第3話 夏の夜の夢 ~6~ ……今日の晩ご飯は何にしようかな? 夕方、結依は”チャイム”での仕事を終えて家に帰る途中だった。 宏平の誕生日をふたりで祝った後、宏平はまた残業ばかりで、なかなか会えない日が続いていた。
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戻れない、あの夏へ 第2話
第2話 幸せの影に ~4~ 翌日。 「おはようございます!」 「おはよう、結依ちゃん」 「おはようございます、先輩!」 昼前に”チャイム”に入ってきた結依を、マスターと美穂が迎える。 「あ、そうか、今日は美穂ちゃんが
もっと読む好奇心は猫をも殺す 4
-4- 今日も学校は楽しかった。 あの日から太一の生活は一変した。 いや、表立っては変化は無い。 今やすっかり太一の愛奴隷となった3人には、人前では以前と同じ態度を取らせている。 急な変化は周りに変に思われるか
もっと読む戻れない、あの夏へ 第1話
第1話 人形たちの店 ~1~ 「いらっしゃいませ!あ、こんにちは、津雲さん!」 「こんにちわ、ユイちゃん」 店に入ってきた男は、にこやかな笑顔を浮かべて結依に挨拶をすると、カウンターのいつもの席に腰掛ける。 「いつもの
もっと読むLove Is the Plan the Plan Is Death 6
-6- 「おかえりなさい」 2人がジロの散歩を足早に終え、茜宅に帰宅すると予想もしなかった人物が待っていた。 「あれ? 生徒会長?」 茜が言うと、現生徒会長小鳥遊弥生は微笑んだ。 「こんばんわ、茜さん。緋室さんも」
もっと読む最期のプレゼント
「リサ?おい、リサ……いないのか?」 「いえ、わたしはここにおります、トモキ様」 智樹が呼ぶと、キッチンの方から声が聞こえた。 「なんだ、こんな所にいたのか?」 「はい、お茶を淹れようと思いまして。いかがなさいました、
もっと読む好奇心は猫をも殺す 3
-3- 今日も学校は詰まらなかった。 放課後まで黙々と授業を受けて、それで終了。 代わり映えしない日常だった。 1つ違うのは3人組から手紙で呼び出され、空教室に向かっているくらいだ。 手紙にしたのは委員長対策だ
もっと読む好奇心は猫をも殺す 2
-2- 「ご主人様、何処見てるんですか?」 自分の下から甘ったるい声に、菊池太一は現実に引き戻された。 ここは男子トイレの個室だった。 便座に座り、丸出しになった下半身にセーラー服の女子が絡み付いていた。 「気持ち
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-5- ……時間は少し遡り、武がこの世界に復帰する前日。 「はい、次の議題に取り掛かるわよ!」 威勢のいい、しかし涼やかな声が放課後の生徒会室に響く。 テキパキと仕事をこなし、皆を引っ張るこの部屋の主。 生徒会長
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-4- 「私も、何やってるんだか……」 慧は自嘲気味に呟いた。 ここは自宅とは全く逆に位置する通学路。 さよならと手を振って一度は帰路に着いたものの、結局2人を尾行する形になってしま
もっと読むLove Is the Plan the Plan Is Death 3
-3- 円城寺武は夢を見ていた。 幼い頃より何度も訪れ、よく見知った家の庭先。 忙しく動き回る可愛らしい子犬。 その子犬の頭を愛しそうに撫でる少女、吉沢茜。 それはささやかではあるが幸せな光景。 円城寺武が守
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-2- 「あぁ~あ、遅くなっちゃった」 1人の女性がぼやきながら急ぎ足で歩く。 会社で絞られたのだろうか、表情は冴えない。 「ま、気分転換としますか」 無理やり気分を変えると、お気に入りの店を目指す。 もうすぐ昼
もっと読むLove Is the Plan the Plan Is Death 1
-1- 最初に感じたのは衝撃。 次に全身を激痛が駆け巡る。 円城寺武は呆然と自らの胸を見た。 学ランが破れ、ぽっかりと大穴が開いている。 穴は丁度心臓の位置だった。 背中まで貫通し、そこには何も無い。 穴か
もっと読む好奇心は猫をも殺す 1
-1- ――死にたくない ソレは残った力を振り絞り、前へ前へと進む。 ――捕まれば、殺される その恐怖が、ソレを突き動かしていた。 ずる……ずる……。 ずる……ずる……。 不気味な音を立てて、ソレが進む。 ず
もっと読む俺の妹が超天才美少女催眠術師のわけがない第2巻 (1)
(1) 夢を見ている。 というよりも、夢の中で夢を見ている。 股間に広がる甘美な快楽は、俺をさらに深い眠りの世界へと誘っていくようだった。 あぁ、俺はこの感覚をよく知っている。 夢の恋人。愛しき彼女だ。 「った
もっと読むあるオフィスでの出来事 第1話
その1:ここは女性だけが勤められる職場 私、児島エリカは○○会社に入った新人のOL。 最近では女性だけが勤められる職場がある。 私はそこに入社したのだ。そして、入社して試用期間も終わり、3か月が過ぎた頃、私は上司の
もっと読むさよならウィザード 第5話
第5話 中学最後の1年は矢のように過ぎていった。 しかし、やることは基本的には何も変わらない。 勉強だって真面目にしたし、セックスもたくさんした。 夏には毎日プールでエッチしたし、秋にはキャンプに行ってみんなで野
もっと読むさよならウィザード 第4話
第4話 「トーマ起きろー」 ルナの細い指が僕のペニスに絡んで、ぷるぷると振り回された。 ぼんやりとした頭がゆっくり覚醒していく。さらに彼女はべとっと僕の耳に舌で触れて、チュウと耳たぶに吸い付いてくる。 うとうとして
もっと読むさよならウィザード 第3話
第3話 5月の連休も明けて、僕らを乗せたバスは西へ向けて出発する。 たかだか3泊4日の修学旅行だというのに、しかも早朝出発だというのに関わらず、一部の保護者は可愛い我が子の見送りに列をなしていた。 うちのクラスの女
もっと読むTEST さよならの向こう側
※レディスワット側のセルコンに巻き返しを図る結末ですが、ちょっと悲しい終わり方なのでセルコン繁栄の『Epilogue』でよいと思ってくださればこの先は未読で結構です。若干サイドストーリー的なので。どうしても消しきれなか
もっと読むTEST EPILOGUE
********** EPILOGUE ********** 【 東京台場『St.ミハエル女子大学病院』外科病棟 911病室 】 病室は廊下の突き当たり、一番奥にあった。 東西南の三方が窓の病院にとっては程度のよい病
もっと読むTEST exhibition 『TEST』 7
********** exhibition 『TEST』 7 ********** 【晴海『Zton(ゼットン)』店内 地下舞台】 (みんな、ごめん。本当にごめん、お別・・れ・・みた・・い・・ごめんね・・ごめんね、ご・・
もっと読むTEST exhibition 『TEST』 6
********** exhibition 『TEST』 6 ********** 【晴海『Zton(ゼットン)』店内 地下舞台 】 銃を握った祐実は躊躇うことなく銃口を自分の耳元に向けたのだ。 「ごめんなさい、奈津美
もっと読むTEST exhibition 『TEST』 5
********** exhibition 『TEST』 5 ********** 【晴海『Zton(ゼットン)』店内 地下舞台】 瑠璃子はネタバラしでもするように祐実に問いただす。 「なんですって?なにが言いたいの」
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********** exhibition 『TEST』 4 ********** 【晴海『Zton(ゼットン)』店内 地下 観覧個室2-C10ブースの中】 「な、な、な、なにこれ。わたし、なにをっ」 紀香は口を腕で拭
もっと読むTEST exhibition 『TEST』 3
********** exhibition 『TEST』 3 ********** 【晴海『Zton(ゼットン)』店内 地下舞台】 (まずは目の前にある邪魔者だけでも排除しておくことが得策のようね。先にこの小生意気なガ
もっと読むヒトモドキ 第1話
第1話 里崎 「ウワッ!」 天気の良い昼下がり 学校の廊下でクラス全員の集められた宿題の作文が、乱雑に舞っていく。 俊夫が盛大にずっこけたのだ。 「ああー、もう、しっかり持ってなきゃダメでしょう?」 華穂先生が中腰
もっと読むTEST exhibition 『TEST』 2
********** exhibition 『TEST』 2 ********** 【晴海『Zton(ゼットン)』店内 地下第2層 非常階段】 「発表します。課題『我々、セルコンの活動を妨害し続けている警視庁特務機関レデ
もっと読むTEST exhibition 『TEST』 1
********** exhibition 『TEST』 1 ********** 【晴海『Zton(ゼットン)』店内 地下舞台】 「レディース&ジェントルメン!本日の宴の幕がいよいよ近づいて参りました。今宵、最後のイベ
もっと読む馴奴 五
「それでは、中間テストの時間割ができたので配布しますね」 担任の木下佐知子(きのした さちこ)はプリントされた時間割を配布していく。 「じゃ、きょうのホームルームは終わり。みんな頑張って勉強するのよ」 そう言って佐知
もっと読む日誌と夕日と催眠術 ~女の子視点~
~女の子視点~ キーン コーン カーン コーン チャイムが鳴ってひとつの授業が終わる。 普通の学生にとっては開放を意味するこのチャイムも、私にとってはそれほどのものではなかった。 「きりーつ!礼!」 日直の掛け声
もっと読む日誌と夕日と催眠術 ~男の子視点~
~男の子視点~ キーン コーン カーン コーン チャイムの音で俺は我に帰った。 また授業中、ずっと小林さんを見続けてしまっていた。 思春期の少年が罹る恋の病というのは恐ろしいもので、50分の授業時間も彼女を見つめ
もっと読む英理と里彩 後編・そして私たちはキスをする
【後編・そして私たちはキスをする】 「…………」 言葉が出てこない。 身体が震えて、息苦しくて、声をだすことができない。 謝らなければ! そう思っているのに、頭ではわかっているのに、 「……なんとか、言いなさいよ」
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第9章 某所 使用人室 AM0:00―――――― 窓の無い広めの部屋に、得体のしれない音が響いている。広めと言っても、ベッドが8つもあり、8人が寝泊まりするには狭い中途半端な広さであった。男がこの屋敷を手に入れた時、前
もっと読む英理と里彩 後編・上書き保存
もう何度目になるのだろう。 私の目の前で可愛く喘ぐこの娘を何度愛したか、私はいつも考えてしまう。 「ぁん……はぁ……里彩ぁ」 数えることに意味なんてない。何度シたって飽きることなんてない。 「ひぁっ!ソコ……あぅん
もっと読む文化祭実行委員の放課後 その1
その1 「はいっ!これでおっきーは椅子から立てません」 「おぉ~、マジだ。すっげぇ~!」 運動部員がグラウンドで汗を流す放課後。僕ら男子三人は人気のない教室で、この間ネット通販で手に入れた催眠水晶で遊んでいた。 「僕が
もっと読む馴奴 四 後編 双花競艶
後編 双花競艶 「さあ、どうするの、四宮さん?」 栗原を先輩と認める。そんな屈辱的なことはない。 しかし、そうしないと竜泉寺の人形にはなることはできない。 それに、一度人形として認めてもらえば、その後で立場を逆転さ
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後編 折花攀柳 「さあ、どうするの、四宮さん?」 栗原を先輩と認める。そんな屈辱的なこと、できるわけがない。 「そんなことっ、できるはずがありませんわ!」 「そう?じゃあ、この話はこれっきりね。ずっとそれで自分を慰めて
もっと読む馴奴 四 前編
前編 落花狼藉 「なあ、最近、栗原のやつ変わったと思わねーか?」 「思う思う!あいつ、あんなに美人だったっけ?」 「いや、前は全然ぱっとしない感じだったぜ」 朝、教室の中で男子たちの話す声が聞こえる。 「そうだよなぁ。
もっと読む馴奴 三
「よし。じゃあ、タイムを計るぞ、今村」 顧問の杉本先生が、ストップウォッチを構え、手を上にあげる。 「はい、先生」 少し緊張した面持ちで頷く、競技用の青いショートパンツにランニングシャツ姿の少女。髪をショートにした、
もっと読むかけられて
きゃっ・・・なにこれ。身体が動かない・・・ ダメだよ、和也。そんなことしちゃ・・・やだ・・・やだったら・・・ あっ・・・眼がコワイよぉ・・・ ダメ・・・あたしおっぱいが感じるの・・・ブラの上からでも・・・ダメだっ
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第2話 佐藤ルナは、中学生になってから更に人気を増しているようで、教室でもいつも中心にいた。 今日も自慢の黒髪を面倒くさそうにかき上げ、周りに集まる女子の楽しげなトークを、つまらなそうに聞き流している。 そういう気
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第1話 魔法使いに会いたいと、エリは言った。 僕らはマンションの屋上で、固い床に背中を痛めつけられながら、見つけたばかりの一番星を仰いでいる。 魔法使い、と僕は口の中で繰り返す。 彼女が見たアニメでは、魔法使いは
もっと読む英理と里彩 中編
中編 目覚めは最悪だった…… まったく思い出せないが、かなり悪い夢を見たらしい。 気持ち悪いくらい全身がべったりと嫌な汗をかき、パジャマはもちろん布団も湿り気を帯びている。 真夏だってこうはならないのに。 シー
もっと読む馴奴 二 後編
後編 お薬はお口で…… 火曜日。 佐知子が待ちわびた、竜泉寺の検診の日がやってきた。 由佳の触診のおかげで、なんとかこの日まで頑張れたと佐知子は信じていた。 先週、由佳の触診の後、佐知子が気付いたときにはもうだい
もっと読む馴奴 二 前編
前編 検診は裸で…… 「ふう、今日はこのくらいにしておこうかしら」 木下佐知子(きのした さちこ)は放課後、整理していたファイルを閉じると軽く肩を揉みほぐす。 もう、3階にある国語科準備室には夕日が射し込んできていた
もっと読む馴奴(じゅんど)
始業式の後のホームルームが終わり、皆が一斉に立ち上がる。家に帰る者、早くも部活に行く者、うちの学校は2年から3年になるときはクラス替えがないので、教室の中の雰囲気は去年までと同じ、見慣れた放課後の空気に包まれている。
もっと読む英理と里彩 前編
前編 「このライトを見て……絶対に目を逸らさないで……目を閉じるのもダメ。英理は今、ライトを見ています。英理は今、ライトしか見えていない……」 英理の視線がペンライトの光に集中しているのを確認しながら、私はゆっくりと言
もっと読む千紗と未来 後編
後編 (Miku Kouduki) 『みくちゃ~ん』 千紗……大好きな人……私の一番大切な幼馴染…… 『わたし、ちさのことだ~いすき』 『わたしもみくちゃんのことすき~大きくなったらちさのおよめさんになる~』 『え
もっと読む千紗と未来 前編
前編 ※過去に『催眠屋☆キャットハウス』にて同じ作品を投稿しています。『催眠屋☆キャットハウス』の管理人様に許可をいただいてこちらのサイトに投稿させていただきました。 (Chisa Yugamidani) 未来ちゃんは
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