。 身体を洗いながら、泡だら
もっと読むTEST 1st-day
「は~い、これからテストをします」 「えぇ~、テストなんかキラーイっ!」 伏見 紀香:レディースワット(LS)統括本部局長 明智 祐実:レディースワット(LS)チーム6のチーフ 伊部 奈津美:同副長 松永 奈那:チーム6
もっと読む剣道場の囁き
「あーきらっ」 「あれ、霞? どうしたの」 放課後、突然にかけられた声に綾瀬 晶(あやせ あきら)は振り向いた。そこに天音 霞が立っていた。 親友と言えど意味もなく声をかけてくる相手ではない。晶は気を引き締めて霞の方
もっと読む催眠塾 第一話
第一話 「蕾を摘む者」 「テストって言っても、そんなに心配しなくて良いから。簡単なものだからね」 「はい……」 ここは俺の城だ。この中では俺は何でも出来る。 小花学習塾。それが俺の城の名前。 俺は子供が好きだった。
もっと読む僕と生徒の秘密 章間1 山村あすか
章間1 山村あすか 「帰りました」 木製のドアを開け、広すぎるリビングに入ると、フワッと暖かい空気に迎えられる。 外の寒さが嘘のようで、首に巻きつけた白いマフラーを外す。 「おかえりなさい、あすかさん」 奥のキッチ
もっと読む僕と生徒の秘密 第3章
第3章 ふわふわとした、不思議な感覚。 眠っているような、そうでないような・・・ ・・・遠いところから誰かの声が聞こえてくる。 なんだかとてもいい気持ちになる・・・そんな声・・・ 「・・・加奈、君は目が覚めたら勉
もっと読む変わらない日常 第5話
第5話 朝、起きてみると千晴は自分を取り巻く全てのものが変化している事に気が付き、愕然とした。朝日が差し込んでくる方向から始まり、包まっている布団の暖かさ、鼻から入ってくる空気の匂い、そしていつもなら布団が体に接してい
もっと読む妹のように、恋人のように
― プロローグ ― 「たーかっひろっ♪」 屈託なく、彼女がオレに笑い掛ける。 「だぁいすき・・・だよっ」 どこか照れくさそうに、顔を少しだけ赤らめて。 にしししし、なんておちゃらけて笑いながら。 「オレもだぞ」
もっと読む僕と生徒の秘密 第2章
第2章 僕は奴隷となったあすかにご褒美をあげることにした。 「あすか...僕の目を見て...」 「あ...」 目を合わせると、あすかの体から全ての力が抜け、表情からは生気が失われる。 深い催眠状態に入ったようだ。
もっと読むAYATURIハンター 第1章
第1章 村田雄一がバイト先のコンビニに入って行くと、店内は閑散として静まり返っていた。もう夜も遅い時間で、客といえは雑誌棚の前で立ち読みしている若い男が一人いるだけである。レジも何故か無人で、店員の姿は見えない。静寂の
もっと読む僕と生徒の秘密 第1章
第1章 僕の名は桐山大介。 去年高校を卒業し、ろくに仕事もせず、個人塾でアルバイトをして暮らしている。 そんな僕だけど、実は人に言えない秘密があった。 『催眠術』 一般にそう呼ばれているモノがそれだ。 幼少の頃
もっと読むわたしのごしゅじんさま 第4話
第4話 ~ご主人様、爆誕!~ ・Master-01 窓をじめじめとした水滴で埋め、梅雨の雨はぼくの心を代弁するかのように降り続ける。それも、勢い良くバケツをひっくり返したような雨ならまだ力強さがあるだろうに、何を考えて
もっと読む変わらない日常 第4話
第4話 「おっはよーございまーす!」 「あ、おはよう、文香。今日も元気だね」 「センパイこそ。朝からカレシと一緒でうらやましいです!」 「ちょ、違うって言ってるじゃない!健輔と私は…」 「はいはい。おのろけは見たくないで
もっと読む生徒会室の夢
「ふぅ」 傾く夕日が教室を橙色に染め上げていく中、天音 霞は背もたれに身体をもたれかけた。 目の前にある書類の束をトントンと揃えてまとめる。そして、「う~ん」と身体を伸ばし、関節をぽきぽき鳴らした。 「さて、と」
もっと読む変わらない日常 第3話
第3話 僕の能力を使えば、何をどこまでできるのか。それを知っておかないと、失敗すると取り返しのつかない事になってしまう。超えてはいけない一線――それを把握しておかなければ、何をするにも半信半疑で動かなければならなくなる
もっと読む変わらない日常 第1話 後編
第1話 後編 僕は完全に思考能力を失った、生気のない目を向けている渡瀬さんを目の前にして、興奮を隠し切れなかった。 「さ、これから僕の言う事をよく聞くんだ。…これ以降は君を『留美』と呼ぶけど、それは君にとってはごくごく
もっと読む変わらない日常 第1話 前編
第1話 前編 人の心って何だろう?もし自分が自分の意思だと思って心の中で考えている事が、他人から植え付けられているものだとしたら? 例えば教育。どこかの国のように、生まれた時からその人の為だけに生きていかなくてはなら
もっと読むわたしのごしゅじんさま 第3話
第3話 ~嬉し恥ずかし初でぇと~ ・Slave-01 そっと指先にキス。 高感度の感覚器が集中している指先は、ちゅっという音とともに、私にささやかな快感を伝えてくれる。 左手が、右手を捧げ持つように、動いた。 こ
もっと読むドールメイカー・カンパニー3 (6)
(6)取引 部屋の真ん中で生臭い匂いを発散させながら、5人の男達が絡み合っている。 蘭子は目の前で開始されたその狂態をチラッとだけ見ると、すぐにプイッと視線を逸らした。 ヤクザ達には相応しい復讐だったが、その光景は
もっと読むドールメイカー・カンパニー3 (5)
(5)復活! 道を行く軽トラックの音・・・ 蘭子がふと目を覚ますと、最初に耳に飛び込んできたのがそれだった。 ゆっくりと視線を巡らす。 すると薄暗い部屋の天井が見えた。 もうすっかり見慣れた監禁部屋の天井である
もっと読むドールメイカー・カンパニー3 (4)
(4)女衒 あの日から、一体何日経ったのだろう・・・ 蘭子はベッドの上で気が付くと、ボンヤリとそう思った。 しかし、疾うに日にちを数えることを諦めてしまっている蘭子には、もうその答えを探ることは出来なかった。 荒
もっと読む事件 女優に何が起こったか?
――世の闇が、ふと世界にまろびでることがある。 しかし普通の人はそれを目の当たりにしても、その意味すら気が付かない。 裏の空気を知るものだけが、「やったな、あいつ」と気付くのみである―― 俳優、田辺健は白血病で何度
もっと読むドールメイカー・カンパニー3 (3)
(3)調教 事務所のある市街地から車で1時間ほど北上したところにその村はあった。 山沿いの集落で、今は僅かな老人を除いて殆ど暮らす者もいない典型的な過疎の村である。 その村の中でも一番の山沿い、最も外れにある1軒の
もっと読む変わらない日常 第2話
第2話 「ねえねえ、健輔!」 昼休み。一人わびしく食事を終えた僕は、それを見計らっていたかのように声を掛けられた。声の主はもちろん、美帆子の奴だ。 「ん?何だ?」 美帆子は先日の留美の一件があっても、僕との接し方を変
もっと読むドールメイカー・カンパニー3 (2)
(2)罠 1台の真っ赤なセラが高速を北上していた。 冬とはいえウィークディの昼下がり、さすがにスキーやボードを載せた車はあまり目につかない。 代わりに見かけるのは荷物を満載したトラックや観光バスばかりであり、その可
もっと読むドールメイカー・カンパニー3 (1)
(1)プライド その町の中心もやはり官庁街だった。 県庁舎を中心にオフィス・ビルが立ち並び、最寄の駅の周りには、デパートとシティホテルがどこかで見たような配置で聳え立っている。 どんよりと曇った冬のある朝、多くのサ
もっと読むドールメイカー・カンパニー3 プロローグ
第1幕 魔女の屈辱 プロローグ 契約締結 シティホテルのカンファレンス・ルーム・・・ その中の一番小さな一室で、今6人の男たちが会議テーブルに着いていた。 3人ずつ、2組に分かれ向き合っている。 しかし、どうにも
もっと読むmemory 第二話
第二話 ふざけるな!それは俺の名前じゃないか! 『ん?そうだぞ、俺はお前だ。そして催眠術師。なにもふざけちゃいない』 「存在自体がもうふざけてるんだよ。もういい、頼むから加奈と静香さんを元に戻してさっさと消えてくれ
もっと読むmemory 第一話
第一話 遠い昔の記憶・・・ 近所の市営グラウンドに大きなテントが設置されている。 宮本サーカスの地方巡業、ちょうど今、「マンション宮本大催眠術ショー」が行われているところだ 右手に幼馴染の茜ちゃんの手を握り、左手
もっと読むわたしのごしゅじんさま 第2話
第2話 ~はじめての・・・~ ・Master-01 男が出す匂いとは、どこかが決定的に違う汗の匂い。ちょっと嗅いだだけで汗の匂いと判るのに、不愉快な感じのしない・・・それどころか、もっと深く嗅ぎたくなるような、匂い。
もっと読むわたしのごしゅじんさま 第1話
第1話 ~おおきなくりの木のしたで~ ・Master-01 ぼくの名前は佐原道明。今、世界でもっとも幸福な高校生だ。 身長は151cm(でも、測る時に微妙に踵を浮かせてたのは秘密だ)で、友達連中には小動物系なんて言わ
もっと読むなみのおと、うみのあお Other2 -由布-
- 1 - 「ふぅっ」 私は大きく息を吐いて、ソファーに腰を下ろした。自分の部屋に戻ってこれだけ落ち着くというのは、やっぱりそれなりに緊張していたからだろう。 今日は、明聖高校に赴任した当日。いくら先生って仕事は慣れ
もっと読むマイナス×マイナス 1話 平和な世界 後編
【第一話:平和な生活】 後編 テレパス同士の会話を他人が聞いたらどう思うか。 多分、《チューニングを合わせている最中のラジオ》を聞いてるかのように感じると思う。また、人によっては《傷が入りまくったCDを再生する音》み
もっと読むマイナス×マイナス 1話 平和な世界 中編
【第一話:平和な生活】 中編 大体にして、一日最後の授業という物は眠い。 しかも、その授業が世界史ともなれば、はいどうぞお休みください、と言っているような物だ。 と、言うわけでクラスの大半は机につっ伏して寝ている。
もっと読むマイナス×マイナス 1話 平和な世界 前編
【第一話:平和な生活】 前編 「平和な生活?」 ――そう、平和な生活。 俺は、頷く。 「あはっ! あはははは、キミの口からそんな言葉が出るとはね。あはは」 一瞬驚いたように目を開き、その後お腹を抱えて笑い出す。 ――
もっと読む望み 第五話:吉岡 義男
第五話:玉川 義男 今日も義男は豊子の家にいた。このところ毎日のように顔を出している。 義男がいつ顔を出しても、豊子はいて、義男を迎えてくれる。 初めは依子に連れてきてもらっていたが、そのうち義男は一人でも豊子のと
もっと読むマイナス×マイナス プロローグ
「狂ってる?」 彼女は、首をかしげながら聞き返す。 ――ああ、俺は、狂っている。 「なんで?」 首をかしげたまま再度聞く。 ――確定事項で改変不可能。世界が正なら、俺は負、世界が負なら、俺が正。 「――アハハ、そ
もっと読む望み 第四話:玉川 豊子
第四話:玉川 豊子 キーンコーンカーンコーン。 「あー、終わった、終わったーっ」 義男はぐっと伸びをして、凝り固まった筋肉をほぐす。 首を振って、こきこきと鳴らすと席を立ち上がった。 「部活に行くかーっ」 そう言
もっと読む望み 第三話:玉川 依子
第三話:玉川 依子 あれから数日が経った。 どうやら、楠はちゃんと思い出せないようで俺を見ても怯えることはなくなった。 一時はどうなることかと思ったが、これで安心だ。 「おい」 突然、声をかけられて振り向くと、そ
もっと読む望み 第二話:楠 風音
第二話:楠 風音 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」 学校を出るなり走って帰ってきた。 こみ上げてくるうれしさがたまらなかった。 家に帰ると、ソファーに身を預け、薬の瓶を眺め見る。 すげぇ、すげぇよあんちゃん。
もっと読む望み 第一話:あんちゃん
第一話:あんちゃん ある秋の日のことだった。 俺の前にこれが転がり込んできたのは。 持ってきたのはあんちゃんだった。 部活が終わって、家への帰り道。ばったりとあんちゃんにあった。 あわなくなったのは一体いつ
もっと読む教材室の幽霊
「あれ?」 テスト作りのために休日出勤してきた咲 香苗(さき かなえ)は疑問の声を上げた。 テスト前で部活動禁止なのにも関わらず、校舎内に生徒の姿を見かけたからだ。 よくは見えなかったが、あの特徴的な長い黒髪は校内
もっと読むワスレナグサ 一話
一話 偽りの傷跡 *** 男の手が、その柔らかい胸に伸びる。少女はどこかとろんとした恍惚の表情のままそれを見ている。 大きめの手がその胸を掴み怪しく動き始めた。 「はあ…」少女から吐息が漏れる。少女は制服、男は白衣
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