絆催眠 蒼依1

<蒼依1>  ――蒼依は僕たちの母であり、姉であり、全てを委ねられる存在だった。  ハイハイが出来るようになる以前より顔を合わせていた僕らだったけど、勿論最初から仲が良かったわけじゃない。  あの頃、僕達6人――いや、ま

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俺の妹が超天才美少女催眠術師のわけがない第2巻 (3)

(3)  一応、前回までのあらすじな。  俺、妹に「田舎の犬か」ってツッコまれたのきっかけに、アイドルの処女を奪ったわ。   「あぁぁーんッ!?」  彼女の体が仰け反り、ぎゅっと俺の先端に圧力がかかる。  ぞわりと射精欲

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俺の妹が超天才美少女催眠術師のわけがない第2巻 (2)

(2)  さて、そんなわけでNNP48の握手会でゲリラライブを決行し、観客1万5千人を催眠術で操り人形にし、その隙にアイドルを誘拐するというちょっぴりお茶目なイタズラをしつつ、今日もうちの妹が我が家に天使を連れてきたわけ

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絆催眠 始4

<始4>  日曜日。  いつもなら6人全員でどこかへ遊びに行くところだが、生憎と今日はきいろがモデルのバイトのため、朝からいない。  遊ぶときは必ず6人以上で、5人以下で楽しむべからず――(ただし例外アリ)。  僕ら幼な

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絆催眠 始3

<始3>  健全な成長を阻害し、授業にも集中出来なくなるという理由で、うちの学園に朝練というものはない。  だから僕たち6人は、下校時と同じように、登校も待ち合わせをして一緒に行くようにしていた。 「おはよう……」 「お

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パペドル

 皆様ご存じ、NKN43は2000年代の半ば、東京は中野にある劇場を拠点として立ち上げられたアイドルグループだ。『直接会って触れ合えるアイドル』をコンセプトに、40名を超えるアイドル希望者を、事務所横断で募って結成された

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絆催眠 始2

<始2> 「おー、今年も大盛況だなぁ!」 「掘り出し物、いっぱいあるといいねー」 「はしゃぎすぎてあまり変なものばかり買うんじゃないわよ、きいろ」  日曜日。  僕たちは近所の公園で開催される、フリーマーケットにやってき

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絆催眠 始1

<始1> 「影浦(かげうら)君!」  背中から名前を呼ばれ、僕は後ろを振り向いた。  真っ赤な顔をした、見覚えのない女子が立っている。  ――いつも通りの光景。 「あ、あの、これ……」  彼女は震える声で、手に持っていた

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絆催眠 序

<序> 「返して、ねえ、返してよ」  肘をぴんと伸ばして、僕は手を掲げる。  だけど、僕より背の高いリュウヤ君が、僕と同じように腕を上に伸ばしている。  だから僕の手は、彼の握っている僕の筆箱に届かない。  ジャンプをし

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枕営業マン 5

-5- 「あっ・・・、これ・・・僕。・・・しくじったかな。」  蓮太が、あまり感情のこもっていない声を出して、しばらく何かに考え込むように、無表情になった。 「これ・・・罠・・・だよね?」  蓮太の目の前に、フラフラと立

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枕営業マン 4

-4-  ナカハラ寝具の営業マン、小林蓮太は、今日も担当エリアを歩いて回る。つつじが丘から躑躅台にいたる、担当エリアを、若干やる気無さ気にうろついてみた。飽きっぽい蓮太は、腕時計をチラっと見る。 「ちょっとフライング気味

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枕営業マン 3

-3-  友澤樹理亜がチャイムを聞いたのは、ちょうど友達兼仕事相手のヨーコとビジネス・ランチのために出かけようとしたところだった。 「えっ? もう、こんな忙しい時に・・・、居留守使っちゃおっかな?」  姿見でジャケットと

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枕営業マン 2

-2- 「・・・ちょっと、聞いてるの? 蓮太?」  白塚絵美の声で、急に我に返る小林蓮太。喫茶店でアイスクリームを食べながら、すっかり回想に浸っていたのだ。 「思い出し笑いなんかしちゃってさ、気持ち悪い。こっちの苦労も知

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枕営業マン 1

-1-  ピンポーン 「はい・・・。どちら様でしょうか?」  最近のマンションでは、インターホンに出る時も、自分からは名乗らない家が多い。真横に表札がついている戸建てのお宅だと、『はい、○○です』と出てもらえることが多い

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