第1話 「清橋さん。い、いつも、ぼ、僕なんかの話を聞いてくれて、あ、ありがとうね。」 可児田樹がつっかえながらも、言葉にすると、目の前の美少女は屈託のない、柔和な笑顔を見せる。 「気にしないで。可児田君、私たちのお友達
もっと読む「催眠」
戻れない、あの夏へ Preceding Stage サヤカ 仕込み編前編
Preceding Stage サヤカ 仕込み編 前編 欺きの夜 ※登場人物(ただ、このお話は本編よりも数年前が舞台のお話なので、本編を読んでいなくても単独のお話として読めます) 津雲雄司(つくも ゆうじ)……輸入ブ
もっと読む催眠事件簿 第1話
第1話 20XX年 超能力の存在が確認され、地球人口の1割が何らかの超能力を持つ世界 そしてある日降ってわいたように身につけたその能力を悪用する人間も現れ始めた。 各国は法律などでそれに対処してきたがそれにも限界
もっと読む県庁特別高等課 第二話(1)
第二話(1) 幼妻潔子 ――気づかせてくれたのは、部下と妻であつた。善良なる国民を扇動し、秩序を乱し、我が国体を変革せむとする不逞の輩は、赤だけではなかつた。(中略)その時、大嶋県警察部特別高等課は、我が国の発展の先端
もっと読む県庁特別高等課 第一話
第一話 女教師咲子 ――真の××の敵は、特高ではない。女だ。どんな拷問よりも、女の誘惑の方が恐ろしい。転んでしまつた同志の、陶然とした顔が目に浮かぶ。俺も、もうじき転ぶことになるだらう。(ある活動家の日記より。検閲のた
もっと読む海ちゃんと催眠術
「おい・・・」 「むにゃ・・・」 「おいっ」 「ん・・・あれ・・・? 森尾・・・君? って、森尾君!?」 「目が覚めたか?」 「もしかしなくても、私眠ってた?」 「ああ、もしかしなくても眠ってた。疲れてんじゃないの? 生
もっと読む囚われのたいきくん 1-3
1-3 「さぁてスマ○ラス○ブラ……っと。あったあった。よし起動してー」 「……はぁ、わかったよ付き合うよ。キャラはまたそれにするの?」 「もっちろん! これで勝てなきゃやる意味がないからね。ちなみに負けた方は罰ゲームだ
もっと読むサイミンラブホリデイ
――― 俺、空町 空(そらまち そら)って言うんだ。スカイツリー言うな、ソラマチ言うな、武蔵言うな。……こんな感じで名前をいじられることはあるけど、割と普通の人間だと思う。 二つの事を除けば。 一つは10年ほど前か
もっと読む旧校舎 第二話
第二話 「ねえ芹華。相談したいことがあるんだけど、いい?」 授業が終わって帰る準備をしていると寺島遥に声をかけられた。遥から相談を持ちかけられるのはなんだか久しぶりな気がする。前はよく遥の悩みを聞いたものだったが、ここ
もっと読む旧校舎 第一話
第一話 昼休み。 僕は本を読むふりをしながら南條芹華の横顔を眺めていた。アーモンド形のパッチリした目に高く通った鼻筋、シャープな輪郭と抜群に整った顔立ちに170cmを超える長身。芹華と談笑している寺島遥も十分美少女と
もっと読むバイト研修
彼女、秋本麻衣(あきもと まい)は、どこにでもいる今時の女子大生だ。 明るい性格で、肩まである、ふわっとウェーブのかかった明るい茶色の髪に丸顔でくりっとした大きな瞳の愛くるしい顔立ちの子だった。 バイトをしようと思
もっと読む囚われのたいきくん 1-2
1-2 立ち上がってベルトを抜いて、制服のズボンを脱いで畳んで足元に置いた。 そして下は下着のまま、また椅子に腰を下ろす。 彼女も立ち上がって、僕の後ろに回ってきた。 「ねぇねぇ、今日のやつってさ、あれでいいんだよ
もっと読む囚われのたいきくん 1-1.5
1.5 「おっはよー!!」 「うん、おはよう」 彼女はいつも結構早い時間から学校にいる。 自分が特段早く登校しているというわけでもないが、彼女が自分よりも後に登校してくるという図はあまり想像できない。 何かいいこと
もっと読む囚われのたいきくん 1-1
1-1 ………………………………………………………………………………… 「いい? よく聞いてね?」 声がする。 高いところから広がって、僕を包んでいく。 ふわっとして…いい気持ち……。 「…ほら、声が、…聞こえる
もっと読むタクマ学校 その10
その10 友人 川口ツトム タクマの家の門を出て2階の窓を見上げると、いつものようにタクマが、ちょっと寂しそうに僕を見下ろしていました。手を振ると、タクマも小さく手を振って僕を見送ります。大きな声で何か言おうかと思った
もっと読むタクマ学校 その9
その9 中古車ディーラー勤務 柿本隆夫 本来なら、こんなに早起きした朝は、凄く気持ちがいいはずだ。親父が定年になってからというもの、しょっちゅう両親は旅に出てる。俺はその隙に恋人の恵理を家に連れ込んで、新婚生活みたいな
もっと読むタクマ学校 その8
その8 出版社勤務 早川理沙 ショッピングモールでのんびりとウィンドーショッピングなんて出来るのも、思い切って半日有給をとったおかげです。バッグや服を見ながら、私はユウタが気に入ったゲームソフトを決めて、私を呼びに来る
もっと読むタクマ学校 その7
その7 女子大生 高坂緑 「詩織、本当に、留守中のお隣さんのうちにお邪魔したりなんかして、よかったの?」 詩織が1階から紅茶を持って子供部屋に戻ってきたところで、私は今更ながら確認するのですが、詩織は私を安心させるよう
もっと読むタクマ学校 その6
その6 高校生 正木啓一 ふと教室が騒々しくなっているのに気がついて、教科書にアンダーラインを引きながら熟読していた僕の集中が途切れてしまいました。また自主学習の時間を、ミツオが潰そうとしてるみたいです。彼の席の周りに
もっと読むタクマ学校 その5
その5 小学生 佐久間ユウタ 「おっす、ユウタ。元気にしてた?」 家に帰った僕は、玄関に見慣れないハイヒールをみつけました。リビングのドアを開けると、珍しく、理沙さんが来てました。理沙さんは、お母さんの妹で、雑誌の編集
もっと読むタクマ学校 その4
その4 女子大生 水谷詩織 私はふと、タクマ君が間近で私の顔を覗き込んでいるのに気がつきました。タクマ君のお部屋で、遊び相手になってあげているうちに、つい、ぼうっとしてしまっていたようでした。 「あ、あれ? ごめんね。
もっと読むタクマ学校 その3
その3 女子高生 秋里梢 私が部活が終わって家に帰ろうと、校門からバス停に向かって歩いていた時、私を呼び止めたのは、意外な相手でした。クラスの不良、藤堂陽子です。私は彼女とは、どちらかというと仲良しというよりも、敵対関
もっと読むタクマ学校 その2
その2 友人 川口ツトム タクマが何人かの相手に、集団催眠を試してみたいという話をしだした時、僕はタクマに、前に庭で詩織ちゃんとエッチなことをした時とか、由利恵ちゃんのボインをイジりまくった時みたいな、友達を集めての催
もっと読むタクマ学校 その1
その1 友人 川口ツトム タクマが、タクマだけの催眠術の道に入り始めたのは、僕らが小学校5年生、11歳ぐらいの頃だと思います。それまではクラスでも全然目立たない、ただの大人しい奴だったんです。僕はけっこう運動とかケンカ
もっと読むぼくの彼女は寝取られ属性
エリカと最初に出会ったのがどこだったのか、ぼくはよく覚えていない。 でも、割りと派手な女の子たちのグループにいたことは覚えている。 派手、というと、誤解を招くかもしれない。 不良という感じという意味の「派手」では
もっと読む魔女のゲーム 裏サイト編
裏サイト編 「絶対服従! 王様ゲームの興奮をここに! 無料の魔法プログラム『魔女のゲーム』へご招待!」 友だちの沙織から、わたしがその招待状<インビテーション>を受け取ったのは、大学に入ってから、半年ほど経ったころだっ
もっと読む羞恥心ゼロ地点へ
「つまりさ、処女が好きだという男の気持ち悪さというのは、女を人としてじゃなく、モノとして扱うことの気持ち悪さなんだよね」 清美のマンションで、ぼくは愚痴につきあっていた。 ぼくが、清美の話に付き合うのは、別に強制され
もっと読むツインズ! エピローグ
エピローグ やっぱり振り回される彼と相変わらずな彼女 あの事件の後、僕は自分から羽実に告白することにした。 「あのさ……僕、羽実のことが、すっ、好きなんだ。だから、つ、つきあってくれないかな……?」 羽実が僕のことを
もっと読むツインズ! 第8話
第8話 告白 そして、その日……。 「陸くん、放課後ちょっといい?」 休憩時間に、羽実がそっとそう言ってきた。 「いいけど、どうしたの?」 「うん、ちょっとね……」 僕が聞き返したら、羽実は頬を染めて言葉を濁すと、
もっと読むツインズ! 第7話
第7話 禁断の女子更衣室 あれから4日が過ぎても、空は妙にふて腐れたままで、あまり僕に絡んでこようとしなかった。 その分、僕の日常は平和といえば平和なんだけど。 だけど、胸の内でどんなことを企んでるかはわからないし
もっと読む落ちこぼれのレイニー・ブリスルスハート 第4話
-4- 森の中で一人、息を潜める。 おそらく何かの作業場か小屋のあった場所なのだろう。崩れた廃屋跡と、切り拓かれたスペースがあった。ノベル兵たちの集合場所にもなっているのか、大勢の屈強な兵士がウロウロしている。 場
もっと読むツインズ! 第6話
第6話 女子会へようこそ 亜希、明日菜、羽実の順に交代で、しかも妹としてうちにお泊まりするという、わけのわからない出来事があって、そして、ようやく今日は日曜日。 「空ー!陸ー!羽実ちゃんたちが来たわよー!」 お昼ご飯
もっと読む落ちこぼれのレイニー・ブリスルスハート 第3話
-3- 学院に戻ってきて、しばらくは平和な毎日が続いた。 「せーんぱいっ」 昼休みに廊下を歩いていたら、鈴の音とともに呼び止められる。振り返ると、『後輩↓』という文字を頭上に浮かべたモモがニコニコしていた。 うむ。
もっと読む落ちこぼれのレイニー・ブリスルスハート 第2話
-2- 「うっそでしょ、こんなところでもうへたれちゃうんですか? これっておそらく最短記録ですよね、きっと報告書を読んだ先生も失笑ですよね、恥ずかしいですねー」 わずか数マイメーター歩いただけで腰の痛みを訴えてへたれる
もっと読む落ちこぼれのレイニー・ブリスルスハート 第1話
-1- 落ちこぼれのレイニー・ブリスルスハート。 当然、俺の本名は後半の部分だけなんだけど、学校のみんなには、わざわざ長ったらしくこう呼ばれることが多い。 省略したいときは、ただの「落ちこぼれ」と呼ぶ。本名が一部た
もっと読むツインズ! 第5話
第5話 妹交換日記 3日目 「あっ、おはよー!」 「おはよう、陸くん!」 「陸くーん!」 「おはよう!……ちゅっ!」 「……ちゅっ!」 「私も……ちゅっ!」 朝、教室に入るとまたもや女の子に囲まれてキスの集中砲火が待っ
もっと読むキャッツ・アイ 第12章
第12章 ~The Sages 賢者~ 後編 カフェレストラン「あっとほーむ」PM13:30―――――― 岸田の返事を聞くと、ウェイトレスはお盆に乗ったパフェを三人の前に置いた。 「マスター・カラノ・センベツ・デス。オ
もっと読むキャッツ・アイ 第11章
第11章 ~The Sages 賢者~ 前篇 岡崎医院 12:10―――――― 午前中の診察を終えたところで、岡崎 直紀は院長室で白衣を脱ぎ、ワイシャツの上からスーツのジャケットを着た。書類の棚の一番奥に、隠すように仕
もっと読む茶室の花 2.新聞部の2人
2.新聞部の2人 身体を重ねる二つの影、上になった長い髪の女性は身体を弓ぞりになり、快楽から逃げようとしているようにも、受け入れようとしているようにも見える。 女性の目は虚ろで口は緩み、身体を支えるために後ろについた
もっと読むツインズ! 第4話
第4話 妹交換日記 2日目 「なにしてるの、陸?早く行くよ」 「わかってるよ」 少し前を行く亜希に急かされながら、学校に向かう。 僕だって、早く学校に行きたいのは山々なんだけど、亜希と僕じゃ歩幅が違うから、そうやって
もっと読むツインズ! 第3話
第3話 妹交換日記 1日目 あの調理実習の日から1週間が経った。 あれから、空は特に変わったことをする気配はない。 だからといって、全く油断できないんだけど。 それに、毎朝の恒例行事はそのままだし。 「お、来たな
もっと読む茶室の花 1.きっかけ
1.きっかけ ―――小さく、暗い部屋で最後の日記を書く男、 『――――共に生きて行こうと思う』 書き終えた男はペンを置き考える。 俺は間違っていたのか、と。 美しい女性が部屋に入ってくる。 「行きましょう、あな
もっと読むオイディプスの食卓 第27話
第27話 アナル教育(黄昏の三大美少女神編) 体育館は興奮と期待に包まれていた。 山下先輩の放送のとおり、全校生徒及び全職員のみなさんがこのイベントを楽しみに盛り上がってくれている。 すでに僕は体育館の放送設備を使
もっと読む魔女のゲーム 同窓会編(解答)
魔女のゲーム:同窓会の魔女(解答編) 「魔女がだれだかわかったぞ!」 そう言うなり、続けて、大声で叫んだ。 「出口さん! いるんだろう! 君が、魔女だ!」 教室の前に立った喜一郎から、声が出る。 「は? 出口? だれ
もっと読む魔女のゲーム 同窓会編(問題)
魔女のゲーム:同窓会の魔女(問題編) 20XX年。 少子高齢化により、人口の集約化が政策でおしすすめられてから数十年。 もはや人のいなくなった学校。 同窓会で、その学校に集まったのは、ある朝のことだった。 「ひさ
もっと読むオイディプスの食卓 第26話
第26話 アナル教育(群雄たちの女子トイレ編) お風呂から上がったあと、花純さんはトイレに直行し、僕は優惟姉さんと予習をした。 学校の成績をもっと上げなきゃいけないし、高校受験の対策も今のうちから始めておかないといけ
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第0話 狩る男 世の中には、男を誘っているとしか思えない女がいる。 俺は、正午過ぎの大通りをぶらついていた。ターミナル駅の近くだ。梅雨時だが、今日は太陽がぎらぎらと照りつけている。 大学はサボった。今日の講義は出席
もっと読むオイディプスの食卓 第25話
第25話 アナル教育(実践編) 危機は去ったが、まだ教育は十分とはいえない。 自分でやらせておいて今さらだけど、冷静になってみれば、そもそもあんな授業が役に立つとも思えない。 女の子を洗脳するのは、女の子の評判が一
もっと読む幸せのつきあたり 最終話b
最終話b 知佳は私の、私は知佳の 「本当に知佳は悪くないから。……ちょっとね、幸せすぎて涙が出てきちゃったの」 「幸せすぎて?」 「うん。私、男の人を好きになることができなかったから、今まで恋愛で嬉しいことなんかなかった
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最終話a 幸せのつきあたり 「知佳、落ち着いて話を聞いてくれる?」 「サッちゃん?」 涙を拭った私が、意を決してそう切り出すと、わけがわからないままに知佳も真顔になる。 「あのね、知佳と私がこうなったのは全部私のせいな
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