GAMEs 第三話

第三話  二時間目が終わった二〇分休憩。次はミス・アンジェレッタのキッツーい英語の授業があったと思うんだが、皆リラックスしてるのは何でだろう。  一部自他共に認める系のガリ勉サマがノートとにらめっこしてるのは何時もの話だ

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GAMEs 第四話

第四話 ●一日目 「……~~~~~っ、分からん」  これまで色々と聞き込みで集めてきた各部の予算状況を整理していたのだが。  こうもバラバラと数字が並んでくると、知恵熱が出て来てしまう。  元々数学とか、生理的にアレルギ

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GAMEs 承前

承前  都心近郊のベッドタウン・弥高(やたか)市は、森の町だと呼ばれている。  元々弥高市は交通の便も良い住宅地として発展してきた町だ。  だが二〇年ほど前にどっかの頭のネジが切れてしまったバカが、とんでもない事件を起こ

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Bloody heart 七.二話

七.二話 「ここは……」  椎野に抱えられて辿り着いた、木造二階建ての安アパートの二階。  そこの一室に降り立って、景色を見た瞬間。 「……痛っ!!」  激しい頭痛が走り、俺は思わずその場に立ちすくんだ。 「セイ君……」

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Bloody heart 七.一話

七.一話 「っ!!」  四点式の本格的なシートベルトのついた車に、生まれて初めて乗せられた俺は、発進直後にその装置の意味を知った。  真っ赤なスポーツカー……特徴的なフォルムとエンジン音からマツダのRX-7だとはすぐに分

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Bloody heart 七話

七話 「……えへへへ♪」  穏やかな笑顔を浮かべ、布団の中で、佐奈が体を寄せてぴったりとくっついてくる。 「どうした、佐奈?」  甘えてくる佐奈の頭を、やさしく撫でてやると、本当に幸せそうに目を細めた。 「あのね……あっ

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Bloody heart 六.一話

六.一話 「しっかし……」  俺は、遠藤の今の姿を見た感想を、素直に口にした。 「相変わらずコスプレじみた格好がメチャクチャ似合うな。中学の文化祭の『コスプレ喫茶』の事件を思い出すよ」  さて、以前何かの折にも触れたかも

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Bloody heart 六話

六話 「納得いかない」  ナタリアが学校に通い始めて最初の休み時間。 「え?」 「いや、激しく納得いかないんだけど、ちょっと質問に答えてくれないかな?」  転校生という珍獣を見る視線も意に介さず、ナタリアの奴が俺に食って

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Bloody heart 五.一話

五.一話 「さて、どうしたものやら」  大和の主砲で消し飛んだ裏山を見ながら、俺は途方にくれていた。  いや、まいった。マジで。いろんな意味で。  だって……大和だぞ? 戦艦大和だぞ?  小学生くらいのガキの頃、御先祖様

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Bloody heart 五話

五話 「一点、一点、一点、こちらが二点……以上、一二点で合計、二千飛んで三四円になります」  精一杯の営業スマイルを浮かべながら、夕食の買出しに来たオバハンから、千円札二枚と五〇円玉を受け取る。 「ありがとうございます、

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Bloody heart 四話

四話 「ちゅぷっ……ちゅぽっ……んっ……」  股間を蠢く感触に、意識が覚醒していく。  朝。  吸血鬼にとって本来睡眠の時間だが、学生生活を営む伊藤清吾にとっては、通学の時間だ。  起きなくてはいけない。  そうおもった

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Bloody heart 三話

三話 「アスカ・ヴァレンシュタインです。よろしくお願いします」  朝のHR。  教壇に立つ、金髪の美少女は、深々と一礼し…… 「そして、さようなら」  次の瞬間、俺と佐奈に向かって『予想どおり』懐から拳銃を抜き放ち、発砲

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Bloody heart 二話

二話 「……熱い」  日光の下を歩く事が、これほど鬱陶しい事とは、思わなかった。 「ちくしょう、残りの学生生活、延々とコレ繰り返せってのか」  ジリジリと肉体を蝕む、日光の中、俺――伊藤清吾は歩き続けた。  まあ、仕方が

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Bloody heart 一話

一話 「では、2-Cの出し物は、お化け屋敷に決定します」  『おばけ屋敷』と、白いチョークで黒板に書かれた文字の上に赤いマルが描かれ、拍手とブーイングが教室を満たした。 「あー、マージーカーヨー。ゼッテーコスプレ喫茶店だ

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発情 後編

後編  翌朝、いつも通り定時一分前に登校した俺。廊下から教室の様子を眺める。  鈴は…、何やら眠そうで、目が心持ち充血している感じだった。  教室に入ると、鈴は一瞬こちらを見るなり、ハッとしたように目をそらした。  席に

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発情 前編

前編 「ふあーっ」  大きくあくびをする。窓の方を見れば、五月の太陽も沈んでもう真っ暗。  …どうやら教室で机に突っ伏したまま、ずっと寝ていたらしい。 「…はぁ、やっと起きたのね」  見れば二つ前の席で、この教室にただ一

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検診

「はい、じゃあ出席番号順に並んでくださいー」  今日は、『性器検診』をすることにした。もちろん女の子限定でね。  俺は今日は『医師』なので、俺の言うことは絶対に正しいし、どんなに恥ずかしいことでも逆らえない。  さて、と

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人形の館

「じゃあ、今日の授業はここまで」  退屈な授業の終わりを告げる鈴が鳴り、担任である初老の教師がそのままホームルームを続ける。  それを適当に聞き流し、僕はぼんやりと斜め前の席の女子を眺めていた。  二ノ宮 縁。それが彼女

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DEMON PERFUME 第四話

第四話  亜美の小さな唇から白い液体が垂れた。  目はトロンとしてきてるし、頬はうっすらと赤くなってる。  メチャクチャ煽情的な光景だ。  俺の分身が更に元気になるのも当然だと言える。  よし、このまま押し倒して・・・

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傀儡の舞 1-4

(31)  アップテンポの曲が、フロアの上に響いていた。音楽に合わせて、女子部員の体が躍動する。一瞬一瞬で描かれては消えていく、花火にも似た刹那的な美しさが、そこにあった。 レオタードに身を包んだ五人の女の子達の一糸乱れ

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放課後の教室で

 放課後の教室で、私は彼を待っていた。やることもなく、指先でセーラー服のスカーフをいじる。窓の外からは部活をする生徒たちの声が聴こえてくる。もう結構な時間なのに熱心なことだ。  太陽は傾いて、教室の中は夕日色に染められて

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第三の眼 第四章

第四章~家族乗っ取り計画前編~  俺が学校から出たとき、すでに空は暗くなっていた。 (学校が終ったのが13時で、今は18時か…さすがにやりすぎたか)  あの後、美里と麗華とやりまくった。時には、1人、時には二人同時に相手

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第三の眼 第三章

第三章~お嬢様を墜とせ~  昨日の事もあり、俺は朝になっても爆睡していた。  そこに忍び寄る一つの影… 「陽く~ん。朝だよ。起きて~」  う~ん…その言葉で俺は体を起こして寝ぼけ眼で涼子を見た。  黒と白……目がはっきり

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第三の眼 第二章

第二章~陥落、そして~  ぴちゃ、にちゃぴちゃぴちゃ  教室に不釣合いな淫らな音が響いていた。 「うん…美里、気持ちいいぞ。んっあぁ…」  すでに美里が俺のモノを銜えてから、数分が経った。 「美里は、フェらが上手いな。こ

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第三の眼 第一章

 ある日俺の中で何かが弾けた。  どうも俺には特殊な能力が眠っていたらしい。  それからは友人らを使って色々訓練を重ねた結果、自由に使いこなせるようになった。  幸い今日から新しい学校だ。くくく……楽しい日々の始まりだな

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傀儡の舞 1-3

(21)  夕方ホームルームが終わると、鈴菜はすぐに教室を出ようとする。 「鈴菜ぁ、今日もリハビリか?」  まだ部活が始まるまで、少し時間があった。早夜子は自分の席に座ったまま、クラスメイトと雑談していた。そのまま首を伸

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傀儡の舞 1-2

(11)  鈴菜はそっと自分の体を抱きしめた。伝わってくる感触に、何の違和感もない。  そろそろ消燈の時間だった。白いチェック柄のパジャマ姿のまま、自室のベッドに腰掛けていた。どうしても、休む気になれなかった。  朝にな

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傀儡の舞 1-1

プロローグ  座席の前の液晶パネルが、飛行機の現在位置を知らせてくる。まだアラスカ辺りだ。日本に到着するまで、まだまだ時間がありそうだ。こんな時は眠るに限るのだが、どうしても眠れない。四年ぶりの帰国に、どうも俺の神経は昂

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指と玩具 第十一話

第十一話  古ぼけた薄暗い教室から漏れるぐちゃぐちゃという卑猥な音。  その教室に近づく、あるいは存在を知るものがいないのが幸いかその教室から漏れる女性の喘ぎ声は誰にも聞き取られることは無い。  お互いに向き合う形で男女

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指と玩具 第十話

第十話 ・・・・・私の側にはいつからか一人の少女がいました。 弱虫で、体がちっちゃくて、人見知りが激しくて、自分一人では何も出来なかった私の側に。 もうずっと遠い昔のことで彼女と初めて出会ったのがいつのことかはっきりと思

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指と玩具 第九話

第九話 「・・・うぅ、ひっく、ひっく」 人の気配が消えた深夜の小さな公園。 そこには二人の人間がいたが、傍目にも一人は人間として扱われてはいなかった。 その内の一人は整った顔立ちの少年。 もう一人は眼鏡をかけた、衣服のほ

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