第二話/エピローグ ────あれから一週間。 学園から自転車で十分の距離に亜紀のマンションはあった。 独り暮らしを始めて以来、本人と家族以外誰一人として訪れる事の無かった場所だ。 今日は何と! 亜紀姉のマンション
もっと読む「学園」
GAMEs 第三話
第三話 二時間目が終わった二〇分休憩。次はミス・アンジェレッタのキッツーい英語の授業があったと思うんだが、皆リラックスしてるのは何でだろう。 一部自他共に認める系のガリ勉サマがノートとにらめっこしてるのは何時もの話だ
もっと読むGAMEs 第四話
第四話 ●一日目 「……~~~~~っ、分からん」 これまで色々と聞き込みで集めてきた各部の予算状況を整理していたのだが。 こうもバラバラと数字が並んでくると、知恵熱が出て来てしまう。 元々数学とか、生理的にアレルギ
もっと読むGAMEs 承前
承前 都心近郊のベッドタウン・弥高(やたか)市は、森の町だと呼ばれている。 元々弥高市は交通の便も良い住宅地として発展してきた町だ。 だが二〇年ほど前にどっかの頭のネジが切れてしまったバカが、とんでもない事件を起こ
もっと読むサイミン狂想曲 第二話
第二話 「あ。おはよう、お兄ちゃん。今朝は早いね?」 制服に着替えて廊下に出ると、同じく身支度を整えた真由と鉢合わせになった。二人で朝食をとるためにリビングに向かう。 「あ~ぁ。今朝も、お兄ちゃんが寝ているうちにフェラ
もっと読むサイミン狂想曲 第一話
第一話 催眠術を極めた僕は、学校中の美少女に催眠をかけてハーレムを作り上げた。僕のクラスの男子は僕だけにしてもらい、残りはお気に入りの女の子だけで構成してもらったのだ。もちろん、全員洗脳済みでイイナリでヘンタイで僕にベ
もっと読むサイミン狂想曲 プロローグ
プロローグ 僕は薄暗い部屋の片隅に身をひそめていた。部室棟二階、倉庫代わりに使われている空き部屋。薄い壁越しに聞こえる、隣の女子テニス部の喧騒が廊下に移動し、離れていく。僕は、手に持っていた愛用の一眼レフデジタルカメラ
もっと読むBloody heart 七.二話
七.二話 「ここは……」 椎野に抱えられて辿り着いた、木造二階建ての安アパートの二階。 そこの一室に降り立って、景色を見た瞬間。 「……痛っ!!」 激しい頭痛が走り、俺は思わずその場に立ちすくんだ。 「セイ君……」
もっと読むBloody heart 七.一話
七.一話 「っ!!」 四点式の本格的なシートベルトのついた車に、生まれて初めて乗せられた俺は、発進直後にその装置の意味を知った。 真っ赤なスポーツカー……特徴的なフォルムとエンジン音からマツダのRX-7だとはすぐに分
もっと読むBloody heart 七話
七話 「……えへへへ♪」 穏やかな笑顔を浮かべ、布団の中で、佐奈が体を寄せてぴったりとくっついてくる。 「どうした、佐奈?」 甘えてくる佐奈の頭を、やさしく撫でてやると、本当に幸せそうに目を細めた。 「あのね……あっ
もっと読むBloody heart Interlude 飯塚佐奈 0-2
飯塚佐奈 0-2 「んふふふ……」 月が近い。 コウモリのような皮膜のついた翼を広げて、私は飛び続ける。 ああ、どこまでも飛べそう……ひょっとしたら、月まで行けるんじゃないか? 角度を変え、急上昇。 世界がどん
もっと読むBloody heart 六.一話
六.一話 「しっかし……」 俺は、遠藤の今の姿を見た感想を、素直に口にした。 「相変わらずコスプレじみた格好がメチャクチャ似合うな。中学の文化祭の『コスプレ喫茶』の事件を思い出すよ」 さて、以前何かの折にも触れたかも
もっと読むBloody heart Interlude 飯塚佐奈 0-1
飯塚佐奈 0-1 「あぁぁぁぁ……イイ、気持ちいい!」 逞しい手のひらで揉みしだかれる胸の感触に、私は酔いしれていた。 「もっと、もっとオッパイ触って! 気持ちよくして……」 愛しい彼に触れられるたびに、そこからゆっ
もっと読むきつねの眷属 第六話
第六話 夜の学校に忍び込むというのは、存外にたやすい。 もっとも、それは、部室棟に限定すれば、の話だが。旧館を再利用した部室棟は、新しく作られた教室棟本館よりも段違いに警備が薄い。運動部の部室がグラウンドに面している
もっと読むBloody heart 六話
六話 「納得いかない」 ナタリアが学校に通い始めて最初の休み時間。 「え?」 「いや、激しく納得いかないんだけど、ちょっと質問に答えてくれないかな?」 転校生という珍獣を見る視線も意に介さず、ナタリアの奴が俺に食って
もっと読むきつねの眷属 第五話
第五話 翌日には、もう早桐は学校に登校すらしていなかった。 俺の命令を違えた以上、あいつとしてはなるだけ早急に俺に謝罪なり何なりの形で誠意を見せておきたいはず。だのに、学校にも登校せず、どころかメールの一つも寄越さな
もっと読むきつねの眷属 第四話
第四話 「あら」 その、狐は。 ソラと共に店内に足を踏み入れた俺の姿を見て。意外、とも、予測済み、とも取れるような、なんともいえない笑みを浮かべ、会釈する。 俺は、その、人を小馬鹿にしたような態度に、内心のどこかで
もっと読むきつねの眷属 第三話
第三話 「ねぇ」 「何だ」 「お風呂、どこ?」 「ああ、階段下りて左……、っていうか、案内してやるよ」 結局その後、行為は本番には及ばなかった。 現実的には早桐は病み上がりの身体だし、ただでさえ体力消耗の激しい中、あ
もっと読むきつねの眷属 第二話
第二話 翌日学校に行くと、早桐の様子が少しおかしかった。 ほんのりと頬が薄ら赤い。といっても別に淫猥な意味ではなく、というか、まあ単刀直入に言うと、風邪をひいているようだった。 普段から、授業前の休み時間などを友達
もっと読むきつねの眷属 第一話
第一話 「はあ!? 昨日、あんだけ言ったのに、アンタ、また忘れたの!?」 「……仕方がないだろ、昨日は忙しかったんだ」 「忙しかった、じゃないわよ。アンタねぇ……、自分が、どういう立場にあるかわかってる? 一組の副委員長
もっと読むBloody heart 五.一話
五.一話 「さて、どうしたものやら」 大和の主砲で消し飛んだ裏山を見ながら、俺は途方にくれていた。 いや、まいった。マジで。いろんな意味で。 だって……大和だぞ? 戦艦大和だぞ? 小学生くらいのガキの頃、御先祖様
もっと読むBloody heart 五話
五話 「一点、一点、一点、こちらが二点……以上、一二点で合計、二千飛んで三四円になります」 精一杯の営業スマイルを浮かべながら、夕食の買出しに来たオバハンから、千円札二枚と五〇円玉を受け取る。 「ありがとうございます、
もっと読むBloody heart 四話
四話 「ちゅぷっ……ちゅぽっ……んっ……」 股間を蠢く感触に、意識が覚醒していく。 朝。 吸血鬼にとって本来睡眠の時間だが、学生生活を営む伊藤清吾にとっては、通学の時間だ。 起きなくてはいけない。 そうおもった
もっと読むBloody heart 三話
三話 「アスカ・ヴァレンシュタインです。よろしくお願いします」 朝のHR。 教壇に立つ、金髪の美少女は、深々と一礼し…… 「そして、さようなら」 次の瞬間、俺と佐奈に向かって『予想どおり』懐から拳銃を抜き放ち、発砲
もっと読むBloody heart 二話
二話 「……熱い」 日光の下を歩く事が、これほど鬱陶しい事とは、思わなかった。 「ちくしょう、残りの学生生活、延々とコレ繰り返せってのか」 ジリジリと肉体を蝕む、日光の中、俺――伊藤清吾は歩き続けた。 まあ、仕方が
もっと読むBloody heart 一話
一話 「では、2-Cの出し物は、お化け屋敷に決定します」 『おばけ屋敷』と、白いチョークで黒板に書かれた文字の上に赤いマルが描かれ、拍手とブーイングが教室を満たした。 「あー、マージーカーヨー。ゼッテーコスプレ喫茶店だ
もっと読む発情 後編
後編 翌朝、いつも通り定時一分前に登校した俺。廊下から教室の様子を眺める。 鈴は…、何やら眠そうで、目が心持ち充血している感じだった。 教室に入ると、鈴は一瞬こちらを見るなり、ハッとしたように目をそらした。 席に
もっと読む発情 前編
前編 「ふあーっ」 大きくあくびをする。窓の方を見れば、五月の太陽も沈んでもう真っ暗。 …どうやら教室で机に突っ伏したまま、ずっと寝ていたらしい。 「…はぁ、やっと起きたのね」 見れば二つ前の席で、この教室にただ一
もっと読む検診
「はい、じゃあ出席番号順に並んでくださいー」 今日は、『性器検診』をすることにした。もちろん女の子限定でね。 俺は今日は『医師』なので、俺の言うことは絶対に正しいし、どんなに恥ずかしいことでも逆らえない。 さて、と
もっと読む闇から伸びる光の螺旋階段 1
prologue 世の中には、自分たちの知らないことが多い。 自分達が住んでいる。日本の中でも、裏では知らないことは意外とあるみたいで……。 これは、浅香 勇哉という見た目ごく普通な人が東京を舞台に、 夢闇という一
もっと読むリアルゲーム 一話
1話-a:最初の獲物達~紹介パート~ 春休みという予行演習が終わり、今日からいよいよゲームが始まる。 「影路様、いよいよですね」 「ああ、美羅」 「はい」 「お前に『指令』を送る」 美羅の瞳から光が消える。 美羅に
もっと読むリアルゲーム プロローグ
プロローグ:予行演習 俺の名は影路(えいじ)。苗字は、まぁ今は伏せておこう。 今日、市立の学校を卒業したばかりだ。春休みが終わったら県内の名門校に入ることになっており、その先はできたら東大へ行きたいと思っている馬鹿だ
もっと読む人形の館
「じゃあ、今日の授業はここまで」 退屈な授業の終わりを告げる鈴が鳴り、担任である初老の教師がそのままホームルームを続ける。 それを適当に聞き流し、僕はぼんやりと斜め前の席の女子を眺めていた。 二ノ宮 縁。それが彼女
もっと読むDEMON PERFUME 第四話
第四話 亜美の小さな唇から白い液体が垂れた。 目はトロンとしてきてるし、頬はうっすらと赤くなってる。 メチャクチャ煽情的な光景だ。 俺の分身が更に元気になるのも当然だと言える。 よし、このまま押し倒して・・・
もっと読む傀儡の舞 2-1
第二章 蔵本双葉 (1) 自然が残る郊外の広い敷地に、長い伝統を誇るその学校はあった。私立緑心学園。 美人が多いと評判の学校だった。ここの制服に憧れ、受験する者は後を絶たない。 この女子校は、新体操に力を入れて
もっと読む傀儡の舞 1-4
(31) アップテンポの曲が、フロアの上に響いていた。音楽に合わせて、女子部員の体が躍動する。一瞬一瞬で描かれては消えていく、花火にも似た刹那的な美しさが、そこにあった。 レオタードに身を包んだ五人の女の子達の一糸乱れ
もっと読む放課後の教室で
放課後の教室で、私は彼を待っていた。やることもなく、指先でセーラー服のスカーフをいじる。窓の外からは部活をする生徒たちの声が聴こえてくる。もう結構な時間なのに熱心なことだ。 太陽は傾いて、教室の中は夕日色に染められて
もっと読む第三の眼 第四章
第四章~家族乗っ取り計画前編~ 俺が学校から出たとき、すでに空は暗くなっていた。 (学校が終ったのが13時で、今は18時か…さすがにやりすぎたか) あの後、美里と麗華とやりまくった。時には、1人、時には二人同時に相手
もっと読む第三の眼 第三章
第三章~お嬢様を墜とせ~ 昨日の事もあり、俺は朝になっても爆睡していた。 そこに忍び寄る一つの影… 「陽く~ん。朝だよ。起きて~」 う~ん…その言葉で俺は体を起こして寝ぼけ眼で涼子を見た。 黒と白……目がはっきり
もっと読む第三の眼 第二章
第二章~陥落、そして~ ぴちゃ、にちゃぴちゃぴちゃ 教室に不釣合いな淫らな音が響いていた。 「うん…美里、気持ちいいぞ。んっあぁ…」 すでに美里が俺のモノを銜えてから、数分が経った。 「美里は、フェらが上手いな。こ
もっと読む第三の眼 第一章
ある日俺の中で何かが弾けた。 どうも俺には特殊な能力が眠っていたらしい。 それからは友人らを使って色々訓練を重ねた結果、自由に使いこなせるようになった。 幸い今日から新しい学校だ。くくく……楽しい日々の始まりだな
もっと読む傀儡の舞 1-3
(21) 夕方ホームルームが終わると、鈴菜はすぐに教室を出ようとする。 「鈴菜ぁ、今日もリハビリか?」 まだ部活が始まるまで、少し時間があった。早夜子は自分の席に座ったまま、クラスメイトと雑談していた。そのまま首を伸
もっと読む傀儡の舞 1-2
(11) 鈴菜はそっと自分の体を抱きしめた。伝わってくる感触に、何の違和感もない。 そろそろ消燈の時間だった。白いチェック柄のパジャマ姿のまま、自室のベッドに腰掛けていた。どうしても、休む気になれなかった。 朝にな
もっと読む傀儡の舞 1-1
プロローグ 座席の前の液晶パネルが、飛行機の現在位置を知らせてくる。まだアラスカ辺りだ。日本に到着するまで、まだまだ時間がありそうだ。こんな時は眠るに限るのだが、どうしても眠れない。四年ぶりの帰国に、どうも俺の神経は昂
もっと読む指と玩具 第十一話
第十一話 古ぼけた薄暗い教室から漏れるぐちゃぐちゃという卑猥な音。 その教室に近づく、あるいは存在を知るものがいないのが幸いかその教室から漏れる女性の喘ぎ声は誰にも聞き取られることは無い。 お互いに向き合う形で男女
もっと読む指と玩具 第十話
第十話 ・・・・・私の側にはいつからか一人の少女がいました。 弱虫で、体がちっちゃくて、人見知りが激しくて、自分一人では何も出来なかった私の側に。 もうずっと遠い昔のことで彼女と初めて出会ったのがいつのことかはっきりと思
もっと読む指と玩具 第九話
第九話 「・・・うぅ、ひっく、ひっく」 人の気配が消えた深夜の小さな公園。 そこには二人の人間がいたが、傍目にも一人は人間として扱われてはいなかった。 その内の一人は整った顔立ちの少年。 もう一人は眼鏡をかけた、衣服のほ
もっと読むShadow Twins 後日談 『護人』
後日談『護人』 事件は首謀者である『あやかし』の消滅により一応の結末を迎えた。 『あやかし』の被害に遭ったのは、双葉学園関係者の大半と、学園養護教諭・立花七海が住むマンションの住人など。その数は六百人を超えた。 それ
もっと読むShadow Twins 第10話 『解放』
第10話『解放』 「真澄ちゃん、大丈夫かしら……」 そんな事を考えながら駅前の広場に立つ椎名知佳。 知佳が真澄からの電話を受けたのは、守護者協会本部に備え付けの宿泊施設で朝食を取っていたときのこと。一瞬その内容に驚き
もっと読むShadow Twins 第9話(改) 『支配』
第9話『支配』 夜、工藤あゆみの自室…… あゆみはいつものように枕元に並ぶ5個の目覚まし時計を順にセットしていく。ここのところ8時に学校に着いて由紀と試験勉強をするため、いつもより少し早めに起きられるよう時間を合わせ
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