―第五話 予兆の魔道士センリ―― [0] 握出が目を覚ますと、隣で微笑んでくれる女性がいた。彼女は握出の寝顔がおかしかったのか、握出がはっきりと意識を覚醒するまでずっと笑っていた。 「おはようございます、握出様」 朝
もっと読む「薬物」
グノーグレイヴ2 第四話
―第四話 孤狐魔術師フォックステイル― [0] ――「お母さんが待っている家に帰りたい」 そんな当たり前で小さな願いも、私の声は届かなかった。 ドウロをヒロクシヨウ トチをフヤシテ、イエをモチタイ シンキカイタク
もっと読むグノーグレイヴ2 第三.五話
―第三.五話 握出紋の消失― [0] 新世界、トラディスカンティア。元々生まれることのなかった、改ざん後の世界。 千村拓也。グノーグレイヴで手に入れた力、『ただの線を描く画家―レプリカント・ツア・コンダクター―』によ
もっと読むダンジョンマスターの日記帳 7ページ
7ページ 俺は少しは名の知れた剣士だ。 いくつもの国から士官の誘いを受けている。 しかし腹黒い貴族どもの相手が嫌なことと、もう少し自分の腕を磨いてみたいんで、丁重にお断りを続けている。 俺がここまで強くなったのは
もっと読む永遠に続く幸せを君に 第一話
第一話 ********************************************************** 注意)始めにお読み下さい。 このお話は、MC分が非常に希薄なお話となっています。 直接的な暗示
もっと読むグノーグレイヴ2 第三話 後編
―制裁戦士ジャッジメンテス 後半― ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・ 「えっ……」 勝敗は決した。握出を裁くための多数決。手を挙げたのは少数しかいなかった。つまり、無罪になった。 「ど、どうして?」 ジ
もっと読むグノーグレイヴ2 第三話 前編
―制裁戦士ジャッジメンテス 前半― [0] 雲息があやしくなってきた。これから一雨降るかもしれない。 新世界に到達してから天気が曇り空になることは初めてだった。黒い雲に重なるように、採魂の女神が拓也のもとに降下する。
もっと読むグノーグレイヴ2 第二話
―第二話 追撃剣士ポリスリオン― [0] ボス、千村拓也の元に舞い降りた採魂の女神―ブリュンヒルド―が報告する。純白の翼に鎧を纏った女神だけが太陽に照らされる。 「報告します、彼の存在を確認しました」 「どこだ?」 「
もっと読むグノーグレイヴ2 第一話
―第一話 救済天使ヒルキュア― [0] 「報告します、依然として対象者の行方は不明。もうしばらく時間がかかるかと思います」 捜索から帰ってきたブリュンヒルドがボスに報告を終える。雲ひとつない青空の下、神保市を望める神保
もっと読む山田高校パンチラ同好会
白だ 白だ 白だ~ ミニの下から のぞくかげ 白いパンツの パンチラ~ 命を賭けて のぞいたよ かわいいあの子の パンチラを 飛べ 飛べ 飛べ パンチラ~ 行け 行け 行け パンチラ~ パンツは白だ~ パ
もっと読むダンジョンマスターの日記帳 6ページ
6ページ 「またかい」 レッドソニアは迷宮の壁に書き込まれた模様を見つけた。 これで何度目だろう。 最近エロルは迷宮のあちらこちらに六芒星の魔方陣を書き込んでばかりいる。 「一体何のまじないかねえ」 (でもまあ、き
もっと読むダンジョンマスターの日記帳 5ページ
5ページ 「ここは?」 意識を取り戻したとき、プリスは自分が囚われの身であることを悟った。 鉱山のあとであろうか、自然石の洞窟に鉄格子の扉が取り付けてある牢の中だ。 「あ、シスター・プリス、気がついたかい」 声がし
もっと読むアウトサイダー 第1話(2)
第1話(2) 薄暗く照明の消えたビルの中、鬱々としたものを引き摺りながら茅原はIDカードをリーダーに通した。軽い電子音を発して、扉が横にスライドしていく。 中は、直ぐにまた三畳ほどの小部屋になっている。その前はまた扉
もっと読むアウトサイダー 第1話(1)
第1話(1) 煙草の煙が、不思議と似合う女だった。ちょっと蓮っ葉な仕草が妙に艶を持って茅原の眼に止まった。 仕事で来たのではなかった。気紛れに街へと上り、繁華街の外れで一番寂れていそうなバーに入った。 錆び付いた鉄
もっと読むアウトサイダー 第0話
アウトサイダー[outsider](名) 1.同業者の協定に参加しない人・団体。 2.局外者。特に、既成の枠から外れた独自の思想に基づいて行動をとる人。 ←→インサイダー ・この物語はフィクションであり、実在の人
もっと読むダンジョンマスターの日記帳 4ページ
4ページ 獅子の月 24の日 古人曰く、勝利欲する者、敵を見よ、己を見よ、天を見よ、地を見よ。 簡単に言えば、勝ちたいならすべての情報を集めよということだ。 目的の村を、ガービィを使って偵察する。 面白い者を見つ
もっと読むダンジョンマスターの日記帳 3ページ
3ページ 獅子の月 19の日 今回の狩はなかなか有意義であった。 まず、別荘。 近くに野生馬の群れがいる草原があるので、食糧問題も大幅に改善される。 うちに帰って早速、“空間連結”の儀式を行い、すぐに行き来が出来
もっと読むダンジョンマスターの日記帳 2ページ
2ページ レッドソニアは、いらいらしながら牢内を歩き回っていた。 あの憎むべき魔道士が、自分を捉え連日にわたり陵辱を加えていたあの男が、食料調達に行くといって鎖をはずしたきり、顔を見せないのだ。 一日目は疲労と心労
もっと読むダンジョンマスターの日記帳 1ページ
1ページ 獅子の月4の日 地下迷宮一応完成。 まだまだ細かいところに手を加える必要はあろうが、当分はこれでよい。 これで私も一国一城の主、ダンジョンマスターだ。 これを機に日記をつけることにする。 明日は奴隷の
もっと読むこちら宇宙警察地球派出所 後編
真・後編 訓練指導の終わった桃華は、何となく過去の活動記録を眺めていた。 そういえば、男打はどうやってゴッドアルファの能力者を見付けたのだろう? 気になった桃華は少し調べてみる事にした。 << 四年前 >> 当時
もっと読むこちら宇宙警察地球派出所 中編
中編 (旧後編のちょこっと修正版) 宇宙警察の定休日に、外出許可を取った桃華と火煉は、近場にある商店街を並んで歩いていた。 だが外出の目的はショッピングでは無く、火煉にある特訓をさせる為である。 石造りの建物が連な
もっと読むこちら宇宙警察地球派出所 前編
前編 広大な大宇宙、その片隅にある太陽系と呼ばれる星系に向かう一隻の宇宙船(セクシャル・ピーチ号)。 「何で私がこんな辺境の惑星に‥‥」 不満気に独り言をつぶやいている彼女の名は「御蓮寺 桃華」(ごれんじ ももか)宇
もっと読むオフィスレディ プロローグ
プロローグ 人々が仕事を始めようとする早朝。 都市部を目指して移動する電車の中には、様々な人たちがいた。 眠気まなこでこくり、こくりと首を縦に振る学生。 それとは対照的に、熱心に参考書に目を通す別の学生。友達との
もっと読む洗脳薬 後編
~後編~ 「ふあぁあ」 大欠伸をしながら俺は一階のリビングへ向かう。 階段を下りる間、台所の方からカチャカチャという食器の音と共になんとも言えない良い匂いが漂ってくる。 どこかほっとする懐かしさを持ったお味噌汁の香
もっと読む洗脳薬 前編
~前編~ 「んひっ、あ、あっ、あっ、んお゛お゛ぉぉぉぉぉぉおおっ」 部屋の中に下品な叫び声が断続的に響き渡っていた。 声だけを聞くと、苦しんでいるようにもそして喜んでいるようにも取れる。 だが、顔を見ればどう感じて
もっと読む帝国軍特別女子収容所 Ending
Ending 会議室は凍りついた。 「やはり裏切ったんですね」 テオ=ルッシュの指摘した事実に、誰もが息を呑む。 「違うわ。試したのよ」 「試す?」 目を細めるテオ=ルッシュ。彼を流し見るエミリア。 「第9軍が国境
もっと読むジュエルエンジェル 第十一話
第十一話 「アメジストの章」 胸をくすぐられる、こそばゆい感覚でボッグは目を覚ました。 目の前で黒色の三角帽子が上下に揺れ動いている。 「ちゅ・・・。あ、ボッグ様おはよー!」 裸のボッグの胸元にかぶさるようにして寝
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 15
FILE 15 「ああっっ!! ああっっ!! ああああっっっっ!!!!」 対面座位で抱え上げるようにしながら、少しずつ動きを激しくしていく。 この方が身体の密着度が高まり、安心感を与えるからだ。 「ああっっ!! ダメ
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 14
FILE 14 ――賭けの倍率が高すぎる。本当に証拠はないのか? 俺は必死に考えた。 証拠はある。現場にいた第9軍の兵士だ。その中に撃った人間がいる。 俺は司令部の保管庫をひっくり返して、報告書を洗った。 膨大な
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 13
FILE 13 あの女を止めるには――。 考えるが、答えは出ない。時計は既に深夜と言っていい時間になりつつある。今日の午後の巡察は、司令部の警備に重点が置かれたので、こっちはお呼びでない。その時間を利用して、打開策を
もっと読むジュエルエンジェル 第十話
第十話 「パールの章2」 「あ~、めんどくせ~・・・・・・楽しいけど、死ぬほどめんどくせ~」 支離滅裂な言葉をこぼしながら、ドリーパはカタカタとパソコンのような機器にデータを打ち込んでいく。 今ではすっかりドリーパの
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 12
FILE 12 「ほ、ほんとに怒るぞ!」 身動き取れない状態で声を荒げるが、シャルロットもエミリアも好奇心丸出しで、こっちを見向きもしない。 「ご主人様、動かないでくださいねぇ♪」 マリアのしなやかな指が、菊口をなぞ
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 11
FILE 11 「さて次は、誰が挨拶するかな?」 見渡して、さっきまでオナニーに狂っていたシャルロットが、マリアを悲しげに見ているのに気がついた。 「どうした? シャル?」 「母様は、……父様が嫌いなの?」 ――む。そ
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 10
FILE 10 エミリアはまた不機嫌だった。 「なんだ?」 「なんでまた5日もほったらかしにしたのよ」 「他にも尋問する人間がいるんだよ」 「そればっかりね!」 「だから、オナニーをしろって」 「……」 「性欲は男にも
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 9
FILE 9 くちゅり。 殺風景な尋問室に、濡れた音が響く。 「んふ! んーっ! んーっ! んーっ!」 シャルロットが必死に首を振って抗議してくる。 「俺に怒ってるのか? シャル」 「んーっ! んーっ! んーっ!」
もっと読むジュエルエンジェル 第九話
第九話 「パールの章」 けたたましい音をたて、扉が開く。 「まったく、最近は千客万来じゃな」 本棚の前に立ち書物に目を通しながら、ゲルバはつぶやく。 怒りを込めた、乱暴に床を踏みつける足音。 誰が来たのかは明白だ
もっと読むジュエルエンジェル 第八話
第八話 「アクアマリンの章2」 目覚まし時計が鳴った瞬間、反射的に手が伸びてスイッチをオフにする。 夕は勢いをつけて起き上がると、網戸にした窓から流れる朝の程よく冷えた空気を胸いっぱいに吸い込んだ。 途端に眠気が消
もっと読むジュエルエンジェル 第七話
第七話 「アクアマリンの章」 扉が軋む音にゲルバは目を通していた書物から顔を上げる。 足音とともに陽気な鼻歌が聞え、やがて本棚と薬品棚の通路から一人の男が顔をのぞかせた。 ギョロ目の中の小さな黒目をあちこちにせわし
もっと読むジュエルエンジェル 第六話
第六話 「ルビーの章」2 それから数日たった夜の駅。 終電のドアが開き、ごくわずかな乗客たちががらんとしたホームに降りてくる。 そのなかに赤ら顔の中年サラリーマンの姿があった。 「ふい~っ、まいったまいった。接待に
もっと読むジュエルエンジェル 第五話
第五話 「ルビーの章」 尽きることなく立ち上る湯気が辺りを薄く覆う。 禍々しい紋様が彫り込まれた円柱に囲われた、丸い石造りの浴槽にはたっぷりと湯がたたえられている。 そこは幻界城の、幹部が個人で所有する専用の浴場の
もっと読むジュエルエンジェル 第四話
第四話 「サファイアの章」2 夜を迎えた繁華街は、昼間とはまたは違う活気にあふれている。 仕事の疲れを癒すため、家に帰る前に一杯引っかけようとするサラリーマン。 食事に出たついでにショッピングをする家族。 あちこ
もっと読むジュエルエンジェル 第三話
第三話 「サファイアの章」 今日も多くの人間が行き交いする、街の中心にある繁華街。 そのメインストリートにある小さな花屋の店先で、店員の女性が鉢植えの位置を調整している。 「あの・・・」 「はい、いらっしゃいませ」
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 8
FILE 8 「さて。自己紹介しておこう。俺は通称アルファ。尋問官だ。レジスタンスについて何か言うつもりはないか? これが不快な思いをしないで済む、最後のチャンスだと思ってくれ」 「何が起きても、帝国におもねるつもりはあ
もっと読むジュエルエンジェル 第二話
第二話 「ダイアモンドの章」2 「―――ゲルバよ、首尾はどうだ?」 幻界城最上階に位置する、ディスタリオンの司令室。 以前と同じようにその場に集まった七聖魔たちは、ゴーバの言葉でゲルバに注目した。 「ゲルバのじいさん
もっと読むジュエルエンジェル 第一話
第一話 「ダイアモンドの章」 ―――町外れの廃工場。 こうこうと照る月明かりの下、複数の影がその広大な敷地を飛び交っている。 「くうう・・・おのれ・・・おのれぇ!!」 その影の中の一つが、息を切らせながら忌々しげに
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 7
FILE 7 ◆ 6日目の尋問の前に、昨日の尋問の成果をマイヤーズに確認した。 「マイヤーズさん。何かセシルに差し入れたいものとかはありますか?」 呼び出されたマイヤーズは、意味なくハンカチで汗を拭いている。 「えー
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 6
FILE 6 台本では頬を打つところを、胸を揉み込む行為に変える。腕を捻り上げるところを、腿に手を入れて撫で上げる行為に変える。 「き、汚いわ! ふぁっうっ!」 後ろではカメラが回っている。セシルは無様なことができな
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 5
FILE 5 「んふぅ、くちゅ、ちゅ、……むちゅ、ちゅぱ、はあぁぁ」 エミリアがベッドの上で、俺のペニスに舌を這わせている。初めてのフェラチオの真っ最中だ。 「そうそう。ペニスの形がわかるだろ? お前の膣に入ってるとき
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 4
FILE 4 「ジェイムズ=マクファーだな?」 俺は目の前の椅子に鎖で縛り付けられた男を見る。 サハ地区のナンバー2かナンバー3の地位にあると言われる男だ。 「……」 男は無言でこちらを見返してくる。 ずんぐりし
もっと読む帝国軍特別女子収容所 FILE 3
FILE 3 「リノ地区なんて辺境の情報を、吐かせろと言った覚えはないぞ」 ワッツ将軍は不機嫌そうに言った。 「お言葉ですが、リノ地区は文化の街、芸術の街と言われてます。あそこの活発なレジスタンスが若者を引き込んでいる
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