~堕ち姫ver.~ 今は昔、とある漁村に浦島太郎という男が住んでおった。 彼の住んでいた浜がどこにあったのかは諸説あり、残っている記録では『丹後国風土記』にある浦嶋子の話が最古だとされている。 しかし、浦島伝説は丹
もっと読む「薬物」
本当はえむしーだった浦島太郎 やんちゃ乙姫ver.
~やんちゃ乙姫ver.~ むかしむかし、深い海の底にある竜宮城に乙姫様が住んでいました。 ある日、ちょっと砂浜まで遊びに来た時に、乙姫様は浦島太郎に恋をしてしまいました。 釣り竿を手にした浦島太郎の日に焼けた、引き
もっと読むアクマは堕ちるとなんになる!? 後編
後編 天使も家にやってきた ――3ヶ月後。 「んもぅ、あたしはこんなにルイ様のこと大好きなのにぃ」 ……ん? なんだ? 私の体の上に覆いかぶさるような、これは……うん、ティミリアだな。 昨日の夜もいつものように
もっと読むアクマは堕ちるとなんになる!? 前編
前編 悪魔が家にやってきた 「ふむ……この輝き、実にいいな……」 大きな金属製の丸盾を銀磨き用の磨きクロスで丁寧に表面を拭ってやると、まるで鏡面のように滑らかな輝きを放ち自分の顔がそこに映る。 いや、鏡面のようにとい
もっと読む帝都狂躁曲 7
-7- 名探偵と美少女探偵助手の一夜 「紀子君は、紀子君はどこですか!?」 いつもは冷静で温厚な態度を崩さない篠宮文仁探偵は帝都警察内でも、最大懸案事項だけを扱う【帝都特高警察署】の本部に足を踏み入れると、声を限りに
もっと読む帝都狂躁曲 6
-6- 救出された紀子の豹変 服部紀子救出の報せが、篠宮文仁探偵に届いたのは、誘拐から三日後の事でした。帝都警察の池上警部が電話をしてきてくれたのです。 「篠宮さん、紀子さんが無事保護されました。すぐに来てくださいま
もっと読む帝都狂躁曲 5
-5- 「準備が終わりました」 五十面相の部下は、紀子の恥毛を一本残らず綺麗にそり落とすと、その恥丘の間に金属製の器具を挿入し、恥唇を左右にぱっくりと開くという、乙女には何事にも勝る恥辱をさらに与えたのです。さすがに媚
もっと読む帝都狂躁曲 4
-4- もし、紀子の厳格な父君、帝都大学教授服部辰彦氏が愛娘の姿を見たならば、卒倒してしまうかもしれません。裸同然で大の字に縛られた紀子の肉体は、明らかにヒト科のメスの臭気をむんむんと放つほどに性的な昂ぶりを見せている
もっと読む帝都狂躁曲 3
-3- 帝都を離れた富士の樹海に佇む洋館から漏れる若い女の悲鳴。哀れ拉致された篠宮探偵の助手、服部紀子はその地下に幽閉され、厳しい拷問にかけられていました。狂人五十面相はその名の示す通り残酷な狂人です。目的のためとあれ
もっと読む帝都狂躁曲 2
-2- 帝都離宮。世間と隔絶された都の宮廷では、それはそれは華やかな歓迎の宴が催されておりました。千人を超す要人ばかりを主賓に招いた、巨大なシャンデリアがまばゆい光を放つ大広間。12億人の信者を持つカソリックの祭祀王の
もっと読む帝都狂躁曲 1
-1- ここは現実と似て非なる日本帝国首都、帝都東京。貧富の差が激しく、また身分制度も存在するこの都では、富裕層ばかりを狙う怪盗にして魔人「狂人五十面相」なる鉄仮面とその一団が人民を騒がせておりました。窃盗に要人誘拐、
もっと読む茶室の花 2.新聞部の2人
2.新聞部の2人 身体を重ねる二つの影、上になった長い髪の女性は身体を弓ぞりになり、快楽から逃げようとしているようにも、受け入れようとしているようにも見える。 女性の目は虚ろで口は緩み、身体を支えるために後ろについた
もっと読む茶室の花 1.きっかけ
1.きっかけ ―――小さく、暗い部屋で最後の日記を書く男、 『――――共に生きて行こうと思う』 書き終えた男はペンを置き考える。 俺は間違っていたのか、と。 美しい女性が部屋に入ってくる。 「行きましょう、あな
もっと読む或る村の記録 第四章
(7) あのあと、弘樹はよくコンドームを使うようになった。 生のペニスを求める女たちからは、わりあい不評で、結局つけないことも多いのだが、やはり弘樹としては、妊娠するかどうかの主導権が女だけにあるのが怖いと思う。
もっと読む或る村の記録 第三章
(5) 「加奈ちゃん?」 弘樹が、その名前を聞くのは、初めてだった。 クラスの人じゃないはずだ、弘樹はそう思ったのだが。 「ひきこもり、になるのかな。教室には来てないんだ」 委員長、恵美子の言葉に、弘樹は首をかしげ
もっと読む或る村の記録 第二章
(3) 「ねえ、ちょっと変なことを聞くけど、大丈夫かしら?」 ある日のカウンセリングで、小枝子は弘樹に声をかけた。 「はい、なんでしょう?」 「実は、この村で取れる食べ物には、どこか性欲を高める作用があるらしいのね」
もっと読む或る村の記録 第一章
第一章 (1) 磯貝一家三人が、その村にひっこしてきたのは、春先のことだった。 ひとり息子である弘樹が思っていたことは、ここでうまくやっていけるだろうか、ということだった。 なんだか、自分はいつでも、どこでも、浮い
もっと読む狂逝実習
1.欲情 「やあ」 「ごめんね、遅くなっちゃった」 さっきまで最悪の気分で、人を待たせてるのに足取りの重かった私ですが、現金なもので街頭に浮かぶ彼氏の顔を見たら嬉しくなり、足早に駆け寄って行きました。私山下千寿は大学4
もっと読むランドセルは発情中
ひとけのない木造の古びた校舎の一室で、この学園の制服を着た幼(おさな)い生徒がひざをつき、懸命に男の一物をしゃぶっていた。部屋の片隅の机の上には、彼女の赤いランドセルが置かれている。 「わたしの体を使って、先生に気持ち
もっと読むMC三都物語 神戸編 後編
神戸編:後編 赤い靴はいてた女の子 「んふうっ……はうんっ、んっ……んんんっ……」 「あんっ、あっ、あんっ、んっ、あんっ、はんっ!」 「あむ……ぴちゃ、ちゅる……ん、んふう、ちゅぽ……」 薄暗い広間のあちこちで、女の
もっと読むMC三都物語 神戸編 中編
神戸編:中編 刑事純子 「あら、こんな所にも異人館があったのね……」 北野の異人館街の一角で、私は足を止めた。 高い石壁の連なる路地裏で、開いた門から白い洋館が見える。 「ここは、観光客向けではないわね。じゃあ、生
もっと読むMC三都物語 神戸編 前編
神戸編:前編 異人館にて 「あっ、恋ちゃん!こっちこっち!」 改札の向こう、エスカレーターを降りた恋ちゃんが少し小さめのトランクを引いてくる姿を見つけて、私は大声を上げて手を振る。 恋ちゃんに会うのは久しぶりやけどす
もっと読むMC三都物語 大阪編 後編
大阪編:後編 オーサカ・アンダーグラウンド 「これが先月の上がりか……」 田村の報告してきた金額はおよそ480万円ほど。 その数字を睨みながら俺は腕を組む。 上からの指示で東京から出てきて1年あまり。 少しずつ伸
もっと読むMC三都物語 大阪編 前編
大阪編:前編 すぐそこに潜む闇 その日も、チャイムが鳴って退屈な授業が終わった。 あたしは、すぐ後ろの席のサッちゃんに声をかける。 「なぁなぁサッちゃん、一緒に帰らへん?」 「ごめん!今日はこれから塾やからあかんねん
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京都編:後編 闇の蠢く街で 8.夏の虫 四条の駅で降りて階段を上ると、すぐそこの四条大橋のたもとに立っているツインテールに髪を結った姿が目に飛び込んできた。 まだ約束の10時まで15分あるっていうのに、もう由那ちゃん
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京都編:中編 巫女姉妹 4.布石 「はんっ、ああっ、あんっ、サトル様ああああっ!」 はだけた巫女装束からこぼれ出た胸を、サトル様の口が吸う。 それだけで、全身に電気が走る。 いや、さっきから電気はずっと走りっぱなし
もっと読むMC三都物語 京都編 前編
京都編:前編 鬼の棲む社 1.継承 親父が、病に倒れた。 俺、鬼無聡(きなし さとる)の生家は、京都の街の、昔でいえば洛中に当たる、古い町屋の並ぶ通りの奥にある小さな神社だった。 町屋と言えば聞こえはいいが、特に景
もっと読むエムシー新薬研究所
ここは、エムシー新薬研究所。 別に怪しい場所ではない。ごく普通の研究所である。 ここでは、様々な分野にわたる新薬の開発と研究が日々行われていた。 例えば、こんな風に……。 「よし、ついに完成したぞ、高木くん」 「
もっと読む姉交換
「きゃ~っ! だれっ!」 武彦は理沙にお湯を引っかけられた。 「僕だよ・・・ひでぇなぁ・・・」 「と・・・智宏・・・どして?」 「だって、覗いてもいいって言ったのは姉ちゃんじゃないか」 「そ・・・そうだっけ・・・?」
もっと読むとある王国の悲劇 剣姫編8 終幕
剣姫編 8 終幕 ……時間は遡る……。 綺麗に整頓された城内を、1人の少女が歩いている。 あどけない外見に似合わず、腰に剣を帯びている。 彼女は一部では「剣姫の再来」とまで呼ばれる剣士だった。 しかしそう呼ばれ
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剣姫編 7 かつて、とある王国があった。 その国は傍若無人な王が治め、弱者は虐げられていた。 民衆は苦しんだ。 犠牲も大勢でた。 だが高貴な者は省みず、贅の限りを尽くした。 王族に1人の美しい姫が居た。
もっと読むとある王国の悲劇 剣姫編6 後編
剣姫編 6(後編) 「女王陛下、万歳!」 その日、城の広間には大観衆が集まった。 そして露台に立ち手を振る新しい王に、歓声を上げた。 「皆の者」 剣姫と呼ばれた新女王が話し出すと、静寂に包まれた。 「今までの辛い時
もっと読むとある王国の悲劇 剣姫編6 中編・叛
剣姫編 6(中編・叛) 「ふふっ。楽しんで頂けましたか?」 不意にかかった声に、王が振り向く。 王の目に映ったのは壺と、その上で蠢く、黝き塊だった。 いや、よく見れば、それは剣姫と同じ形をしていた。 王の目が、そ
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剣姫編 6(中編・正) 「ふふっ。楽しんで頂けましたか?」 不意にかかった声に、王が振り向く。 そこには乱れた髪を纏めながら立つ、剣姫の凛とした姿があった。 「馬鹿なっ!」 王が驚愕した。 「お前の力は奪ったはずだ
もっと読むとある王国の悲劇 剣姫編6 前編
剣姫編 6(前編) 「姫様ぁぁっ! 御無事ですかっ!」 剣姫が斬られたのを見た爺は、半狂乱で走り寄った。 「大丈夫だ」 振り返った剣姫は血に塗れているものの、大して出血も無い様に見えた。 「まさか……そんな……」
もっと読むとある王国の悲劇 剣姫編5 後編
剣姫編 5(後編) 「姫、失礼します」 「爺か」 丁度王女が王子の部屋に着いた時である。 剣姫もまた、訪問を受けていた。 相手は無論、育ての親でもある古強者である。 「どうした、こんな時間に」 やや怪訝そうに姫が
もっと読むとある王国の悲劇 剣姫編5 中編
剣姫編 5(中編) 城下町の外れに戦没者慰霊碑がある。 1人の初老の男が慰霊碑の前で黙祷を捧げていた。 それは剣姫に付き従う古強者だった。 男は黙祷しながら自らの半生を振り返っていた。 もともと男は城の人間では
もっと読むとある王国の悲劇 剣姫編5 前編
剣姫編 5(前編) 「くそっ! すっかり遅くなった」 殿下が足早に廊下を歩く。 せっかくこの日の為に用意した豪華な衣服が乱れている。 だが、そんな事を気にする余裕は殿下には無かった。 衝動に任せて次々と侍女を抱い
もっと読むとある王国の悲劇 剣姫編4 後編
剣姫編 4(後編) 「あぁ? この程度の仕事もこなせないのか?」 とある私室内で怒声が響く。 怒鳴っている男は、少し嫌味な程着飾っていた。 「しかし殿下、このような無理難題は……」 「――黙れ、無能大臣が!」 大臣
もっと読むとある王国の悲劇 剣姫編4 前編
剣姫編 4(前編) 街を出た翌日、討伐隊一行は王国首都に到着した。 まず目を引くのが、天に聳えるような尖塔を持つ天守閣である。 その周囲を2重の城壁で取り囲んでいる。 もし鳥の視点を持てれば、城壁が完全な真円を描
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剣姫編 3(転ノ壱) 夢を持った少女がいた。 その夢を聞いた者は子供の言う事だと笑った。 大抵の人間はそこで現実を知り、諦めていくだろう。 それは大人になる、と言う事かも知れない。 だが少女は大切にして諦めなか
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剣姫編 2 姫が屋敷の正門から出ると、40名程の戦士が整列していた。 もしここに何も知らない者が居たら違和感を覚えただろう。 まず武装だ。剣、槍、斧……。各々バラバラなのだ。 鎧も同じ物を着けているが、これも各自
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剣姫編 とある国での出来事である。 辺境から流れてきた戦士が、突如として城に攻め込んだ。 単独だったにも関わらず多くの兵を切り伏せ、王まで少しの所まで迫った。 親衛隊の決死の防御により、辛くも王は守りきった。
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8ページ 「お、お願いします!わ、私はどうなってもかまいません。ですが、む、息子だけには……ひい!」 邪悪な魔導師に対し、縛られながらも息子の助命を願い出る母親。しかし魔導師――エロルはまったく慈悲を見せず、彼女の眼を
もっと読むグノーグレイヴ2 エピローグIII
[エピローグIII] 「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 「ふざけるなああ!!」 「こんな時代なんか望んでないだろう!!」 「出てこい!諸悪の根源!!!」 若者たちが暴動を起こす。 拓也はその光景を黙ってみて
もっと読むグノーグレイヴ2 エピローグII
[エピローグII] 握出が目を覚ました先には、白い天井が広がっていた。コンクリートの壁に電球がぶら下がった天井は、かつて旧世界で握出が勤務していたエムシー販売店であった。 つまりこの世界は、握出が帰りたかった旧世界。
もっと読むグノーグレイヴ2 エピローグI
[エピローグI] 握出は宇宙に投げ捨てられていた。理想郷も消え、新世界も崩壊した握出に返る場所はなかったからだ。握出は不老不死になった。だから宇宙に投げ込まれても死ぬことはない。だが、この世には握出以外、誰もいない。
もっと読むグノーグレイヴ2 第七話 後編
―第七話後半 正義の勇者 千村拓也― [0] 握出たちは階段をのぼる。 エレベーターが使えなかったのは、デモンツールズとは別の『アンドロイド』がいたからだ。『ただの線を描く画家―レプリカント・ツアー・コンダクター―』
もっと読むグノーグレイヴ2 第七話 前編
―第七話前半 採魂の女神ブリュンヒルド― [0] 「おかえりなさいませ、マスター」 地平線の向こう側から帰還した拓也を迎えたブリュンヒルドだが、デルトエルドが倒れこむと拓也は急いで駆け寄った。 「デルトエルド!」 「よ
もっと読むグノーグレイヴ2 第六話
―第六話 千の弓使いメタモルフォーゼ― [0] 新世界、トラディスカンティア。完成したかと思った世界は実は狭く、拓也を中心にした世界しか変わっていなかった。 『ただの線を描く画家―レプリカント・ツアー・コンダクター―
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