─4th Connection─ 「それで? 鈴、君には聞きたいことが山ほどあるんだが、もう大丈夫か?」 風呂から上がり、一段落したところで鈴に訊ねる。 この能力のこと、鈴の目的のこと、『あの人』のこと…………聞きた
もっと読む「精神操作」
平凡男のMC日記 第2話
第2話 「7時5分か…」 昨日はあれだけ遅く帰ったというのに、俺はいつもより1時間近くも早く出社していた。 実際あまり寝ていない。神経が昂って仕方ないのだ。 「おはようございます」 やや疲れ気味の声がオフィス内にこ
もっと読む平凡男のMC日記 第1話
第1話 俺は東條 雅史(とうじょう まさし)。 ごく平凡に育ち、ごく平凡に会社に勤め、ごく平凡な生活を送っている。 どこにでも居る普通の男だ。 唯一つ、人と違うモノがあるとすれば…、それは「他人の人格(価値観)を
もっと読むUSBケーブル 3rd Connection
─3rd Connection─ ──チ、チチチ…… 可愛らしいスズメの鳴き声とともに、カーテンの隙間から朝日が差し込む。 決して汚い部屋ではないが多少なりと宙に舞っている埃によって光が乱反射し、まるで天使が舞い降
もっと読むUSBケーブル 2nd Connection
─2nd Connection─ とりあえず、身近なモノでケーブルの使い方を練習した。 面白いことに、テレビに接続すると、電源を入れてないにもかかわらず、番組が脳内へと流れ込んできた。しかも、複数のチャンネルを同時に
もっと読むUSBケーブル 1st Connection
─1st Connection─ 「っ……はっぁ……!!」 喉から侵入したソレは、俺の体内で歪にカタチを変えていた。 針のように鋭く喉を突き刺した一端は、二股に分かれ、俺の両目の視神経へと接続された。 ケーブルの中
もっと読むUSBケーブル prologue
─prologue─ 「? なんだコレ?」 学校の帰り道……俺は近所のパソコンショップにいた。 とはいえ、ここはただのパソコンショップではなく、少しマニアックな周辺機器などを置いている店だ。 ──そして、その店の奥
もっと読むHEART×HUNTER 綾乃編
綾乃編 あの日私は最大の屈辱を味わいました。 その日から私の人生が狂いだしたのです。 高校1年の秋頃でした。 私はちょっと用事があったので車で送ってもらいました。 といっても新作のブランド品を見に行くところだっ
もっと読むHEART×HUNTER 麻衣編
麻衣編 ある女の前に男女が跪いている。 その女は誇らしげに笑っている・・・ それを柱の影から眺める女性が居る・・・ 「わ、私が・・・私がやるしかないんだ・・・」 大きく深呼吸をすると、勢い良く飛び出していった。
もっと読むHEART×HUNTER 優嘉編
優嘉編 男の名は結城龍正。 その男と寄り添いながら歩く女・・・ 学校中がベストカップルと認める2人。 そしてその様子を怒りと悲しみを込めて見つめる女の名は、黒田優嘉・・・ これは龍正と優嘉のみが知るお話・・・
もっと読む書の未知 邪の道 満ちる未知
はじまりは生意気妹・アカネ ひょんなことから主人公・シロウの手元に渡った特別な力を持つマジックペン。 マジックペンは書いた文字が、モノによっていろいろな形で効力を発揮するペンだった。 缶詰に開かないと書けばなかなか
もっと読むTomorrow is another 第十話 日常
第十話 日常 『人はどうして生き続けているんだと思う?』 『生そのものが、生物として存在している証左だ。生きるために命を繋ぐのは、生物の範疇である人にも当然当てはまる』 『しかし、私はそれを解答とは思えない。人の人たる本
もっと読む淫魔 (1)
(1) 淫 魔 暖冬の影響か、3月半ばというのに桜のつぼみが今にも咲きそうに膨らんでいる。気象庁の予想では例年よりかなり早くなりそうだ。そんな桜の木が街路樹に並ぶ都内のある繁華街の駅前の広場。その広場のベンチに先ほどか
もっと読む催淫師 嵐前
─ 嵐前 ─ 雨桶市全域にかかった霧は、朝日に照らされ緑色に光っている。道行く人々はその不自然さに疑問を表すこともなく、歩を進めている。 「ああっ・・・」 不意に一人の女性が喘いだ。彼女の顔は上気し、口の端からは涎が
もっと読む神崎くんの能力 音楽教師の虜になってみる
~音楽教師の虜になってみる~ 「あ、あ、あっ、あン!!もっと、もっと突いて、ねぇ、お願い!!」 音楽室は僕の城だ。今日も音楽教師の立花友美を犯している。三二歳のわりにプルンとした瑞々しい肌をしており、何よりもFカップの
もっと読む汚染 中編 その1
~ 中編 その1 ~ コツ、コツ、コツ・・・・・ 暗く長い廊下を歩いていく。 目の前に大きな観音開きの扉が現われた。 俺はその扉を力をこめて押した。 『ギー・・・・・・』 という音をたてて扉が少しずつゆっくりと
もっと読む神崎くんの能力 電車で見つけたお姉さんを堕としてみる
~電車で見つけたお姉さんを堕としてみる~ 僕が登下校に使っている駅はローカルな無人駅だ。ただ、朝と夕方の混雑時だけは駅員が一人だけいる。とは言え、混雑と言っても、都心の駅のようにラッシュになるような事はないので、駅員は
もっと読む汚染 前編 その2
~ 前編 その2 ~ 「ねー、みんな今夜うちでパーティーやろうよ」 俺は、研究室のみんなの前でこう提案した。 「パーティー? なんのパーティー?」 「えっ、そうだな俺の記念日パーティーかな」 「何の記念日?」 「そんな
もっと読む神崎くんの能力 生徒会長を嗅がせてみる
~生徒会長を嗅がせてみる~ 音楽室を後にした僕は廊下で立川瞳とすれ違った。彼女は僕よりも年上で生徒会長だ。彼女は僕のことを知らないだろうが、僕から見れば彼女は有名人で、眉目秀麗、成績優秀、学園のマドンナ的存在である。
もっと読む神崎くんの能力 女教師と姦ってみる
~女教師と姦ってみる~ 僕は神崎嘉昭、中肉中背、顔も平凡、と言うか、あまり印象を強く残さないどこにでもいそうな顔で、初めて会う人に一度で顔を覚えてもらえることが少ない。それどころか、他の誰かに間違われる事が多いくらいだ
もっと読む汚染 前編 その1
~ 前編 その1 ~ 少しづつ、すこしづつ・・・・ それは誰も気づかないうちに進行していく・・・・・・・ しかし、それは確実に・・・・・ それ自体、何も起こしはしない。 人に害を与えるものでもない。 無色・透
もっと読むドリームチャット ROOM#03
《ROOM#3》 TOSH「でも、ナナさん」 TOSHの台詞。背筋に悪寒が走る。言葉使いこそ優しいが、一番恐ろしいのはこの男だ。 TOSH「もしかして、今日はもう終わりとか思ってませんか?」 え? 笑顔の仮面が剥がれ
もっと読むドリームチャット ROOM#02
《ROOM#2》 【処】 【女】 1つずつ表示されていく文字。 【告】 【白】 HNA 「わーい!」 ill「そんなことに4文字も使うか。だがその心意気や良し!」 次々と表示される全員の承認。 いまいち意味が分か
もっと読むドリームチャット ROOM#01
《ROOM#1》 『時給5000イェン。リラックスした雰囲気でできる簡単な仕事です』 簡単な仕事にしては報酬が高すぎる。おいしい話には罠がある。私だってそれくらいは知っていた。 それでも、私にはお金が必要だった。親の
もっと読むTomorrow is another 第九話 記憶
第九話 記憶 ――雪美ちゃんが欲しいんなら、いらなくなるまでやるよ。 確かにそう言った。 言ったのだが―― 「ちゅっ、ちゅちゅっ、れるっ、むちゅっ、にゅちゅっ、うむっ、むうっ」 いつになったらいらなくなるのだろう
もっと読むTomorrow is another 第八話 人形
第八話 人形 眩しい。 照明の光に覚醒をうながされた俺は、まだまだ眠り足りないがこれから眠る気にもなれない、という中途半端な目覚め方をした。 なんだか眠った気がしない。疲れも身体に残っており、全身を蝕むだるさに身体
もっと読むTomorrow is another 第七話 偽愛
第七話 偽愛 「ぐはっ!」 地面に飛びこんだ衝撃に、肺の中の空気が無理矢理押し出される感覚。 腕は痛む。だが、それだけだ。動けなくなるほどの怪我、悲鳴をあげたくなるような激痛、そんなものは何もなかった。 運がいい!
もっと読むTomorrow is another 第六話 朝日
第六話 朝日 誰かが部屋をノックする音で、俺は眠りから覚醒させられた。 「う……」 顔を顰めなから上半身を起こす。カーテンが朝日を遮っており、室内全体は薄暗い。乱暴に頭をがしがしと掻いて、しばらくそのままの姿勢でぼー
もっと読むTommorow is another -人物紹介-
人物紹介 山崎 拓真(やまざき たくま) 主人公。桜ノ宮校生。 173センチ 短髪。運動神経良し。人相やや悪し。成績中の中。 髪型には頓着せず、床屋に行って2ヶ月もすればボサボサになっている。 趣味はスポーツ
もっと読むTomorrow is another 第五話 観点
第五話 観点 「ん……」 目蓋を開き、その行為によって、自分が眠っていたことを知る。 見覚えのある風景に、自分のいる場所が、保健室のベッドの上だということをすぐに察した。 白いカーテンの眩しさに目を細めながらも、ど
もっと読むTomorrow is another 第四話 編入
第四話 編入 タッ、タッ、タッ、タッ、タッ、タッ、タッ、タッ―― 「ふっふっ、はっはっ、ふっふっ、はっはっ――」 早朝の街路に響くのは、雀の鳴き声と、新聞配達中であろうのカブの排気音と、俺の足音と呼吸音。 あと、た
もっと読むTomorrow is another 第三話 入館
第三話 入館 意識が浮上していく感覚。 まだ目覚ましも鳴る前の時間。瞼も閉じているにも関わらず、意識がはっきりと覚醒していくのが手に取るようにわかった。 昨日は色々あって、結局布団に入ったのは日付変更してからだ。そ
もっと読む十億分の一 ~ Puppet ~
~ Puppet ~ 「あっ……くぅん……」 日曜日、誰もいないはずの教室からくぐもった声が聞こえる。 ぼくは、廊下からその声を聞いている。 今回もプログラムは完璧のようだ。 (そろそろ、かな?) がらっ。 ぼ
もっと読むTomorrow is another 第二話 傷跡
第二話 傷跡 ――チャラ ポケットから、金属プレートのキーホルダー付きの鍵を取り出し、家の鍵を開けた。 ドアを開き、玄関に入ると同時にドアが閉まる。 「……ん?」 背後に誰もいないことを不思議に思いドアを開けると
もっと読むTomorrow is another 第一話 風景
第一話 風景 「くあ……」 大きな欠伸を一つ。 どうにも、俺は朝の電車に弱い。人のざわめきと、一定のリズムで揺れる車内と、ガタンゴトンと耳朶を打つ響きが、熟睡へと誘っているとしか考えられない。 「くすくす……」 隣
もっと読む十億分の一 ~ Queen Bee ~
~ Queen Bee ~ ……うっとおしい。 うっとおしいだけで何の役にも立たない弟。だが、ようやくお前の存在する理由ができた。 お前の役目はさながら働き蜂のように俺のために獲物を運び、何かがあれば戦い、スケープ
もっと読む催淫師 妖染 崩山(4)
妖染 ─ 崩山(4) ─ 柏山大附属高校の運動場では、体育の授業でラクロスが行われていた。赤と白のどちらのチームの選手も全員下着姿であった。そして二チームが対戦している間、他の生徒達は腰を下ろして見学していた。 「ゴー
もっと読む催淫師 妖染 崩山(3)
妖染 ─ 崩山(3) ─ 三人は時間が止まった教室を出た。授業が始まっている為、当然廊下には誰もいない。 「どこへ行くの?」 真弓が尋ねても啓人は答えず、どんどん先へ歩いていく。やがて立ち止まると、二人の方を向いた。
もっと読む十億分の一 ~ Hunter ~
~ Hunter ~ (プログラミングが面倒くさいなぁ……この場合はこう分岐して、と……) ぼくはプログラミングを一時中断してパソコンに繋がれたビンに入っている透明な液体を見つめた。 これはただの水ではない。人の脳に
もっと読む催淫師 妖染 崩山(2)
妖染 ─ 崩山(2) ─ 「もう良いぞ」 啓人は不意に、腰を引いた。 「あ・・・」 一心不乱に舐めていた真梨江は、不満げな顔をした。それを見た啓人は、例の笑みを浮かべた。 「そんなに気に入ったのか?」 からかう言葉
もっと読む悪代官
この部屋には壁が無い。 いや!壁が無いという表現は間違いにあたるかもしれない。 有るには有るのだが壁という壁全部が書物で覆い尽くされているのだ。 それはどれもこれも最初の数ページで頭が痛くなってきそうな書物ばかり
もっと読む催淫師 妖染 崩山(1)
妖染 ─ 崩山(1) ─ 「えー・・・最後に言いたい事がある」 担任の男性教師はここで言葉を切り、教室全体を見回した。今はSHRが行われているのである。勿体ぶって咳払いを一つすると、担任は口を開いた。 「最近、物騒にな
もっと読む催淫師 暗躍編(6)
暗躍編(6) 「此処ね」 廉霞はとある町にある、空き家の前に立っていた。何やらおかしな連中が住み着いて、近隣の者に被害が出ている、警察の手にもおえないから何とかして欲しいという要請を受けての事である。 (確かに妖気を感
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「ね、姉さん・・・」 我ながら、声に力がない。 細くなった手を、目の前の姉さんへと伸ばした。 「ハルミラ!しっかりしなさい!」 ギュッと手が握り締められた。 「私は・・・大丈夫だから・・・」 大好きな姉さんを、心
もっと読む催淫師 暗躍編(5)
暗躍編(5) ピシャッという音が、始まりの合図だった。 「あっ・・・うんっ・・・」 清華は男を玄関で受け入れ、仰け反った。 「んくっ・・・はっ・・・」 啓人は浅く、ゆっくりと動き出す。清華はその啓人に、しがみついた
もっと読む催淫師 暗躍編(4)
暗躍編(4) 二人が入ったのは、六畳の和室であった。そこには机が一つあるだけで、片付いているというよりは他に何もなかった。 「ここは・・・?」 尋ねる啓人の声にも、不思議そうな響きが含まれている。ゴミどころか、塵一つ
もっと読む優等生からの転落 明日香篇
明日香篇 私は放課後の教室でひとり勉強をしていた。もうすぐテストがある。別にテストは難しくないけど、私の視線は目の前のテストよりも1年後の大学受験にあった。今のうちからどんな難解な内容も解けるようになっていた方が後で楽
もっと読む優等生からの転落 和也篇
和也篇 俺は和也、高*2年生、大して面白い高*生活は送っていない。もてるわけじゃないから彼女もいない。一応は地域で一番の進学校に通っているものの、まぐれで入ったようなものだし、成績にしても留年するかしないかのところをさ
もっと読む満員電車で会いましょう 満員電車で会いましょう ~松田カナ~
~松田カナ~ プゥウオ~~~~・・・・ガタン、ガタン・・・ガタン、ガタン・・・・・ 早朝の満員電車。 (ふう・・・朝の電車は人でいっぱい・・・私はいつもホームに早く並んで座れてるからいいけど、立ってる人って大変ねぇ・
もっと読む聖域の中の日常
ちゅんちゅん……。 カーテンから漏れる朝日で私 ― 岡部美緒 ― は目を覚ました。 美緒とお兄ちゃんは裸で抱き合ったまま眠るの。兄妹だから当然でしょ? いつもの日課、ねぼすけのお兄ちゃんを起こさなくっちゃ。 布
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