魔性の少女 第三章

第三章 ― 0 ―  家の雰囲気は、もはや元には戻れないと確信させられるほど、徹底的に変わってしまった。それは全て、舞ちゃんが来てからの事。舞ちゃんが行った事。舞ちゃんが・・・望んだ事。  いつも家族の誰か、または全員が

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DEOPET 第6話

6話・~得手に帆を揚げる~  0:10・・・龍正の部屋 -バンッ-  勢いよく扉が開けられ、優嘉が入ってきた。 「ほら、来たじゃないですか」 「ウソ。だって寝る前は・・・」 「こいつは勘が異常に鋭いんですよ」  そう言い

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DEOPET おまけ

おまけ・~優嘉、催眠への道!  ねえ・・・あの時のこと、覚えてる?  アタシとあなたが初めて出会ったとき・・・  あの日からアタシの人生は大きく変わったんだよ。  アタシはあなたが好き・・・世界で一番。  あなたもアタシ

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DEOPET 第5話

5話・~浅い川も深く渡れ~  龍正は優嘉と麻衣、樹莉を連れて自分の部屋へと移った。 (りゅ~せ~の部屋・・・久しぶりの気がする・・・) 「龍正さん・・・まさか・・・」 「そのまさかだ。目には目を復讐には復讐を・・・」 「

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TEST 5th-day Vol.1

**********5th-day Vol.1********** 明智 祐実:警察組織レディースワット チーム6の若すぎるチーフ。直情的で上昇志向が強く、またほとんどのチームメートが彼女の先輩にあたり、チーム内では浮き

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DEOPET 第4話 Bad

4話・~バッドエンド編~  18:30・・・同場所  優嘉は裸のままソファに座っている。  対して飛騨は一度服を着なおしている。  優嘉のすぐ側に立って話しかける。 「聴こえるか優嘉?」 「うん・・・」 「俺の言う事は絶

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催眠塾 第六話

サンダーボルト  俺はいつものとおり、いつものように集団登校で学校に行く。  そして、今日もいつものように授業を受け、いつものような毎日を送るはずだったが、今日は違った。  俺は靴を脱いで上履きに履き替え、教室に向かうた

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催眠塾 第五話

仔犬の歌  一体どうなっているの!?  塾に来て、エレベータに乗ってからの記憶が無い。  わかるのは今の状況だけ。ううん、それだってよくわかっていない。  今私は裸で、床に仰向けで寝転がっている。  頭と腰の部分に枕が置

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DEOPET 第4話

4話・~声涙、倶に下る~  龍正と麻衣は、タクシーに乗っていた・・・  相手の暗示を利用する事で予定より簡単に眠らせることができた。  そして助ける振りをして自宅へと運んでいた・・・  少し遡って18:00・・・  飛騨

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DEOPET 第3話

3話・~軽挙妄動~  龍正の自宅・・・  翌朝・・・決戦の幕開け・・・  しかし、龍正と麻衣は午後の行動に備えて寝ていた・・・  というのも、能力を使い続けるのは体力の消耗が激しいからだ・・・  前日の密着調査の体力消耗

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催眠塾 第四話

緋色の授業  ボクは、今日も蘭ちゃん、麻奈ちゃんと一緒に塾に来た。  エレベータのボタンの下のカバーを開け、地下の教室へ行くボタンを押した。 「麻奈ちゃん、塾にはもうなれた?」 「うん、アオちゃんとランちゃんが教えてくれ

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女王の庭 第8章

第8章 涙 1  大学教授でも、雑念に悩まされることはある。  最近、大嶋は、小野寺晴菜のことが気になって仕方がない。  ゼミの授業中や、自分の研究室に遊びに来ているとき、小野寺晴菜の整った顔やほっそりした身体に、どうし

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女王の庭 第7章

第7章 残り火 1  こういうのはどうだろう?  小野寺晴菜の法則――全ての男は小野寺晴菜に恋をしている。  だがこれは、桐野梓に訂正されてしまった。  小野寺晴菜の法則――男には2種類ある。小野寺晴菜に恋している男と、

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女王の庭 第6章

第6章 おもちゃ 1  ゼミの開始時刻の20分前に、倫子はゼミ教室に行った。  すでに「晴菜のお友達」は勢揃いしていた。  晴菜と今井弘充が、間違えて早く教室に来てしまうという心配はない。二人には、下期に使うテキストを買

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DEOPET 第2話

2話・~悦に入る~  ターゲットが奥まで入り、能力が届かない龍正・・・ (とりあえず狩野が受付に現れるまで慌てないでおこう・・・その間はそうだな・・・今まで得た狩野の情報の整理でもするか・・・)  狩野は現在27歳・・・

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DEOPET 第1話

1話・~図南の翼~  環状線のとある駅から少し歩いた高級マンション、その一室に、その組織は存在した・・・  恐らく誰もが惹かれるキャッチコピーとともに・・・ 「寝取り、復讐のご依頼はお任せ下さい」  通称「デオペット」・

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女王の庭 第5章

第5章 賜物 1  待ち合わせ場所は上野公園の階段の下だった。  上野なんてめったに来ないので、念のため早めに来た。  待ち合わせ場所に着いても、晴菜には何の用だったのか思い出せない。待ち合わせ相手も誰だか覚えていない。

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女王の庭 第4章

第4章 女王の庭 (Vol.2) 4  晴菜はストリップ歌謡ショーの2曲目を歌う。  テーブルの上で、細い腰を艶かしく揺らして踊る。  汗が滴り、テーブルの上に飛び散る。  倫子は上機嫌で晴菜に声援を送ってやる。  今日

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女王の庭 第4章

第4章 女王の庭 (Vol.1) 1  倫子の大学生活は、これまでの屈託を取り返すように、急に楽しくなった。  友人たちと晴菜で遊ぶときは、今井弘充が邪魔になった。そういうとき、今井弘充は「用事を思い出して」「体調が悪く

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女王の庭 第3章

第3章 舞姫 1  夜が更ける。  倫子が主催する催眠術ショーのステージは、幕間の質問タイムが終わり、後半の部に入る。  倫子は再び晴菜と弘充を眠りに落とした。  感情の高ぶった晴菜と弘充を落ち着かせようと、倫子が囁いて

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女王の庭 第2章

第2章 かぼちゃの馬車 1  山越崇行が下川倫子から催眠術のことを教えられたのは、それより数ヶ月前だった。  崇行はまったく信用しようとしなかった。倫子は証拠を見せてやると言った。次の日、午後3時に、ヒルズにある喫茶店で

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魔性の少女 第一章

第一章 ― 0 ―  チャイムの音がした。  ぼく――佐原裕司は自室でベッドに寝転がり、あからさまに暇つぶしといった様子で車専門の雑誌をめくっていたのだけど、その音に反応して身体を起こした。  階下に家族がいるのは知って

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女王の庭 第1章

第1章 ステージ 1  倫子の父親は、中部地方で飲食店やホテルをいくつか経営しているそうだ。年に数日、東京に出張することがある。その際に利用できるように、倫子のマンションは3LDKの広さがある。親ばかなのか、セキュリティ

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女王の庭 序章

序章 探し物  1時間以上もの間、住宅街を歩き回って時間をつぶしている。  ひとまわりして、また彼女の家の前に戻ってくる。門に「小野寺」の表札がかかっている。塀越しに、2階の角部屋の窓明かりを確かめる。そこが彼女の部屋だ

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TEST 4th-day Vol.9

**********4th-day Vol.9********** 【4th-day あらすじ】  陣内瑠璃子の操り人形となった深田茶羅は、明智祐実への捜査報告を装って2人きりになると、いきなり彼女を襲い始める。彼女は陣

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TEST 4th-day Vol.8

**********4th-day Vol.8********** 【4th-day あらすじ】  レディースワット・チーム6のチーフ明智祐実が学院に潜入捜査として遣わせた所轄新人署員・深田茶羅は、陣内瑠璃子の手中に落ち

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図書室の秘密

 放課後、夕焼けに染まる図書室に七瀬 澄(ななせ すみ)はいた。  図書委員の当番なのだが、昼休みなどの時間は上級生が取ってしまうため、自然、下級生の澄などは放課後の当番に回されてしまう。  しかし、それを抜きにしても澄

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