「ちょっとあんた! 何やってるのよ!」 桜 貴美子(さくら きみこ)は目の前の男子生徒を怒鳴りつけていた。 季節は初夏。とうの昔に仮入部期間は過ぎていて、各部ともに新入部員の教育に追われている。しかし、コンピューター
もっと読む「催眠」
はっぴぃぶれぇかぁ 第一話
第一話 カラッと晴れた気持ちのいい午後。 頬に当たる風も心地いい。 初めての学校、初めての制服、初めての友達。 何もかもが初めてだった今日。 疲れは確実に身体に残っているはずなのに、妙に足取りは軽い。 「たっだ
もっと読む戻れない、あの夏へ Extra Stage アスカ 後編
Extra Stage アスカ 後編 歪められる絆 ~5~ 「あ、お帰りなさい、社長!」 病室に戻ると、飛鳥の弾んだ声が津雲を迎えた。 ベッドの上で、体を起こして津雲を見ている飛鳥は、さっきまでとはうって変わった笑顔
もっと読む戻れない、あの夏へ Extra Stage アスカ 中編
Extra Stage アスカ 中編 Rub out ~3~ ……今は、朝?それとも昼? 目が覚めた飛鳥は、全身を異様な気怠さに犯されていた。 頭がくらくらして、今が何時くらいなのかもわからない。 あれ?あた
もっと読む戻れない、あの夏へ Extra Stage アスカ 前編
Extra Stage アスカ 前編 ふたりの”アスカ” アスカの意識は、暖かくて柔らかな空間を漂っていた。 宙に浮かんでいるような、まるで自分が雲かなにかになったような感じがしてただただ心地よい。 その心地よさに
もっと読む戻れない、あの夏へ 第7話
第7話 戻れない、あの夏へ ~23~ ――ガシャン! フロアに、皿の割れる大きな音が響く。 ここは、レストラン”メゾン・ドゥ・プッペ”の店内。 店の入り口には、”準備中”の札が掛けられていた。 中では現在、新人
もっと読む戻れない、あの夏へ 第6話 後編
第6話 後編 ユイ ~20~ ――深夜。 その日も、遅くまで激しい情事を重ねて、何度も絶頂に達した結依は、すっかり果てて泥のように眠っている。 ベッドの上に、体を寄り添わせる相手の姿がないことにも気づかないほどに。
もっと読むアヘおは
「さあ、今日も始まりました幼女のための幼女による幼女の番組!アヘおは!今日も元気にアッヘアッヘおっはー!」 いきなり画面いっぱいにだらしないアヘ顔を晒しながら登場した幼女は、今話題の演技派子役の初美ちゃんだ。 いつも
もっと読むさよならウィザード 第8話
第8話 放課後になっても教室に残る生徒はわりと多い。 高校生にもなると堂々と遊びに入れるエリアは増えるわけだが、自由になるお金まで急に増えるというわけじゃない。楽しみは週末まで残しておいて、平日はお金のかからない教室
もっと読むさよならウィザード 第7話
第7話 「あなたはだんだん眠くな~る……眠くな~る……眠くな~る……」 ゆらり、ゆらりと、目の前をコインが泳ぐ。 『五円』の文字とたなびく稲穂がピンク色の糸に厳重に括られ、右に、左にとふらふらと頼りなげに往復していっ
もっと読むマインドクラック 第二幕
『第二幕 302号室、そして返される痛み』 ……未来が読めたらと今ほど思ったことはない。 ……なぜか? お前のようなクズが生まれるのを防げた。 俺がクズならあんたもクズだよ。親なんだからな。 ……出て行け。当面の
もっと読むマインドクラック 第一幕
『第一幕 1303号室』 鈍い音をさせてエレベーターが下がっていく。 目の前には女のうなじ。 女は減算される階数表示を何度も何度も見ている。 ほとんど面識のない男と二人きりの状況から早く逃げたいのだと挙動が告げて
もっと読む診療所の日常風景
とある閑静な住宅街の一角にある診療所。その診療所に一人の少女、まどかがやってきた。 まどかは私立の女学院に通う学生。髪はショートボブ。どこかまだ幼さを感じさせる顔つきではあるものの、肉付きはよく、体はもう大人のそれで
もっと読む戻れない、あの夏へ 第6話 前編
第6話 前編 淫ら、時々、不安 ~17~ 「ん……ああ……もう、朝?」 結依が目を覚ますと、部屋の中はすっかり明るくなっていた。 「……あ、雄司さん、まだ眠ってるんだ」 結依は、自分の傍らで寝ている津雲の顔を見る。
もっと読む好奇心は猫をも殺す 5
-5- 「あら、貴方何をしているの?」 高級そうなスーツを着こなした学年主任の島崎千鶴は、目の前に立つ男子生徒に問い掛けた。 ここは体育館の壇上の上だ。 自分は学年主任として全校集会で報告する為にここに立っている。
もっと読む戻れない、あの夏へ 第5話
第5話 罠 ~12~ 宏ちゃん、昨日もまた残業だった……。 前は、よく仕事終わりに会って一緒にご飯食べてたのに。 今は、全然会えない……。 本当に残業なのかしら? 残業だってことにして、遊んでるんじゃないの?
もっと読むさよならウィザード 第6話
第6話 「こ、琴原モエミさん! 俺と付き合ってください!」 いきなりモエミに告白してきたのは、同じクラスの神田という奴だ。 出身中学が違うし、まだそんなに親しくはないのでよく知らないけど、爽やかなジャニ系っぽい童顔で
もっと読む戻れない、あの夏へ 第4話
第4話 浸食 ~8~ 2日後、宏平から電話がかかってきた。 「え?出張?」 「うん、明後日から、6日ほどね、名古屋まで」 さすがに、携帯から聞こえる宏平の声は少し元気がないように思えた。 「残業続きで、今度は出張だな
もっと読む戻れない、あの夏へ 第3話
第3話 夏の夜の夢 ~6~ ……今日の晩ご飯は何にしようかな? 夕方、結依は”チャイム”での仕事を終えて家に帰る途中だった。 宏平の誕生日をふたりで祝った後、宏平はまた残業ばかりで、なかなか会えない日が続いていた。
もっと読む戻れない、あの夏へ 第2話
第2話 幸せの影に ~4~ 翌日。 「おはようございます!」 「おはよう、結依ちゃん」 「おはようございます、先輩!」 昼前に”チャイム”に入ってきた結依を、マスターと美穂が迎える。 「あ、そうか、今日は美穂ちゃんが
もっと読む好奇心は猫をも殺す 4
-4- 今日も学校は楽しかった。 あの日から太一の生活は一変した。 いや、表立っては変化は無い。 今やすっかり太一の愛奴隷となった3人には、人前では以前と同じ態度を取らせている。 急な変化は周りに変に思われるか
もっと読む戻れない、あの夏へ 第1話
第1話 人形たちの店 ~1~ 「いらっしゃいませ!あ、こんにちは、津雲さん!」 「こんにちわ、ユイちゃん」 店に入ってきた男は、にこやかな笑顔を浮かべて結依に挨拶をすると、カウンターのいつもの席に腰掛ける。 「いつもの
もっと読むLove Is the Plan the Plan Is Death 6
-6- 「おかえりなさい」 2人がジロの散歩を足早に終え、茜宅に帰宅すると予想もしなかった人物が待っていた。 「あれ? 生徒会長?」 茜が言うと、現生徒会長小鳥遊弥生は微笑んだ。 「こんばんわ、茜さん。緋室さんも」
もっと読む最期のプレゼント
「リサ?おい、リサ……いないのか?」 「いえ、わたしはここにおります、トモキ様」 智樹が呼ぶと、キッチンの方から声が聞こえた。 「なんだ、こんな所にいたのか?」 「はい、お茶を淹れようと思いまして。いかがなさいました、
もっと読む好奇心は猫をも殺す 3
-3- 今日も学校は詰まらなかった。 放課後まで黙々と授業を受けて、それで終了。 代わり映えしない日常だった。 1つ違うのは3人組から手紙で呼び出され、空教室に向かっているくらいだ。 手紙にしたのは委員長対策だ
もっと読む好奇心は猫をも殺す 2
-2- 「ご主人様、何処見てるんですか?」 自分の下から甘ったるい声に、菊池太一は現実に引き戻された。 ここは男子トイレの個室だった。 便座に座り、丸出しになった下半身にセーラー服の女子が絡み付いていた。 「気持ち
もっと読むLove Is the Plan the Plan Is Death 5
-5- ……時間は少し遡り、武がこの世界に復帰する前日。 「はい、次の議題に取り掛かるわよ!」 威勢のいい、しかし涼やかな声が放課後の生徒会室に響く。 テキパキと仕事をこなし、皆を引っ張るこの部屋の主。 生徒会長
もっと読むLove Is the Plan the Plan Is Death 4
-4- 「私も、何やってるんだか……」 慧は自嘲気味に呟いた。 ここは自宅とは全く逆に位置する通学路。 さよならと手を振って一度は帰路に着いたものの、結局2人を尾行する形になってしま
もっと読むLove Is the Plan the Plan Is Death 3
-3- 円城寺武は夢を見ていた。 幼い頃より何度も訪れ、よく見知った家の庭先。 忙しく動き回る可愛らしい子犬。 その子犬の頭を愛しそうに撫でる少女、吉沢茜。 それはささやかではあるが幸せな光景。 円城寺武が守
もっと読むLove Is the Plan the Plan Is Death 2
-2- 「あぁ~あ、遅くなっちゃった」 1人の女性がぼやきながら急ぎ足で歩く。 会社で絞られたのだろうか、表情は冴えない。 「ま、気分転換としますか」 無理やり気分を変えると、お気に入りの店を目指す。 もうすぐ昼
もっと読むLove Is the Plan the Plan Is Death 1
-1- 最初に感じたのは衝撃。 次に全身を激痛が駆け巡る。 円城寺武は呆然と自らの胸を見た。 学ランが破れ、ぽっかりと大穴が開いている。 穴は丁度心臓の位置だった。 背中まで貫通し、そこには何も無い。 穴か
もっと読む好奇心は猫をも殺す 1
-1- ――死にたくない ソレは残った力を振り絞り、前へ前へと進む。 ――捕まれば、殺される その恐怖が、ソレを突き動かしていた。 ずる……ずる……。 ずる……ずる……。 不気味な音を立てて、ソレが進む。 ず
もっと読む俺の妹が超天才美少女催眠術師のわけがない第2巻 (1)
(1) 夢を見ている。 というよりも、夢の中で夢を見ている。 股間に広がる甘美な快楽は、俺をさらに深い眠りの世界へと誘っていくようだった。 あぁ、俺はこの感覚をよく知っている。 夢の恋人。愛しき彼女だ。 「った
もっと読むあるオフィスでの出来事 第1話
その1:ここは女性だけが勤められる職場 私、児島エリカは○○会社に入った新人のOL。 最近では女性だけが勤められる職場がある。 私はそこに入社したのだ。そして、入社して試用期間も終わり、3か月が過ぎた頃、私は上司の
もっと読むさよならウィザード 第5話
第5話 中学最後の1年は矢のように過ぎていった。 しかし、やることは基本的には何も変わらない。 勉強だって真面目にしたし、セックスもたくさんした。 夏には毎日プールでエッチしたし、秋にはキャンプに行ってみんなで野
もっと読むさよならウィザード 第4話
第4話 「トーマ起きろー」 ルナの細い指が僕のペニスに絡んで、ぷるぷると振り回された。 ぼんやりとした頭がゆっくり覚醒していく。さらに彼女はべとっと僕の耳に舌で触れて、チュウと耳たぶに吸い付いてくる。 うとうとして
もっと読むさよならウィザード 第3話
第3話 5月の連休も明けて、僕らを乗せたバスは西へ向けて出発する。 たかだか3泊4日の修学旅行だというのに、しかも早朝出発だというのに関わらず、一部の保護者は可愛い我が子の見送りに列をなしていた。 うちのクラスの女
もっと読むTEST さよならの向こう側
※レディスワット側のセルコンに巻き返しを図る結末ですが、ちょっと悲しい終わり方なのでセルコン繁栄の『Epilogue』でよいと思ってくださればこの先は未読で結構です。若干サイドストーリー的なので。どうしても消しきれなか
もっと読むTEST EPILOGUE
********** EPILOGUE ********** 【 東京台場『St.ミハエル女子大学病院』外科病棟 911病室 】 病室は廊下の突き当たり、一番奥にあった。 東西南の三方が窓の病院にとっては程度のよい病
もっと読むTEST exhibition 『TEST』 7
********** exhibition 『TEST』 7 ********** 【晴海『Zton(ゼットン)』店内 地下舞台】 (みんな、ごめん。本当にごめん、お別・・れ・・みた・・い・・ごめんね・・ごめんね、ご・・
もっと読むTEST exhibition 『TEST』 6
********** exhibition 『TEST』 6 ********** 【晴海『Zton(ゼットン)』店内 地下舞台 】 銃を握った祐実は躊躇うことなく銃口を自分の耳元に向けたのだ。 「ごめんなさい、奈津美
もっと読むTEST exhibition 『TEST』 5
********** exhibition 『TEST』 5 ********** 【晴海『Zton(ゼットン)』店内 地下舞台】 瑠璃子はネタバラしでもするように祐実に問いただす。 「なんですって?なにが言いたいの」
もっと読むTEST exhibition 『TEST』 4
********** exhibition 『TEST』 4 ********** 【晴海『Zton(ゼットン)』店内 地下 観覧個室2-C10ブースの中】 「な、な、な、なにこれ。わたし、なにをっ」 紀香は口を腕で拭
もっと読むTEST exhibition 『TEST』 3
********** exhibition 『TEST』 3 ********** 【晴海『Zton(ゼットン)』店内 地下舞台】 (まずは目の前にある邪魔者だけでも排除しておくことが得策のようね。先にこの小生意気なガ
もっと読むヒトモドキ 第1話
第1話 里崎 「ウワッ!」 天気の良い昼下がり 学校の廊下でクラス全員の集められた宿題の作文が、乱雑に舞っていく。 俊夫が盛大にずっこけたのだ。 「ああー、もう、しっかり持ってなきゃダメでしょう?」 華穂先生が中腰
もっと読むTEST exhibition 『TEST』 2
********** exhibition 『TEST』 2 ********** 【晴海『Zton(ゼットン)』店内 地下第2層 非常階段】 「発表します。課題『我々、セルコンの活動を妨害し続けている警視庁特務機関レデ
もっと読むTEST exhibition 『TEST』 1
********** exhibition 『TEST』 1 ********** 【晴海『Zton(ゼットン)』店内 地下舞台】 「レディース&ジェントルメン!本日の宴の幕がいよいよ近づいて参りました。今宵、最後のイベ
もっと読む馴奴 五
「それでは、中間テストの時間割ができたので配布しますね」 担任の木下佐知子(きのした さちこ)はプリントされた時間割を配布していく。 「じゃ、きょうのホームルームは終わり。みんな頑張って勉強するのよ」 そう言って佐知
もっと読む日誌と夕日と催眠術 ~女の子視点~
~女の子視点~ キーン コーン カーン コーン チャイムが鳴ってひとつの授業が終わる。 普通の学生にとっては開放を意味するこのチャイムも、私にとってはそれほどのものではなかった。 「きりーつ!礼!」 日直の掛け声
もっと読む日誌と夕日と催眠術 ~男の子視点~
~男の子視点~ キーン コーン カーン コーン チャイムの音で俺は我に帰った。 また授業中、ずっと小林さんを見続けてしまっていた。 思春期の少年が罹る恋の病というのは恐ろしいもので、50分の授業時間も彼女を見つめ
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